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道の駅の駐車場で、夕方の6時。
米は家から1合だけ持ってきました。
外のテーブルでご飯を炊こうとして、手が止まる。
水は何ml入れるのか。
1合用を買えばよかったのか、2合用だったのか。
メスティンの売り場で、いちばん迷う2つです。
わたしが1つ目に選ぶのは、1合の目盛りがある1.0L
- 1つ目は、キャプテンスタッグの「アルミ角型クッカー」(UH-4113)。満水1.0Lで、内側に「米1合」と「水」の目盛りがあります。表面はアルマイト加工
- 2人分や、夜と朝の2食を一度に炊く人は、満水1.75Lの「アルミ角型クッカー L」(UH-4115)
- 家に満水750ml以上のふた付きクッカーがあり、炊くのが年に2〜3回なら、買わずに始めます
キャプテンスタッグ アルミ角型クッカー(UH-4113)を見る(1,330円・2026年10月20日時点)
1合か2合かは、各社の「炊ける合数」を容量で割ると見える
メスティンの説明には、合数が2種類まざっています。
「最大で何合まで炊けるか」と、「目盛りが何合用か」。
同じ「1.8合」でも、意味が違います。
5品の満水容量と、各社の合数の書き方を並べました。
| 製品 | 満水容量 | 合数の書き方 | 1合あたりの容量 |
|---|---|---|---|
| キャンピングムーン 極厚メスティン(H-1609) | 0.65L | 目盛りの刻印「1合/1.5合」 | 約0.43L(1.5合で割った値) |
| トランギア メスティン(TR-210) | 0.75L | 炊はんの目安「約1.8合まで」 | 約0.42L(1.8合で割った値) |
| キャプテンスタッグ UH-4113 | 1.0L | 目盛り「米1合」「水」 | 1.0L |
| トランギア ラージメスティン(TR-209) | 1.35L | 炊はんの目安「約3.5合まで」 | 約0.39L(3.5合で割った値) |
| キャプテンスタッグ UH-4115 | 1.75L | 商品名「2合 目盛付き」 | 約0.88L(2合で割った値) |
トランギアの合数は、上限の数字です。
0.75Lで1.8合なら、1合あたり0.42L。
ふたのすぐ下まで米と水が来る量です。
キャプテンスタッグは、逆の書き方をしています。
1.0Lに1合ぶんの目盛りだけ。
1合あたり1.0Lで、上に余白が残ります※1。
わたしが引く線は、こうです。
- 1人で夜1食+朝1食なら、1合。 満水0.65〜1.0Lの小さいほうで足ります
- 2人分、または1人で3食以上なら、2合。 満水1.35L以上を選びます
- 「最大3.5合」を3.5合炊く道具とは読まない。 わたしは、上限の半分くらいを普段の量にします
満水0.75LのTR-210で2合を炊く計画は、わたしは立てません。
上限の1.8合を超えています。
米と水の量は、キャプテンスタッグの炊き方がいちばん具体的でした。
米1合に水180ml。
30分〜1時間浸水させて、弱火で17分ほど。
火からおろしたら、ひっくり返して15分蒸らします。
浸水から逆算した段取りは、車中泊の炊飯は浸水30分から逆算するに書きました。

目盛り、バリ、ハンドル。届いた日に困る3か所
容量を決めたら、次は届いた日のこと。
メスティンで手間が出るのは、この3か所です。
目盛りがないと、計量カップがもう1つ要る。 トランギアの2品は、国内代理店イワタニ・プリムスの仕様に目盛りの記載がありません。
水180mlは、毎回カップで量る。
キャプテンスタッグの2品とキャンピングムーンは、内側に目盛りがあります。
荷物を1つ減らしたい車中泊なら、わたしは目盛りのあるほうを選びます。
無垢のアルミは、下ごしらえから始まる。 トランギアは、どちらもアルミ無垢です。
BE-PALの解説は、ふちにバリがあれば紙やすりで削るよう勧めています(二次情報)。
シーズニングは必須ではない、とも書いています。
焦げや黒ずみ、アルミのにおいを抑えるための下ごしらえ。
米のとぎ汁で、沸騰後に弱火で20〜30分煮る手順です。
同じ解説は、アルマイト加工のものはシーズニング不要としています。
キャプテンスタッグの2品とキャンピングムーンは、アルマイト加工です。
