> 本記事の位置づけ(2026年8月5日時点)2026年シルバーウィーク(9月19日〜23日)の高速道路渋滞予測は、NEXCO各社からまだ公表されていません(同日、NEXCO東日本プレスルーム/NEXCO中日本ニュースリリース/NEXCO西日本「渋滞予測」ページを確認。最新はいずれも2026年お盆期間分)。

> そこでこの記事では、①公表済みの確定情報(連休の日程・休日割引の適用除外日・日の入り時刻・台風の平年値)と、②前回の9月5連休である2015年にNEXCOが実際に公表した渋滞予測・実績値③2026年のゴールデンウィーク・お盆の公表値を突き合わせ、「推定」であることを明示したうえで出発時刻の目安を組み立てます。

> 推定値には必ず〈推定〉と付記しています。NEXCOの公式予測が公表され次第、本記事は数値を差し替えて更新します。

「2026年のシルバーウィークは11年ぶりの5連休。キャンピングカーで長めの旅に出たい。でも、いつ出発すれば渋滞にはまらないのか」——8月に入り、9月の連休の計画を立て始めたオーナーがまず突き当たるのがこの問題です。

ところが8月上旬の時点では、肝心のNEXCOの渋滞予測がまだ出ていません。お盆については2026年7月17日に各社が一斉に公表済みですが、シルバーウィーク分は未公表です。一方で、RVパークや車中泊スポットの予約、レンタルキャンピングカーの手配は、連休の1か月前にはほぼ埋まり始めます。「公式予測が出るのを待っていると、泊まる場所がなくなる」——これが9月連休の計画づくりの構造的な難しさです。

この記事は、その空白期間を埋めるために書いています。結論から言えば、2026年のシルバーウィークは、曜日と祝日の並びが2015年(前回の9月5連休)と完全に一致します。9月19日が土曜、20日が日曜、21日が敬老の日(月)、22日が国民の休日(火)、23日が秋分の日(水)——2015年とまったく同じ構成です。だからこそ、2015年にNEXCOが公表した渋滞予測の「日別のかたち」は、2026年を先読みする材料としてかなり有効です。

そのうえで、キャンピングカーには夏のお盆とは違う9月固有の事情——日の入りが約50分早い/台風の上陸数が年間最多の月/連休が5日と短く需要が凝縮する/休日割引が5日間すべて適用除外——が重なります。この4点を織り込んだ出発時刻の逆算が、この記事の中身です。

なお、お盆(2026年8月7日〜16日)については、NEXCO各社が公表した確定データに基づく詳細版を別記事にまとめています。日付・時刻単位の実データを見たい方はお盆の渋滞予測2026|キャンピングカーはいつ出発すべき?日付別の出発時刻早見表【NEXCO公表データ反映】をあわせてご覧ください。本記事は、そのシルバーウィーク版として、「公式予測が無い時期にどう計画を立てるか」に焦点を当てています。


【結論・先出し】シルバーウィーク2026 出発時刻早見表〈推定〉

シルバーウィーク2026(9月18日〜24日)の日付別早見表の図解。2015年の同じ曜日並びの5連休で公表された10km以上の渋滞予測回数を下り(9/20が36回で最多)・上り(9/22が49回で最多)の実数で示し、あわせて2026年向けの推奨出発時刻の推定を下り・上り別に記載している。
※「回数」は2015年8月21日公表の全国版リリース本文の日別グラフに掲載された10km以上の渋滞予測回数(実数)、「30km級」への言及は同リリース別紙の一覧(全32件)に基づく2015年の公表値です。出発時刻は当メディアが2026年向けに逆算した目安〈推定〉であり、公式発表ではありません。締切はピーク時刻ではなく渋滞の発生時間帯の開始時刻を基準にしています。深夜便の可否は路線によって異なります(2015年は9/18 22:00〜9/19 3:00に東名下り 秦野中井IC付近で30kmの予測がありました)。2026年シルバーウィークの渋滞予測は2026年8月5日時点でNEXCO各社から未公表であり、公表され次第そちらを優先してください。

細かい根拠は後述します。まず答えから示します。以下は2015年(前回の9月5連休)にNEXCOが公表した渋滞予測の日別パターンを、曜日並びが完全一致する2026年に重ね合わせて作成した推定表です。公式発表そのものではありません。

下り(往路・行楽)の出発時刻早見表〈推定〉

「2015年の下り回数」は、2015年8月21日公表の全国版リリース本文に掲載されている日別グラフの実数(10km以上)です。「同日に予測されていた30km級」は、同リリース別紙の一覧に掲載されている該当日の全件です。

日付曜日2015年の下り回数同日に予測されていた30km級(別紙・全件)推奨出発時刻〈推定〉
9月18日2回(連休前日)なし(ただし翌9/19の東名 秦野中井IC付近30kmはこの日の22時から発生予測)ほぼ終日可。前泊出発の最有力日。ただし東名を西進する場合、22時以降は下記9/19の深夜渋滞に注意
9月19日28回東名 秦野中井IC付近30km(ピーク0時/前日22:00〜3:00)、東名 伊勢原BS付近35km(7時/5:00〜14:00)、東名 音羽蒲郡IC付近30km(6時)関越道・東北道方面は前夜22時〜4時前が有効東名方面は深夜も渋滞予測があるため3〜4時台に通過、または15時以降
9月20日36回(下りの最多日)関越道 花園IC付近50km(8時/5:00〜14:00)、東北道 岩舟JCT付近45km(9時/6:00〜14:00)、中央道 相模湖IC付近35km(6時/5:00〜16:00)、東名 伊勢原BS付近35km(7時/5:00〜15:00)、中国道 宝塚東TN付近35km(8時/6:00〜15:00)、東名 音羽蒲郡IC付近30km(18時/6:00〜翌1:00)前夜22時〜当日4時前(渋滞の立ち上がりは5〜6時台)。午後に回すなら16時以降。ただし東名の音羽蒲郡IC付近は翌1時までの予測
9月21日月(敬老の日)31回関越道 花園IC付近45km(10時/6:00〜15:00)、中央道 相模湖IC付近35km(6時/5:00〜14:00)、東名 伊勢原BS付近30km(9時/6:00〜14:00)、東名 音羽蒲郡IC付近30km(17時/14:00〜翌0:00)、中央道 土岐IC付近30km(17時/14:00〜22:00)5時前。午後に回すなら関東近郊は15時以降だが、東名・中央道を西へ向かうなら14時以降に30km級2件があるため午前の早い時間帯を推奨
9月22日火(休日)19回東名 音羽蒲郡IC付近30km(17時/14:00〜翌3:00)、中央道 土岐IC付近30km(17時/14:00〜22:00)関東近郊の下りは動きやすいが、東名・中央道を西へ向かうなら14時以降は避ける。午前中に通過するか、東名は翌3時以降
9月23日水(秋分の日)2回(期間中最少)なしほぼ終日可。往路をずらせるならこの日が最も空く

上り(復路・Uターン)の出発時刻早見表〈推定〉

日付曜日2015年の上り回数同日に予測されていた30km級(別紙・全件)推奨出発時刻〈推定〉
9月19日15回なしほぼ終日可
9月20日34回東名 大和TN付近35km(18時/15:00〜翌1:00)、東名 豊川IC付近30km(9時/6:00〜17:00)、中央道 屏風山PA付近30km(9時/7:00〜14:00)、名神 大津IC付近30km(9時/6:00〜16:00)関東方面へ戻るなら14時前中京・関西発は朝9時がピークのため6時前、または夕方以降
9月21日月(敬老の日)47回東北道 上河内SA付近40km(18時/14:00〜翌0:00)、関越道 高坂SA付近40km(18時/14:00〜翌0:00)、東北道 羽生PA付近35km(18時/15:00〜23:00)、東名 大和TN付近35km(16時/12:00〜翌2:00)、常磐道 柏IC付近30km(18時/15:00〜23:00)、中央道 小仏TN付近30km(17時/11:00〜翌1:00)中央道は11時前、東名は12時前、東北道・関越道・常磐道は14時前に難所を通過。深夜に回すなら翌1〜2時以降
9月22日火(休日)49回(期間中最多)関越道 高坂SA付近45km(16時/12:00〜翌1:00)、東北道 上河内SA付近35km(16時/11:00〜翌1:00)、東名 大和TN付近35km(17時/14:00〜翌1:00)、中央道 小仏TN付近30km(17時/10:00〜翌1:00)、常磐道 柏IC付近30km(18時/15:00〜22:00)、九州道 広川IC付近30km(17時/11:00〜23:00)中央道は10時前、東北道・九州道は11時前、関越道は12時前、東名は14時前。深夜に回すなら翌1時以降
9月23日水(秋分の日)11回なしほぼ終日可。最終日は上りの狙い目(ただし夕方の帰宅集中には注意)
9月24日2回(連休明け平日)なし早朝5〜8時が最も安全。1日ずらせるならここも有力