ハンドルは、カバーの有無で選ぶ。 キャプテンスタッグの取っ手は、ステンレス鋼とシリコーンゴムです。
キャンピングムーンは、200℃に耐える厚さ2mmの耐熱チューブをハンドルに付けています。
トランギアの2品は、仕様にハンドルカバーの記載がありません。
わたしなら、トランギアには革の手袋か乾いた布を1枚足します。
キャンピングムーンには、もう1つ特徴があります。
本体とフタが1.5mm厚。
メーカーは「一般的な製品の倍」と書いています。
そのぶん重く、約272g。
満水0.65Lで、0.75LのTR-210(150g)の1.8倍の重さです。
5品の数字
満水容量・重さ・寸法・表面加工は、メーカー公式の表記です。
キャンピングムーンの重さと容量、トランギアの合数、UH-4115の「2合」は、Amazonの商品情報の値です(二次情報)。
価格は、2026年10月20日のAmazonの表示です。
| 製品 | 満水容量 | 炊ける量・目盛り | 重さ | 本体寸法 | 表面 | ハンドル | 価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() トランギア メスティン(TR-210) | 0.75L | 約1.8合まで/目盛りの記載なし | 150g | 170×95×62mm | アルミ無垢 | カバーの記載なし | 1,557円 |
![]() トランギア ラージメスティン(TR-209) | 1.35L | 約3.5合まで/目盛りの記載なし | 270g | 207×135×70mm | アルミ無垢 | カバーの記載なし | 1,420円 |
![]() キャプテンスタッグ アルミ角型クッカー(UH-4113) | 1.0L | 目盛り「米1合」「水」 | 185g | 170×115×65mm | アルマイト(底0.8mm) | ステンレス鋼・シリコーンゴム | 1,330円 |
![]() キャプテンスタッグ アルミ角型クッカー L(UH-4115) | 1.75L | 2合の目盛り | 280g | 209×138×68mm | アルマイト(底0.8mm) | ステンレス鋼・シリコーンゴム | 2,480円 |
![]() キャンピングムーン 極厚メスティン(H-1609) | 0.65L | 目盛り「1合/1.5合」 | 約272g | 173×95×62mm | 硬質アルマイト(1.5mm厚) | 200℃耐熱のシリコンカバー | 2,683円 |
トランギアの重さと寸法は、イワタニ・プリムスの表記です。
スウェーデンのトランギア本社のサイトでは、210(黒ハンドルのモデル)が155g・0.75L、209が257g・1.3Lでした。
TR-209の満水容量は、Amazonの商品情報の1,350mlを使っています。
わたしの言葉で、5品の役割を分けておきます。
UH-4113は、1人で1合を炊く人の1つ目。 「米1合」と「水」の目盛りがあり、計量カップが要りません。
公式価格は税込3,080円で、Amazonは1,330円の表示でした。
TR-210より幅が20mm広く、35g重い。
そのぶん、満水で250ml多く入ります。
UH-4115は、2人分か、夜と朝を一度に炊く人に。 満水1.75Lで280g。
公式価格は税込3,850円、Amazonは2,480円でした。
TR-210は、軽さと定番の形を取る人に。 150gで、5品でいちばん軽い。
目盛りもハンドルカバーもないぶん、カップと手袋を自分で足します。
バリ取りとシーズニングを楽しめる人向けです。
TR-209は、安く大きいものがほしい人に。 Amazonでは、TR-210より137円安い1,420円でした。
3.5合までの上限は、家族の分を炊くときの余裕になります。
イワタニ・プリムスの公式価格は税込2,046円で、通常価格3,410円からの値下げ表示でした。
H-1609は、焚き火のそばや直火で使いたい人に。 1.5mm厚で、直火に対応しています。
販売ページは、急に高温になる焚き火での使用は勧めないとも書いています。
重さ約272gを許せるかが分かれ目です。
固形燃料で放置して炊くなら、1合に20gを1個
メスティンでよく聞くのが、固形燃料での「放置炊飯」です。
点けたら、燃え尽きるまで触らない。