出典:日別回数・30km級一覧ともNEXCO東日本ほか「9月の大型連休期間の高速道路における渋滞予測について【全国版】」(2015年8月21日)および同リリース別紙。推奨出発時刻は当メディアが2026年向けに逆算した目安〈推定〉であり、公式発表ではありません。

この表の読み方(3行で)

  1. 下りの山は9月20日(日)=36回、上りの山は9月22日(火)=49回。2015年の全国版予測がこの2日をピークと名指ししており、2026年は曜日並びが完全に一致します。まずこの2日を避けることが最優先です。
  2. 「下りが空く日」と「上りが空く日」は別。2015年の下りは9月22日で19回、9月23日で2回まで落ちますが、上りは9月22日が49回と最悪です。同じ日でも方向によって難易度がまったく違うため、往路と復路を別々に設計してください。
  3. 深夜便は万能ではない。2015年は9月18日22時〜19日3時に東名下り 秦野中井IC付近で30km(ピーク0時)が予測されていました。関越道・東北道方面の深夜便は有効ですが、東名を西進する深夜便は渋滞予測があったという前提で組んでください。

以下、この表の根拠と、9月の連休だからこそ必要になるキャンピングカー特有の準備を順に解説します。


まず確認:2026年シルバーウィークは9月19日〜23日の5連休

推定の土台になるので、日程の根拠を確定情報として押さえておきます。

日付曜日内容根拠
9月19日土曜日
9月20日日曜日
9月21日敬老の日祝日法により9月の第3月曜日
9月22日休日(いわゆる「国民の休日」)祝日法第3条第3項「その前日及び翌日が『国民の祝日』である日(『国民の祝日』でない日に限る。)は、休日とする。」
9月23日秋分の日祝日法による国民の祝日

出典:内閣府「『国民の祝日』について」(2026年8月5日閲覧)

敬老の日(9/21)と秋分の日(9/23)に挟まれた9月22日(火)が祝日法第3条第3項によって休日となり、前の土日とつながって5連休が成立します。9月にこの並びが起きるのは2015年以来11年ぶりです。

そして重要なのが、2015年9月19日も土曜日で、9月20日が日曜、21日が敬老の日、22日が国民の休日、23日が秋分の日——日付・曜日・祝日の並びが2026年と完全に一致しているという点です。これは偶然ですが、渋滞予測を先読みするうえでは非常に都合の良い偶然です。人の移動は「連休の何日目か」と「曜日」に強く支配されるため、2015年の日別パターンは2026年にそのまま重ねやすいからです。

なお、敬老の日を軸にした「祖父母・親・子の三世代でキャンピングカー旅」という切り口は、敬老の日シルバーウィークは三世代の車中泊が正解|2026年は11年ぶりの5連休、祖父母も孫も疲れない家族旅行の作り方で別途まとめています。本記事は移動時間の設計に特化しています。


【重要】2026年8月5日時点、NEXCOのシルバーウィーク渋滞予測は未公表

この記事で最も誠実に書いておかなければならない部分です。

確認した内容

2026年8月5日時点で、以下を確認しました。

確認先状況(2026年8月5日時点)
NEXCO東日本 プレスルーム渋滞予測関連の最新は2026年7月17日「お盆期間の高速道路における渋滞予測について」。シルバーウィーク・秋の連休に関するリリースは掲載なし
NEXCO中日本 ニュースリリース最新は2026年8月3日付。渋滞予測関連は2026年7月17日のお盆期間分が最後。シルバーウィーク分は掲載なし
NEXCO西日本「渋滞予測」ページ掲載されているのは「令和8年度 お盆の渋滞予測」(管内版・関西/中国/四国/九州エリア版)のみ
ドラぷら「高速道路 渋滞予報ガイド」2026年お盆版のみ

つまり、この時点で「シルバーウィーク2026は関越道が○○km渋滞」と書いている記事があれば、それは公式発表ではなく、書き手の推測です。本記事も推測を含みますが、どこまでが公表値でどこからが推定かを明記して区別します。

いつ公表される見込みか

前回の9月5連休である2015年の実績から逆算できます。

  • 2015年8月21日:NEXCO東日本ほかが「9月の大型連休期間の高速道路における渋滞予測について【全国版】」を公表(連休初日の29日前
  • 2015年8月27日:NEXCO東日本関東支社/NEXCO中日本東京支社・八王子支社が地域版を公表(連休初日の23日前

2026年も同様のリードタイムであれば、8月下旬から9月上旬にかけて公表される可能性が高いと考えられます〈推定〉。ただし、5連休ではない通常年の9月には全国版のリリースが出ないこともあるため、「必ず出る」とは言い切れません。この記事の推定はあくまで暫定であり、公表され次第そちらを優先してください。

参考までに、お盆については2026年7月17日(お盆期間初日の21日前)に公表されています。「連休のおよそ3〜4週間前」が各社の公表タイミングの目安です。

> ※本記事は、NEXCO各社のシルバーウィーク渋滞予測が公表され次第、公表値に基づいて数値を差し替えて更新します。


前回の9月5連休(2015年)にNEXCOが公表した数字

ここからが推定の土台です。すべて当時の公表値そのものであり、この節に推定は含まれていません。

2015年9月大型連休の渋滞予測【全国版】(2015年8月21日公表)

項目内容
対象期間2015年9月19日(土)〜9月23日(水)の5日間
10km以上の渋滞予測回数(全国)合計272回
うち下り線116回
うち上り線156回
30km以上の渋滞予測回数合計32回(下り16回・上り16回)
下り線のピーク日9月20日(日)
上り線のピーク日9月22日(火)

出典:NEXCO東日本「9月の大型連休期間の高速道路における渋滞予測について【全国版】」(2015年8月21日)

日別の渋滞予測回数(10km以上・全国/2015年)

同リリース本文に掲載されている日別グラフの実数です。これが本記事の早見表の土台になっています。

日付曜日下り上り合計
9月18日268
9月19日281543
9月20日363470
9月21日月(敬老の日)314778
9月22日火(休日)194968
9月23日水(秋分の日)21113
9月24日022
5日間合計(9/19〜23)116156272

※単位は回。9月18日・24日は5日間の合計には含まれません(渋滞予測ガイドが9月18日〜27日を対象に掲載していたため、グラフには前後の日も表示されています)。

この表がこの記事で言いたいことのほとんどを含んでいます。

  • 下りは9月20日(36回)が山で、9月22日(19回)・9月23日(2回)と急速に引いていく
  • 上りは逆に9月21日(47回)・9月22日(49回)に山が来て、9月23日は11回まで落ちる
  • 同じ9月22日でも、下り19回・上り49回と2.5倍以上の差がある

「連休後半は空いてくる」わけでも「最終日が一番混む」わけでもありません。方向別に山の位置がずれている——これが5連休の実像です。

各社が挙げた「特に長い渋滞発生予測」(全国版リリース本文の抜粋)

以下は、全国版リリース本文で各社が代表例として挙げた6件です。30km以上の予測は全部で32件あり、この6件はその一部です(全件は次の表に掲載します)。

会社区分路線方向先頭地点ピーク時渋滞長ピーク日時
東日本E17 関越道下り花園IC付近50km9月20日(日)8時頃
東日本E17 関越道上り高坂SA付近45km9月22日(火)16時頃
中日本E20 中央道下り相模湖IC付近35km9月20日(日)6時頃
西日本・本四E2A 中国道下り宝塚東TN付近35km9月20日(日)8時頃
中日本E1 東名上り大和TN付近35km9月22日(火)17時頃
西日本・本四E3 九州道上り広川IC付近30km9月22日(火)17時頃

出典:同上リリース本文「≪各社の特に長い渋滞発生予測≫」(会社区分は原文の記載どおり)

30km以上の渋滞予測 全32件(別紙一覧・2015年)

代表例だけを見ると判断を誤るので、別紙の全件を掲載します。ここに出てくる発生時間帯が、出発時刻を逆算するうえで最も重要な情報です。

下り線(16件)

日付路線先頭地点ピーク時渋滞長ピーク時刻発生時間帯
9月19日(土)東名秦野中井IC付近30km0時前日22:00〜3:00
9月19日(土)東名伊勢原BS付近35km7時5:00〜14:00
9月19日(土)東名音羽蒲郡IC付近30km6時前日16:00〜22:00
9月20日(日)東北道岩舟JCT付近45km9時6:00〜14:00
9月20日(日)関越道花園IC付近50km8時5:00〜14:00
9月20日(日)東名伊勢原BS付近35km7時5:00〜15:00
9月20日(日)中央道相模湖IC付近35km6時5:00〜16:00
9月20日(日)東名音羽蒲郡IC付近30km18時6:00〜翌1:00
9月20日(日)中国道(名神)宝塚東TN付近35km8時6:00〜15:00
9月21日(月)関越道花園IC付近45km10時6:00〜15:00
9月21日(月)東名伊勢原BS付近30km9時6:00〜14:00
9月21日(月)中央道相模湖IC付近35km6時5:00〜14:00
9月21日(月)東名音羽蒲郡IC付近30km17時14:00〜翌0:00
9月21日(月)中央道土岐IC付近30km17時14:00〜22:00
9月22日(火)東名音羽蒲郡IC付近30km17時14:00〜翌3:00
9月22日(火)中央道土岐IC付近30km17時14:00〜22:00

上り線(16件)

日付路線先頭地点ピーク時渋滞長ピーク時刻発生時間帯
9月20日(日)東名大和TN付近35km18時15:00〜翌1:00
9月20日(日)東名豊川IC付近30km9時6:00〜17:00
9月20日(日)中央道屏風山PA付近30km9時7:00〜14:00
9月20日(日)名神大津IC付近30km9時6:00〜16:00
9月21日(月)東北道上河内SA付近40km18時14:00〜翌0:00
9月21日(月)関越道高坂SA付近40km18時14:00〜翌0:00
9月21日(月)東北道羽生PA付近35km18時15:00〜23:00
9月21日(月)東名大和TN付近35km16時12:00〜翌2:00
9月21日(月)常磐道柏IC付近30km18時15:00〜23:00
9月21日(月)中央道小仏TN付近30km17時11:00〜翌1:00
9月22日(火)関越道高坂SA付近45km16時12:00〜翌1:00
9月22日(火)東北道上河内SA付近35km16時11:00〜翌1:00
9月22日(火)東名大和TN付近35km17時14:00〜翌1:00
9月22日(火)中央道小仏TN付近30km17時10:00〜翌1:00
9月22日(火)常磐道柏IC付近30km18時15:00〜22:00
9月22日(火)九州道広川IC付近30km17時11:00〜23:00

出典:NEXCO東日本ほか「平成27年 9月の大型連休期間の高速道路における主な渋滞発生予測(ピーク渋滞長30km以上)」(別紙・2015年8月21日)

この全件表から読み取れる「9月5連休の型」は次のとおりです。

  • 30km級が予測されたのは9月19日・20日・21日・22日の4日間で、9月23日(最終日)は下り上りとも1件もありません。
  • 下りの大渋滞は9月20日(日)の朝5〜9時に集中します。関越道・東北道・中央道・東名・中国道が、いずれも5〜6時台から立ち上がる予測でした。
  • ただし「下りは朝だけ」ではありません。 東名の音羽蒲郡IC付近と中央道の土岐IC付近は、9月21日・22日ともに14時発生・17時ピークの30km級です。中京圏を西へ抜けるルートは、連休後半の午後が悪いという別の型を持っています。
  • 上りの大渋滞は9月21日(月)と9月22日(火)の午後に集中します。ただし立ち上がりは早く、中央道 小仏TN付近は9月22日の10時から、東北道 上河内SA付近は11時から、関越道 高坂SA付近は12時から発生予測です。「夕方だけ気をつければいい」は誤りです。
  • 深夜が安全とは限りません。 東名下りの秦野中井IC付近は前日22時から翌3時まで、ピーク0時で30km。深夜便を選ぶ場合でも、走る路線ごとに確認が必要です。

参考:同じ2015年のゴールデンウィーク実績との比較(リリース掲載)

同リリースには、同年GW(5月2日〜6日の5日間・実績)との比較も掲載されています。

項目①9月の大型連休(予測)②GW(実績)差(①−②)
10km以上の渋滞回数(合計)272回271回+1回
下り116回116回±0回
上り156回155回+1回
30km以上の渋滞回数(合計)32回30回+2回
下り16回17回−1回
上り16回13回+3回

※GWの渋滞実績には事故などの影響による渋滞を含みます。10km以上の渋滞回数には30km以上の回数を含みます。

出典:同上リリース

リリース本文にも「今年の9月は、9月19日(土)から23日(水)にかけて5連休となることから、ゴールデンウィーク並みに渋滞が多く発生すると予測しています」と明記されています。5連休は、日数が同じならGWと同水準まで混む——これが公式の見立てでした。

「1〜2時間ずらす」効果は、公式資料で数値化されている

同リリースには、出発時刻をずらすと所要時間がどれだけ変わるかの実例も掲載されています。2015年5月3日(日)に東北道の川口JCTから那須ICまで走った場合の実績です。

川口JCTの出発時刻那須ICまでの所要時間通常時との差
8時約3時間53分+2時間21分
9時約3時間27分+1時間55分
10時約3時間07分+1時間35分
11時約3時間02分+1時間30分
12時約2時間35分+1時間03分
13時約2時間24分+0時間52分
14時約1時間55分+0時間23分
15時約1時間44分+0時間12分
(通常時)約1時間32分

※通常時とは、渋滞などが発生しておらず順調に走行できる場合の所要時間。

出典:同上リリース

8時発と15時発で、同じ区間の所要時間が約2時間9分違います。 出発時刻を後ろに1時間ずらすごとに所要時間が段階的に縮んでいくことが数値で確認できます。「早く出れば早く着く」とは限らないという、渋滞対策の本質がここに表れています。

大型のキャンピングカーで家族を乗せている場合、この2時間の差は快適性にも安全性にも直結します。出発時刻の調整は、装備を買い足すより効果が大きい——本記事が出発時刻にこだわる理由です。

2015年の関東・首都圏版(2015年8月27日公表)

地域版では、日別の細かい予測が示されていました。

項目内容
10km以上の渋滞予測回数下り線42回・上り線63回
下り線のピーク9月19日〜21日
上り線のピーク9月20日〜22日
下り9月20日関越道 花園IC付近50km(8時)、東北道 岩舟JCT付近45km(9時)
下り9月21日関越道 花園IC付近45km(10時)
上り9月21日東北道 上河内SA付近40km(18時)、関越道 高坂SA付近40km(18時)
上り9月22日関越道 高坂SA付近45km(16時)

出典:NEXCO東日本関東支社/NEXCO中日本東京支社・八王子支社の発表を報じたマイナビニュース「東京都出発は20日に注意!? シルバーウィークの交通渋滞予測発表」(2015年8月27日)(※当該支社リリースの二次情報です)

ここで重要なのは、下りのピークが「20日だけ」ではなく19〜21日の3日間に広がっていたことと、上りが21日の夕方からすでに40km級に達していたことです。「上りは22日だけ気をつければいい」という理解は危険で、敬老の日(月)の夕方には既に大渋滞が発生しているというのが2015年の姿でした。全国版の日別グラフでも、9月21日の上りは47回と9月22日の49回に肉薄しています。

2015年の実績(NEXCO東日本 東北地方版・2015年9月24日公表)

予測だけでなく、実際にどうだったかも公表されています。

項目内容
対象期間2015年9月19日(土)〜23日(水)の5日間
交通量(本線代表7断面)約3.4万台/日(同年GW比 約91%)
交通量(IC利用)約43.3万台/日(同年GW比 約96%)
10km以上の渋滞発生回数計3回(下り3回・上り0回)
最大渋滞長17.7km(9月20日 9:23〜14:05、ピーク11:26/東北道 古川IC〜富谷JCT間 下り線)
渋滞量71km・h(同年GW比 約30%)

出典:NEXCO東日本「9月大型連休(シルバーウィーク:SW)における高速道路のご利用状況【東北地方版】」(2015年9月24日)