火加減を考えなくていいのが、初めての人には大きい。
燃料の量は、同じメーカーの資料を2つ並べると決まります。
- キャプテンスタッグのUH-4113の炊き方:弱火で17分ほど炊く
- 同じ会社のカップ付燃料(UJ-1001):20gで、1個につき約18分30秒燃える
- 同じ会社のカップ付燃料(M-7322):30gで、1個につき約30分燃える
17分の加熱に、18分30秒の燃料。
1合なら、わたしは20gを1個と決めます※2。
30gの30分は、1合には長い。
2合で使う燃料の量は、わたしが読んだ範囲のメーカー資料に書かれていませんでした。
燃料をのせる台も要ります。
キャプテンスタッグのクライムストーブ(UG-86)は、メーカーが「シェラカップから角型クッカーまで幅広く使える」としている台です。
収納時は120×95×28mm。
外寸の計算では、UH-4113の底に平らに置ける大きさです※3。
固形燃料は、風が吹くと火が流れます。
風防の選び方は、バーナーの風防おすすめ6品にまとめました。
キャプテンスタッグ カップ付燃料 20g×3個(UJ-1001)を見る(577円・2026年10月20日時点)

車中泊で使うときに決めておくこと
車中泊でメスティンを使うなら、先に2つ決めておきます。
火を使うのは、車の外だけ。 固形燃料もガスも、燃えれば一酸化炭素が出ます。
雨の夜に車内で炊く、という計画は立てません。
雨が続く旅なら、パックご飯を積んでおく。
ポータブル電源とIHで炊くなら、メスティンは外す。 5品はどれもアルミです。
キャンピングムーンの販売ページは、IHを×としています。
オールメタル対応のものを除き、IHはアルミの鍋を温められません。
電気で炊く車中泊なら、メスティンではなく電気の炊飯器の話になります。
逆に、車中泊で効くのは四角い形です。
炊かない日は、ふた付きの小物入れ。
キャプテンスタッグも、食器やランチボックスとして便利と書いています。
わたしなら、固形燃料とライター、たためるトングをまとめて入れる。
トングの収まり方はキャンプのトングおすすめ6本で、カトラリーはキャンプのカトラリーおすすめ6品で計算しています。
クッカーで足りる人は、メスティンを買わない
次のどれかに当てはまるなら、メスティンは見送りでかまいません。
- ふた付きのクッカーを持っている人。 満水750ml以上でふたが閉まれば、1合は炊けます。手持ちの鍋の大きさはクッカーのおすすめ6品で比べています
- 炊くのが年に2〜3回の人。 その回数なら、パックご飯で足ります
- 電気で調理する車中泊の人。 前の章のとおり、アルミのメスティンはIHで使えません
損得の目安も置いておきます。
年4回の車中泊で、1回に1合炊くとします。
3年で12回。
UH-4113の1,330円なら、1回111円です。
固形燃料20gは、577円の3個組で1個約192円。
合わせて1回300円ほど。
ここに米代が加わります。
それでもわたしが買うのは、炊きたての米を外で食べたいからです。
もう1つは、炊かない日も小物入れとして積めるから。
お金の得ではなく、使い道の数で決めます。
炊飯の手段ごとの費用は、車中泊の炊飯は浸水30分から逆算するで比べました。
洗うときに面倒なのは、角とリベット
買ったあとの手間は、四角い形そのものから来ます。
こびりつきは、角に残る。 わたしが手間だと思うのは、四隅のご飯粒です。
わたしは、食べ終わったらすぐ水を少し入れて、ふたをしておきます。
少ない水での片付け方は、車中泊の洗い物は拭き取りで決まるに書きました。
リベットのまわりは、ふたを外して乾かす。 キャプテンスタッグの2品は、金具をリベットで留めています。
ふたを閉めたまま袋に入れると、合わせ目に水が残る。
本体とふたを別々に伏せて、乾いてから重ねます。
食洗機には入れません。
キャンピングムーンの販売ページは、食洗機を×としています。
ほかの4品の公式ページには、食洗機の記載がありませんでした。
わたしは5品とも、やわらかいスポンジで手洗いします。
無垢のアルミは、黒ずみの手入れが残る。 BE-PALの解説は、シーズニングの目的を焦げや黒ずみ、においを抑えることとしています(二次情報)。
トランギアの2品は、その下ごしらえをする前提の道具です。