東北エリアは、2015年3月1日の常磐道全線開通による交通転換もあって、予測ほどの渋滞にはならなかったとされています。ここから学べるのは、予測は外れることもあるという当たり前の事実と、う回路(別の高速ルート)が整備されると渋滞は実際に緩和されるという点です。後述する「まず別の高速ルートを検討する」という考え方は、この実績が裏づけています。

参考:2020年9月の4連休(NEXCO西日本管内の実績)

9月連休がどこまで混みうるかの上限を知る材料として、2020年9月19日(土)〜22日(火)の4連休の実績も見ておきます。

項目内容
対象期間2020年9月19日(土)〜22日(火)の4日間
平均日交通量45,200台/日(前年比123%)
最大日交通量48,200台/日(前年比116%)
10km以上の渋滞発生回数14.3回/日(前年比1,069%)
30km以上の渋滞発生回数1.3回/日(前年ゼロ)
下り線の最大渋滞長59.8km(9月21日 18時15分頃/E1名神 旧山科BS付近)
上り線の最大渋滞長43.1km(9月20日 10時00分頃/E1名神 蝉丸TN付近)

出典:NEXCO西日本「NEXCO西日本管内の9月の大型連休期間における高速道路の交通状況(速報)」(2020年9月23日)

名神高速の下りで59.8kmという数字は、2026年お盆に予測されている全国最長(中央道下り45km)を上回ります。9月の連休は「秋だから空いている」という季節ではありません。


2026年の「渋滞の水準」を、GW・お盆の公表値から測る

2015年の日別パターンは使えますが、交通量の水準は当時と違います。2026年の水準は、同じ年に公表済みのGW・お盆の数字から測るのが妥当です。

2026年の大型連休(公表値)

連休対象期間日数10km以上の渋滞予測回数30km以上下りピーク上りピーク
GW20264月25日(土)〜5月6日(水)12日375回(下り152・上り223)15回
お盆20268月7日(金)〜8月16日(日)10日436回(下り188・上り248)12回8月13日(木)/29回8月15日(土)/45回
(参考)SW20159月19日(土)〜23日(水)5日272回(下り116・上り156)32回9月20日(日)/36回9月22日(火)/49回

※GW2026については、リリース本文に日別のピーク日が明示されていないため空欄としています(別紙の30km級一覧では5月2日・5月5日の予測が多く見られますが、リリースが「この日がピーク」と断定しているわけではありません)。

出典:GW2026=NEXCO西日本「ゴールデンウィーク期間の高速道路における渋滞予測について【全国版】」(2026年3月25日)/お盆2026=NEXCO中日本「お盆期間の高速道路における渋滞予測について【全国版】」(2026年7月17日)/SW2015=前掲NEXCO東日本(2015年8月21日)

1日あたりに換算すると見え方が変わる

連休10km以上の渋滞回数日数1日あたり
GW2026375回12日約31.3回/日
お盆2026436回10日約43.6回/日
SW2015272回5日約54.4回/日

5連休は、1日あたりの渋滞密度がGWやお盆より高くなりやすい——これが2015年の数字が示していることです。理由は単純で、連休が短いほど、出発日と帰宅日の選択肢が少なく、需要が同じ日に集中するからです。お盆なら「8月10日に出る」「8月16日に帰る」という谷間の選択ができますが、5連休では谷間が連休の端(初日の前と最終日)に限られます。

さらに2026年は、GWが前年比で約2割増、お盆が前年実績345回から+91回(約26%増)と、直近の2大連休がいずれも前年を上回っています(いずれも各社公表値)。2026年は高速道路の連休交通が増加基調にあると読めます。

一方で、下押し要因もあります。2015年当時と違い、2026年のシルバーウィークは5日間すべてが休日割引の適用除外です(次章で詳述)。料金面のインセンティブが無い分、需要がわずかに抑えられる可能性はあります。

これらを総合すると、2026年シルバーウィークは「2015年と同じ日別パターンで、水準は2015年と同等かやや高め」という見立てになります〈推定〉。ただし、これは公表値ではなく当メディアの推定です。断定的な数値(「○○km渋滞」など)を予測することはしません。


シルバーウィークがお盆と決定的に違う5つのこと(キャンピングカー目線)

ここからが、この記事の本題です。同じ「連休の渋滞回避」でも、9月はお盆と設計思想を変えなければいけません。キャンピングカーにとって特に効いてくる5点を、確定データで示します。

違い1|日の入りが約50分早い——到着時刻の設計が変わる

日没直前のオレンジ色の夕空の下、駐車スペースに停まり外部電源ケーブルをつないだ白いキャンピングカー。長い影が伸びており、9月は日の入りが早く設営時間が限られることを示すイメージ。特定の施設の写真ではない。
※画像はイメージです(特定の施設・車両を撮影したものではありません)。

これが最も見落とされがちで、かつ最も影響が大きい違いです。国立天文台 暦計算室の「各地のこよみ」から、2026年9月19日〜23日の日の入り時刻を引きます。

都市9/199/209/219/229/23参考:8/13(お盆)
札幌17:2217:2017:1817:1617:14
東京17:4317:4217:4017:3917:3718:33
名古屋17:4817:4717:4617:4417:43
大阪17:5917:5717:5617:5517:53
福岡18:0818:0618:0518:0318:02

出典:国立天文台 暦計算室「各地のこよみ」2026年9月(東京。他都市も同サイトの都道府県別ページによる)

東京の日の入りは、お盆の8月13日(18:33)に対し、9月20日は17:42。約51分早いのです。参考までに、東京の日の出は9月19日が5:26、9月23日が5:29で、9月下旬の東京は日の出から日の入りまで約12時間8分しかありません。

これがキャンピングカーの行程設計に効いてくる理由は3つあります。

  1. 薄暮時間帯の運転負荷。大型のキャブコン・バンコンは車高が高く死角も大きいため、明るさが急に落ちる薄暮の運転は普通車以上に神経を使います。お盆の感覚で「18時到着でまだ明るい」と組むと、9月は到着時点で既に暗いという事態になります。
  2. 車中泊スポットでの設営が暗闇作業になる。RVパークや道の駅で、電源ケーブルの取り回し、レベリング(水平出し)、外部機器のセットは明るいうちに済ませたい作業です。到着が18時を回ると、慣れた人でもヘッドライトを頼りの作業になります。
  3. 上りのピーク時刻と日没が重なる。2015年の予測では、上りの大渋滞は9月22日16〜17時がピークでした。東京の日の入りは17:39。渋滞のピークと日没がほぼ同時に来るという、お盆には無かった重なりが起こります。

実務的な結論はシンプルです。9月の連休では「日没60分前に車中泊地へ入る」を目標に逆算する。 東京圏を起点にするなら、16:40には目的地に着いているという設計です。お盆の感覚(17:30着でも明るい)を持ち込むと、確実に暗い中での設営になります。

違い2|台風の上陸数が年間最多の月

気象庁の台風統計(平年値)を見ます。

発生数接近数上陸数
8月5.73.30.9
9月5.03.31.0
10月3.41.70.3
年間25.111.73.0

※平年値は1991年〜2020年の30年平均。「接近」=台風の中心が国内のいずれかの気象官署から300km以内に入った場合。「上陸」=台風の中心が北海道・本州・四国・九州の海岸線に達した場合。

出典:気象庁「台風の平年値」

接近数は8月と並んで年間最多タイの3.3、上陸数は9月が1.0で年間最多です。9月の5連休は、統計上「台風が来てもおかしくない時期」のど真ん中にあります。

キャンピングカーにとって台風が厄介なのは、雨よりもです。背が高く側面積が大きい車体は横風の影響を受けやすく、橋梁部・トンネル出口・切土から盛土に変わる箇所などで急に押されます。

通行規制についても押さえておきましょう。

  • JB本四高速は「強風が予想される場合、早めに全車通行止めを実施しています」と案内しています。同社は「海峡部の橋上では、思いもしない突風や横風が吹くことがあります。特に、トラックが空荷のときは、重心が高く横風の影響で横転する可能性が高くなります」とも注意喚起しています(出典:JB本四高速「交通安全のためのお願い」)。重心が高いという条件は、架装したキャンピングカーにそのまま当てはまります。 瀬戸内の長大橋を渡るルートを組む場合は特に注意が必要です。なお、明石海峡大橋・大鳴門橋・瀬戸大橋では強風時に「二輪車通行止め」が実施されることもあります。
  • NEXCO中日本は、通行止めの判断について「地震、降雨などに関する通行止め基準」を区間ごとに設定しており、長時間の継続降雨(連続雨量)/連続雨量と時間雨量の組み合わせ/走行に支障のある強風/高波などで規制を行うと説明しています(出典:NEXCO中日本「通行止めの判断の基準は?」)。具体的な数値基準は区間ごとに異なるため、一律の風速値は公表されていません。

つまり、「風速◯mまでなら大丈夫」という全国共通の目安は存在しないということです。計画段階で取るべき対応は次のとおりです。

  • 台風接近時は「渋滞を避ける」より「行かない・変える」を先に検討する。渋滞予測は交通集中によるもので、通行止めは別次元の話です。
  • 予備日と代替目的地をあらかじめ決めておく。5連休は日程の余裕が少ないため、「風が強ければ内陸側の目的地に切り替える」というプランBを先に決めておくほうが現実的です。
  • 予約制スポットのキャンセル規定を予約時に確認する。台風で行けなくなったときのキャンセル料の扱いは施設ごとに異なります。
  • 長大橋・海沿い区間を含むルートは、代替の内陸ルートも用意する

台風・停電を前提としたキャンピングカーの備えについては、キャンピングカーは「動く防災シェルター」|台風・停電に備える車中泊避難の実践ガイド【2026年版】で詳しくまとめています。

違い3|連休が5日しかなく、需要が凝縮する

前章で見たとおり、5連休は1日あたりの渋滞密度が高くなりやすい構造です。お盆との比較で整理します。

項目お盆2026シルバーウィーク2026
予測対象期間10日間(8/7〜8/16)5日間(9/19〜9/23)〈推定〉
明確な「谷間の日」期間の中盤にあり(8/10は合計31回、8/16は合計18回)中盤には無く、端に寄る。2015年は下りが9/23で2回、上りが9/19で15回と、下りと上りで谷の日が正反対
日程をずらす余地大きい小さい
有効な回避手段日をずらす+時刻をずらす時刻をずらす+連休の外側(9/18・9/24)に出る

この違いが、シルバーウィークの戦い方を決めます。 お盆では「上りは8月16日に帰る」という1手で下り・上りの両方が改善しましたが、5連休では下りが空く日(2015年は9/22・9/23)と上りが空く日(同9/19・9/23)が食い違います。両方を満たすのは最終日の9月23日だけで、そこに全員が動けば当然その日が混みます。

したがって現実的な逃げ場は、連休の外側——9月18日(金)の夜と9月24日(木)の早朝です。2015年の日別グラフでも、9月18日は下り2回・上り6回、9月24日は下り0回・上り2回と、連休中とは桁が違います。

キャンピングカーは宿のチェックイン・チェックアウトに縛られないため、この「連休の外側にはみ出す」戦法が最もやりやすい乗り物です。9月18日(金)の仕事終わりに出発し、深夜〜未明に移動して現地手前で仮眠——この1手だけで、9月19日朝と9月20日朝の下りピークを両方回避できます。

違い4|休日割引が5日間すべて適用除外(確定情報)

料金面は完全に確定しています。

高速道路会社5社(NEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本・JB本四高速・宮城県道路公社)は2026年3月17日に「2026年度における休日割引適用日」を公表しており、方針として「交通混雑期等(ゴールデンウイーク、お盆、年末年始、シルバーウイークおよび3連休)を除き、休日割引を適用しています」と明記しています。

添付の別紙カレンダーで2026年9月を確認すると、9月19日・20日・21日・22日・23日の5日間すべてが「×(適用除外日)」とされています。一方、同じ9月でも5日・6日・12日・13日・26日・27日の土日は「■(適用日)」です。

出典:NEXCO西日本「2026年度における休日割引適用日のお知らせ」(2026年3月17日)別紙「2026年度における休日割引適用日」(PDF)NEXCO中日本「2026年度における休日割引適用日のお知らせ」

違い5|朝晩の冷え込みで、車内の装備が夏と変わる

9月下旬の車中泊は、日中は残暑でも明け方の冷え込みが始まる時期です。夏の装備(扇風機・冷感マット中心)のまま9月の連休に出ると、明け方に寒くて眠れない、という失敗が起こります。渋滞対策とは別軸ですが、「深夜便で移動して仮眠する」という本記事の推奨戦略を取るなら、仮眠時の寒さ対策は必須条件です。

9月・10月の車中泊で何をどこまで用意すべきか(FFヒーターが要るかどうかを含めて)は、秋の車中泊の寒さ対策|9月・10月に「FFヒーターは要るのか」問題と、失敗しない服装レイヤリング完全ガイドにまとめています。出発時刻を決めたら、次はここを確認してください。


料金戦略|「休日割引ゼロ」のシルバーウィークで唯一使える武器

違い4で見たとおり、シルバーウィークの5日間は休日割引がありません。ではキャンピングカーで長距離を走るとき、料金面で打てる手は何か。答えは深夜割引です。

現行の深夜割引(2026年8月5日時点)

項目内容
適用時間帯毎日0時〜4時
割引率約30%(ドラぷらは「30%割引」、NEXCO中日本は「約30%」と表記)
対象車種全車種
適用条件ETCが整備された入口ICをETC無線通信により走行すること
適用の考え方割引対象時間内に高速道路の利用があれば、前後の時間帯の走行分も割引対象になる
対象道路NEXCO3社管理の全国の高速自動車国道、宮城県道路公社の仙台松島道路、一部の一般有料道路

出典:ドラぷら(NEXCO東日本)「ETC 深夜割引」NEXCO中日本「深夜割引」

深夜割引の見直しは、2026年8月5日時点で開始日未定

深夜割引は制度改定が予定されています。NEXCO中日本の案内によれば、見直し後は次のようになります。

項目見直し後の内容
適用時間帯22時〜翌5時に拡大
割引の考え方適用時間帯に走行した分のみが割引対象(現行は時間帯内の利用があれば全走行分が対象)
還元方法ETCマイレージサービスまたはETCコーポレートカードへの後日還元型
還元率30%(激変緩和措置期間中、22時台を通過する場合は20%)
運用開始時期「改めてお知らせいたします」(未定)

出典:NEXCO中日本「高速道路の深夜割引の見直しについて」(2026年8月5日閲覧)

2026年8月5日時点で、見直し後の制度の運用開始日はNEXCOから公表されていません。 シルバーウィーク時点でどちらの制度が動いているかは断定できないため、出発前に必ず各社の公式ページで最新の適用条件を確認してください。

日別の料金早見表

日付曜日休日割引深夜割引(現行0〜4時)
9月18日平日のため対象外
9月19日×適用除外
9月20日×適用除外
9月21日月(敬老の日)×適用除外
9月22日火(休日)×適用除外
9月23日水(秋分の日)×適用除外
9月24日平日のため対象外
9月26日・27日土・日○適用日

ここに、この記事の隠れた結論があります。 シルバーウィーク中は休日割引が一切効かないため、料金を下げる唯一の手段が深夜割引(現行0〜4時)です。そして、渋滞回避の観点でも多くのケースで推奨されるのが深夜〜未明の移動。つまり、「渋滞を避けやすい時間帯」と「料金が安くなる唯一の時間帯」が重なりやすいのがシルバーウィークです。

ただし「深夜なら必ず空いている」わけではありません。前述のとおり、2015年の別紙では東名下り 秦野中井IC付近に「前日22:00〜3:00・ピーク0時・30km」の予測がありました。料金の都合で深夜に走ると決める前に、走る路線に深夜帯の渋滞予測が出ていないかを必ず確認してください。

キャンピングカーは、深夜に走って明け方に仮眠するという行程を、宿を取らずに実行できます。渋滞回避・料金・宿泊費のすべてで有利になるのが、9月連休の深夜便です。

なお、キャンピングカーはベース車両のサイズや構造によりETCの料金区分が「普通車」「中型車」等に分かれます。自車の区分は車検証・登録内容でご確認ください。長距離では区分の違いが無視できない差額になります。


出発時刻の逆算|下り(往路)編〈推定〉

ここからは早見表の使い方を具体化します。下りの基本形は「朝を避ける」です。2015年の予測では、関越道 花園IC付近の50km渋滞は9月20日8時ピーク(発生5:00〜14:00)、中央道 相模湖IC付近の35km渋滞は同日6時ピーク(発生5:00〜16:00)でした。