手入れを減らしたい人は、アルマイト加工の3品から選ぶほうが楽です。
まな板の乾かし方は、キャンプのまな板は熱湯で選ぶにもまとめました。

1合を外で炊くならUH-4113、手持ちのクッカーがあるなら見送り
- 1人で1合を、目盛りどおりに炊きたい人は、キャプテンスタッグのUH-4113。 満水1.0Lで「米1合」と「水」の目盛りがあり、アルマイト加工でシーズニングが要りません。2人分を炊く日が多いなら、1.75LのUH-4115にします
- 満水750ml以上のふた付きクッカーがある人、炊くのが年に2〜3回の人は見送り。 前者は手持ちの鍋で1合が炊け、後者はパックご飯で足ります
キャプテンスタッグ アルミ角型クッカー(UH-4113)を見る(1,330円・2026年10月20日時点)
注文の前に、1つだけ確かめてください。
家のクッカーの満水容量と、ふたが閉まるかどうか。
750ml以上でふたがあれば、まずはそれで1合を炊いてみる。
炊きたい回数が増えてから、メスティンを足しても遅くありません。
出典
- イワタニ・プリムス「トランギア210メスティン」TR-210 https://www.iwatani-primus.jp/shop/g/gTR-210/
- イワタニ・プリムス「トランギア209ラージメスティン」TR-209 https://www.iwatani-primus.jp/shop/g/gTR-209/
- Trangia「Mess tin Small 210」 https://trangia.se/en/shop/mess-tin-small-210/
- Trangia「Mess tin Large 209」 https://trangia.se/en/shop/mess-tin-large-209/
- キャプテンスタッグ「アルミ角型クッカー」UH-4113(目盛り・炊き方の画像を含む) https://www.captainstag.net/products/UH-4113.html
- キャプテンスタッグ「アルミ角型クッカー L」UH-4115 https://www.captainstag.net/products/UH-4115.html
- キャプテンスタッグ「ファイアメイト カップ付燃料 20g 3個組」UJ-1001 https://www.captainstag.net/products/UJ-1001.html
- キャプテンスタッグ「ファイアメイトカップ付燃料30g6個組」M-7322 https://www.captainstag.net/products/M-7322.html
- キャプテンスタッグ「クライム ストーブ」UG-86 https://www.captainstag.net/products/UG-86.html
- camping moon「極厚メスティン 1.5mm厚ブラック H-1609」 https://campingmoon.co.jp/products/h-1609
- BE-PAL「メスティンの使い方とは?下準備・炊飯・お手入れ方法を徹底解説」(2024年11月17日公開) https://www.bepal.net/archives/306836
- 全品の価格、トランギアの合数とTR-209の満水容量、UH-4115の「2合」、H-1609の重さ・容量・目盛り・IHと食洗機の可否は、Amazonの商品情報(2026年10月20日)による
注釈
※1 1合あたりの容量は、各社が書いている満水容量を合数で割った値です。トランギアとキャンピングムーンは上限や目盛りの最大の合数で、キャプテンスタッグは目盛りの合数で割っているため、同じ物差しで「どれだけ余白があるか」を比べる目安として使ってください。
※2 キャプテンスタッグの炊き方は小型ガスバーナーの弱火を使ったもので、メーカーがUH-4113とUJ-1001の組み合わせで炊けると書いているわけではありません。燃焼時間はメーカーが「燃焼条件により異なります」としており、風・気温・台の形で変わります。炊き上がりを見て、次の回の浸水時間や水の量を調整してください。
※3 両方の外寸から計算した値です。メスティンの内側は板の厚みと角の丸みのぶん外寸より小さく、燃料やライターを一緒に入れるとふたが閉まらないことがあります。