ただし例外が2つあります。東名を西進する深夜(9/18夜〜9/19未明)と、中京圏を西へ抜ける連休後半の午後(9/21・9/22の14時以降)です。この2つを見落とすと、「早く出た/遅く出た」つもりが渋滞のど真ん中になります。

パターン出発の目安向いている人注意点
前日夜便(推奨)9月18日(金)21〜23時に出発金曜に仕事がある人/年休を使わず5連休をフルに使いたい人東名を西進する場合は要注意(後述)
深夜便9月19日・20日の前夜22時〜当日4時前に出発夜間運転が苦にならず、仮眠を挟める人同上
早朝便下りの山ではない日に4時台までに出発早起きが得意な人9/20は5時台に渋滞が立ち上がる
後発便関東近郊は15〜16時以降に出発到着が夜になっても構わない人日没が早い/中京圏西行きは14時以降が悪い

前日夜便|9月18日(金)の夜に出る——ただし東名は例外〈推定〉

シルバーウィークが5連休しかない以上、連休の外側に出発をはみ出させるのが最も効率的です。2026年は9月18日が金曜日にあたるため、仕事終わりに出発 → 深夜に移動 → 未明に現地手前で仮眠 → 9月19日朝から行動という組み立てができます。

この作戦の利点は4つあります。

  • 9月19日(土)朝と9月20日(日)朝の下りピークを両方回避できる
  • 深夜割引(現行は0〜4時)が使える——シルバーウィーク中の5日間は休日割引が効かないため、ここが唯一の値引き機会
  • 9月18日(金)自体の渋滞予測は軽い——2015年の日別グラフでは下り2回・上り6回
  • 連休初日の朝を「移動」ではなく「到着後の行動」に使える——実質的に旅程が半日伸びる

> ⚠️ ただし、深夜便は無条件に安全ではありません。 2015年の別紙では、E1東名 下り 秦野中井IC付近に、発生時間帯「前日22:00〜3:00」・ピーク0時・30kmの渋滞が9月19日分として予測されていました。つまり「金曜の夜22時に東名を西へ走り出す」は、当時の予測ではまさに渋滞の時間帯です。同じ9月19日の下りには、東名 伊勢原BS付近35km(7時ピーク/5:00〜14:00)、東名 音羽蒲郡IC付近30km(6時ピーク)も予測されていました。東名の神奈川県内区間は、深夜(前日22:00〜3:00)と朝(5:00〜14:00)の二段構えで渋滞が予測されていた、というのが2015年の姿です。裏を返せば、空いているのは3:00〜5:00のあいだだけ。本記事が東名ルートについて「3〜4時台に通過」を推奨するのは、この隙間を狙うためです。

したがって、前日夜便の判断は路線で分けてください〈推定〉。

使う路線9月18日(金)夜〜19日未明の評価〈推定〉推奨
E17 関越道・E4 東北道・E6 常磐道 方面2015年の別紙に該当時間帯の30km級予測なし深夜便が有効。22時以降に出発
E1 東名(神奈川県内を西進)2015年は22:00〜3:00に30km(ピーク0時)の予測あり深夜0時前後を外す。3時台〜4時台に通過するか、日中の谷(15時以降)を狙う
E20 中央道同時間帯の30km級予測なし(渋滞は5時から)4時前に相模湖IC付近を抜ける

注意点はもう1つ、金曜夕方の都市高速・環状路線の混雑です。都心を出るのは21時以降を目安にすると、通勤帰りの波を外しやすくなります。

深夜便|前夜22時〜当日4時前に難所を抜け切る(路線を選ぶ)

前日夜便が取れない場合、9月19日・20日の前夜22時〜未明に出発します。基準になるのは2015年の別紙に記載された「発生時間帯」です。ピーク時刻ではなく、発生の開始時刻が締切だと考えてください。

  • 中央道 相模湖IC付近:2015年9月20日は発生5:00〜16:00・ピーク6時の35km。4時台には通過し終えていたい〈推定〉
  • 関越道 花園IC付近:2015年9月20日は発生5:00〜14:00・ピーク8時の50km。4時台には抜けたい〈推定〉
  • 東北道 岩舟JCT付近:2015年9月20日は発生6:00〜14:00・ピーク9時の45km。5時台には通過したい〈推定〉
  • 東名 伊勢原BS付近:2015年9月20日は発生5:00〜15:00・ピーク7時の35km。4時台には通過したい〈推定〉。ただし前述のとおり、9月19日は深夜帯にも別の渋滞予測あり

参考までに、お盆2026でNEXCO各社が公式に示した回避例は、中央道下り(相模湖IC付近45km・ピーク5時)に対して「高井戸ICを4時より前」でした。「発生開始時刻より前に通過し終える」——これが公式の回避例から読み取れる考え方です。

早朝便|「5時起き6時出発」では遅い日がある

「早めに出る」つもりの6時出発は、9月20日(日)に関しては既に手遅れです。2015年の別紙では、関越道・中央道・東名の下りがいずれも5時台から発生する予測でした。早朝便は、下りの山ではない日(9月22日・23日)に使う手と位置づけるのが現実的です〈推定〉。9月23日は下りの予測回数がわずか2回で、30km級は1件もありません。

中京圏を西へ抜けるルートは「午後」が敵〈推定〉

見落とされやすい型なので、独立して書きます。2015年の別紙では、E1東名 音羽蒲郡IC付近E20中央道 土岐IC付近の下りが、9月21日・22日ともに14時発生・17時ピークの30kmでした。しかも9月22日の音羽蒲郡IC付近は翌3時までの予測です。

つまり、関東から名古屋・関西方面へ「連休後半の午後に出発する」は、当時の予測では最悪の選択でした。関東近郊の渋滞が引く15〜16時に出ても、中京圏に差しかかる頃に別の渋滞に突っ込む形になります。

東名・中央道で西へ長距離を走る日は、午前中に中京圏を抜ける行程を組んでください〈推定〉。関東近郊の朝の渋滞と中京圏の午後の渋滞の両方を避けるなら、深夜〜未明に関東を出て、午前中に中京圏を通過するのが唯一の解になります。

後発便|9月は「遅く出る」のリスクが夏より高い

お盆の記事では「ピーク日の15〜16時以降に出発して山をやり過ごす」という後発便を紹介しました。シルバーウィークでも渋滞回避としては有効ですが、9月は日没が早いぶん、到着が完全に暗くなります

東京を15時に出て4時間走れば19時着。9月20日の東京の日の入りは17:42ですから、到着時点で日没から1時間以上経過しています。初めて行く車中泊スポットで、暗闇の中で区画を探し、レベリングして電源を取る——これは避けたい状況です。

後発便を選ぶなら、行き慣れた場所か、明るい照明のあるRVパーク等に限定するのが安全側の判断です。


出発時刻の逆算|上り(復路)編〈推定〉

上りの敵は「午後」です。2015年の予測では、上りの大渋滞は9月21日(月)と9月22日(火)に集中し、ピークは16〜18時でした。ただしピーク時刻を締切にすると間に合いません。中央道 小仏TN付近は9月22日の10時から、東北道 上河内SA付近は11時から、関越道 高坂SA付近は12時から発生予測です。

パターン出発の目安向いている人
午前便(最推奨)難所の入口を10〜14時前(路線による)に通過する時刻に出発帰宅後にゆっくり休みたい人
最終日便9月23日(水)に帰る現地を1泊分長く楽しみたい人
深夜便9月21日・22日の翌1〜2時以降に出発夜間運転に慣れており、翌日に余裕がある人
連休明け便9月24日(木)早朝5〜8時に出発有給を1日足せる人

午前便|路線ごとに「通過締切」が違う

2015年の別紙に記載された発生時間帯の開始時刻を基準にすると、上りの通過締切は次のようになります〈推定〉。ピーク時刻ではなく開始時刻を使う点が重要です。

路線・地点2015年9月21日(月)2015年9月22日(火)通過締切〈推定〉
E20 中央道 小仏TN付近30km/11:00〜翌1:00・ピーク17時30km/10:00〜翌1:00・ピーク17時10時前
E4 東北道 上河内SA付近40km/14:00〜翌0:00・ピーク18時35km/11:00〜翌1:00・ピーク16時11時前
E3 九州道 広川IC付近30km/11:00〜23:00・ピーク17時11時前
E17 関越道 高坂SA付近40km/14:00〜翌0:00・ピーク18時45km/12:00〜翌1:00・ピーク16時12時前
E1 東名 大和TN付近35km/12:00〜翌2:00・ピーク16時35km/14:00〜翌1:00・ピーク17時12時前
E4 東北道 羽生PA付近35km/15:00〜23:00・ピーク18時15時前
E6 常磐道 柏IC付近30km/15:00〜23:00・ピーク18時30km/15:00〜22:00・ピーク18時14時前(安全側。柏IC付近の発生開始は両日とも15:00)

「現地で昼食を食べてから帰る」という最も自然な行動パターンが、そのまま渋滞のど真ん中に入る行動になる——これはお盆と共通ですが、シルバーウィークではさらに悪い条件が加わります。渋滞にはまったまま日没を迎えるという点です。9月22日の東京の日の入りは17:39。16時にピークを迎えた渋滞の中にいれば、暗くなってからも渋滞が続くことになります。しかも2015年の予測では、関越道・東北道・中央道・東名の上りはいずれも翌0〜2時まで続くとされていました。

大型のキャンピングカーで、暗くなった高速道路の渋滞に長時間はまるのは、疲労の面でも安全の面でも避けたい状況です。上りは「昼前に難所を抜ける」を最優先にしてください。

最終日便|9月23日(水)に帰る

2015年の別紙には、9月23日(最終日)の30km級渋滞は下り上りとも1件も掲載されていません(掲載されているのは9月19日・20日・21日・22日で、うち上りは9月20日・21日・22日の3日分)。日別グラフでも9月23日の上りは11回で、上りの最多日である9月22日の49回に対して約4分の1です。

つまり、2015年の予測では最終日は明確に空いていました。上りのピークは9月22日で、最終日はそれよりかなり落ち着くと読めます〈推定〉。

ただし油断は禁物です。最終日の夕方には「明日から仕事」の帰宅需要が集中しやすく、9月23日の午後〜夜も相応に混むと考えるべきです〈推定〉。狙うのは9月23日の午前中。現地で朝食を済ませ、9時台までに走り出すイメージです。

連休明け便|9月24日(木)の早朝が最も安全

日程に余裕があるなら、9月24日(木)の早朝5〜8時が最も混雑を避けやすい選択肢です〈推定〉。9月24日は連休明けの平日で、渋滞予測の対象期間外にあたります。通勤時間帯の都市部混雑は避けられませんが、都市部への到着を9時以降にずらすか、通勤ピーク前の7時前に抜けることで対処できます。

キャンピングカーなら、9月23日の夜に高速道路のインター近くまで移動して車中泊し、翌朝の空いた時間に残りを走る、という分割が可能です。宿を取っている旅行者には選べない選択肢です。

深夜便|「23時なら空いている」では足りない

どうしても9月21日・22日に帰らなければならない場合、夜まで現地で待ってから走り出す手があります。ただし2015年の予測では、上りの大渋滞は翌0〜2時まで続くとされていました

  • 関越道 高坂SA付近:9月22日は翌1:00まで
  • 中央道 小仏TN付近:9月21日・22日とも翌1:00まで
  • 東名 大和TN付近:9月21日は翌2:00まで、9月22日は翌1:00まで
  • 東北道 上河内SA付近:9月21日は翌0:00まで、9月22日は翌1:00まで

「23時なら空いているだろう」では足りない日があるということです。深夜便を選ぶなら翌1〜2時以降を目安にし、必ず途中で仮眠を挟める前提で組んでください〈推定〉。9月の深夜は明け方に冷え込むため、仮眠時の寝具・防寒は夏仕様のままにしないでください。


キャンピングカー最大の武器|車中泊で「移動を分割する」

交通量のほとんどない深夜の高速道路を1台で走る白いキャンピングカーを斜め後方から捉えた様子。オレンジ色の道路照明が灯り、渋滞のない深夜移動のイメージ。特定の路線の写真ではない。
※画像はイメージです(特定の高速道路・車両を撮影したものではありません)。

出発時刻の逆算に加えて、キャンピングカーには普通車にはない切り札があります。渋滞のピークを車中泊でやり過ごし、流れが戻ってから走るという分割移動です。

普通車は「渋滞にはまったら耐えるしかない」ですが、キャンピングカーは寝る場所・トイレ・電源を積んで走ります。無理にピーク時間に突っ込まず、予約制の車中泊スポットで仮眠して、混雑が引いた時間に再出発できます。

シルバーウィークの分割移動は「日没」を軸に組む

お盆との最大の違いは、分割の区切りを日没に合わせる点です。9月は日の入りが17:40前後(東京)なので、「日没60分前に中継地へ入る」を各区間の締切にします。

モデルプラン|9月19日(土)着・関東発/関越道・東北道方面の例〈考え方の一例〉

時刻行動意図
9月18日(金)19時まで出発前準備。燃料満タン、ポータブル電源フル充電、寝具を秋仕様に入れ替え深夜移動と明け方の冷え込みに備える
9月18日(金)21時都心を出発金曜夕方の帰宅ラッシュを外す
9月18日(金)23時〜9月19日(土)2時高速を移動。0時以降は深夜割引(現行)の適用時間帯交通量が落ちる時間帯と、割引の対象時間帯を重ねる
9月19日(土)2〜3時予約済みのRVパーク等に入り、就寝難所を抜けた先で休息。9/19朝・9/20朝の下りピークを両方回避
9月19日(土)8〜9時起床・朝食・再出発十分な休息のうえで行動開始
9月19日(土)16:40までその日の車中泊地に到着日没(17:43)の60分前。明るいうちに設営を終える

> このプランを東名ルートにそのまま流用しないでください。 前述のとおり、2015年の別紙では東名下り 秦野中井IC付近に「前日22:00〜3:00・ピーク0時・30km」の予測がありました。深夜だから渋滞ゼロ、とは限りません。 東名を西進する場合は、出発を3時台にずらす、あるいは中央道経由に振り替えるなど、路線に合わせて組み替えてください〈推定〉。深夜割引についても、走行時刻が適用時間帯(現行は0〜4時)に入っているかを事前に確認してください。

復路の考え方も同じです。 9月22日(火)の上りピークを避けるなら、9月22日の午前中に半分だけ帰って中継地で一泊し、9月23日の午前中に残りを走る——これで16時台の45km渋滞と日没の重なりを丸ごと回避できます。

中継地は「予約制スポット」で押さえる

分割移動を成立させる条件は、中継地が確保できていることの一点に尽きます。5連休は日程の逃げ場が少ないぶん、宿泊地の確保も競争が激しくなります。

RVパークの探し方・予約手順はRVパークの予約方法は3ステップ|RV-Park.jpの使い方・当日予約とキャンセル料まで解説に、繁忙期にいつ押さえるべきかという予約タイミングの考え方はお盆の車中泊は「予約制スポットを30日前に押さえる」が満車回避の答え|2026年版にまとめています。お盆向けに書いた記事ですが、「連休の何日前に押さえるか」の考え方はシルバーウィークにもそのまま使えます。本記事を読んでいる8月上旬〜中旬は、9月連休の予約を取るのにちょうど良いタイミングです。

SA/PAでの仮眠と「泊まり」の線引き

繁忙期はSA/PAの駐車場が混雑し、大型車枠・兼用枠も埋まりやすくなります。そもそもSA/PAは休憩施設であり、宿泊目的の車中泊は想定されていません。仮眠は取れても「一晩過ごす場所」として当てにしないのが原則です。

この線引きと、高速道路上で唯一予約して泊まれるスポットについては、サービスエリアで車中泊は禁止?結論は「仮眠はOK・宿泊目的はNG」|NEXCOの見解・時間の目安・高速道路で泊まれるスポット一覧で整理しています。


大型車が9月の連休で気をつける実務ポイント

燃料と電気は「渋滞前に満タン」

キャンピングカーは車重が大きく、ストップ&ゴーが続く渋滞では燃費が大きく悪化します。これは燃料代の問題というより、航続距離の前提が崩れるという計画上の問題です。

  • 出発前に自宅近くのスタンドで満タンにする——高速のSAは混雑し、価格も高めです
  • 残量が半分を切ったら早めに給油する——45km級の渋滞に入ると、次のSAまで数時間かかることがあります
  • 軽油車(ディーゼル)は取り扱いスタンドを事前確認する
  • ポータブル電源・サブバッテリーも満充電で出る——渋滞中は速度が低く、走行充電の効率が落ちます

9月は真夏ほど冷房需要が高くありませんが、日没が早いぶん、照明・調理・充電といった夜間の電力需要が長く続きます。夏と同じ感覚で「昼間に走って充電しておけば足りる」と考えると、夜に足りなくなります。容量の考え方はポータブル電源 車中泊の選び方【2026年版】にまとめています。

休憩間隔は「2時間」を行程表に書き込む

大型のキャンピングカーは運転時の緊張度が高く、一般に2時間に1回程度の休憩が推奨されます。渋滞にはまると、休憩したい時刻と休憩できる場所が一致しなくなり、この設計が破綻します。

対策は、目的地までの距離ではなく「どのSA/PA・道の駅で何時に休むか」を先に置いて行程を組むことです。9月は日没が早いので、「日没後の運転区間を何時間にするか」も同時に決めておくと、無理のない行程になります。

迂回は「まず別の高速ルート」を検討する

渋滞回避で一般道へ降りる判断は有効ですが、キャンピングカーの場合、ナビが案内する抜け道が車格に合わないことがあります。

  • 車高(全高)——低い高架・ガード下・アンダーパスで制限に引っかかる
  • 車幅・すれ違い——山間の抜け道は対向車とのすれ違いが困難な場合がある
  • 重量制限——一部の橋・道路には重量制限がある
  • カーナビの「大型車設定」——大型車モードを備えたナビ・アプリなら車格に合わないルートを避けやすい

2015年の東北エリアで、常磐道の全線開通による交通転換が渋滞緩和に寄与したとNEXCO東日本が説明していたように、「空いている別の高速ルート」を先に探すのが最も安全です。一般道への迂回は、車高・車幅・重量を事前に確認したルートに限りましょう。

秋の全国交通安全運動の期間と重なる

シルバーウィークの後半は、秋の全国交通安全運動の期間と重なります。2026年(令和8年)の秋の全国交通安全運動は9月21日(月)〜9月30日(水)の10日間とされています(出典:政府広報オンライン イベントカレンダー、2026年8月5日閲覧)。

運動期間中は取締りや啓発活動が強化されます。取り締まりを恐れるという話ではなく、日没が早まる時期に「夕暮れ時の早めのライト点灯」が全国重点に挙げられている点が実務的に重要です。車高の高いキャンピングカーは他車から見えているつもりでも死角に入りやすいため、薄暮の時間帯は早めの点灯を意識してください


シルバーウィークに開業する新スポット|東名 EXPASA浜名湖「ONE SEANA」

タイミングとして知っておく価値があるので触れておきます。

NEXCO中日本ほかは2026年7月29日、E1東名高速道路 EXPASA浜名湖(集約)の複合型レジャー施設を「ONE SEANA(ワン シーナ)」とし、2026年9月18日(金)にオープンすると公表しました。シルバーウィーク初日の前日という開業日です。

項目内容
施設名ONE SEANA(ワン シーナ)
オープン日2026年9月18日(金)
場所E1 東名 EXPASA浜名湖(集約)/静岡県浜松市浜名区佐久米
敷地面積約2,700m²
主な施設立体迷路「ハマナコメイズ」(SA・PAで全国初の常設立体迷路・有料)、ドッグラン併設のペット用品店「The Gate」(ドッグランは有料)、屋内カフェ(スターバックス コーヒー)、バイク用品店「Hamanako Moto Studio」
営業時間・料金2026年7月29日時点で未公表(「決定次第、公式WEBサイトでお知らせします」との記載。公式サイトは2026年9月公開予定)

出典:NEXCO中日本「E1 東名 EXPASA浜名湖(集約)の複合型レジャー施設『ONE SEANA(ワン シーナ)』が2026年9月18日(金)にオープン!」(2026年7月29日)

EXPASA浜名湖は集約型(上下線共用)のため、東名を東西どちらに走っていても立ち寄れます。開業直後の連休は混雑が予想される点、そして営業時間・料金が本記事執筆時点で未公表である点に注意してください。犬連れでキャンピングカー旅をする方にとっては、ドッグラン併設という点で休憩地の候補になりますが、シルバーウィーク当日の駐車場混雑を考えると、渋滞ピーク時間帯に立ち寄る計画は避けたほうが無難です。


出発前チェックリスト|シルバーウィーク2026のキャンピングカー移動

  • 日程 — 下りの山(9/20)と上りの山(9/22)の昼間を避ける計画になっているか。9/18(金)夜の前泊出発9/24(木)早朝の連休明け帰宅を検討したか。
  • 出発時刻 — ルート上の難所を「何時に通過するか」を具体的に書き出したか。締切はピーク時刻ではなく、発生時間帯の開始時刻。2015年基準では、下りは関東近郊が5時開始・中京圏西行きが14時開始、上りは中央道10時・東北道11時・関越道12時・東名14時開始。
  • 日没の逆算 — その日の車中泊地に日没60分前(東京圏なら16:40目安)に着く行程になっているか。暗くなってからの設営を前提にしていないか。
  • 中継地の予約 — RVパーク等の中継地を予約したか。第2候補も押さえたか。キャンセル規定(台風時の扱い)を確認したか
  • 台風・強風のプランB — 台風接近時の代替目的地・予備日を決めたか。長大橋・海沿い区間を含むルートに内陸の代替ルートを用意したか。
  • 料金9/19〜23は休日割引が5日間すべて適用除外であることを織り込んだか。深夜割引(0〜4時)を使う行程になっているか。自車のETC車種区分を把握しているか。
  • 燃料・電気 — 出発前に燃料を満タンにしたか。ポータブル電源・サブバッテリーをフル充電にし、残量計を目視確認したか。夜間の電力需要が夏より長いことを見込んだか。
  • 寝具・防寒 — 寝具を秋仕様に入れ替えたか。深夜便で仮眠する場合、明け方の冷え込みに耐えられるか。
  • 休憩計画 — 2時間ごとの休憩ポイントを行程表に書き込んだか。日没後の運転区間の長さを決めたか。
  • ルート — メインルートと迂回ルート(まず別の高速ルート)を用意したか。一般道の迂回路は車高・車幅・重量制限をクリアしているか。ナビを大型車設定にしたか。
  • 最新情報NEXCO各社のシルバーウィーク渋滞予測が公表されていないかを出発前に再確認したか。リアルタイム交通情報を確認したか。

よくある質問(FAQ)

Q1. 2026年シルバーウィークの渋滞予測は、もう出ていますか?

2026年8月5日時点では公表されていません。 NEXCO東日本・中日本・西日本のいずれも、渋滞予測の最新は2026年7月17日公表のお盆期間分です。前回の9月5連休だった2015年は、8月21日に全国版、8月27日に地域版が公表されました。同じリードタイムであれば、2026年も8月下旬〜9月上旬に公表される可能性があります〈推定〉。本記事の数値は、公表され次第そちらを優先してください。

Q2. 下りで一番混むのはいつですか?

2015年(曜日並びが2026年と完全一致)の全国版予測では、下りのピークは連休2日目の9月20日(日)で36回でした。関越道 花園IC付近で50km(8時ピーク/発生5:00〜14:00)、東北道 岩舟JCT付近で45km(9時)、中央道 相模湖IC付近で35km(6時)、東名 伊勢原BS付近で35km(7時)、中国道 宝塚東TN付近で35km(8時)が予測されていました。2026年も同様の傾向になる可能性が高いと考えられます〈推定〉。

ただし下りは9月19日(28回)・9月21日(31回)も高水準で、初日から3日間は油断できません。さらに、東名 音羽蒲郡IC付近と中央道 土岐IC付近の下りは、9月21日・22日ともに14時発生・17時ピークの30kmが予測されていました。中京圏を西へ抜けるルートは、連休後半の午後が別の山になります。

Q3. 上りは何時に出発すれば渋滞を避けられますか?

2015年の予測では、上りのピークは9月22日(火)で49回、大渋滞のピーク時刻は16〜18時でした。ただしピーク時刻を締切にすると間に合いません。同日の発生開始時刻は、中央道 小仏TN付近が10時、東北道 上河内SA付近と九州道 広川IC付近が11時、関越道 高坂SA付近が12時、東名 大和TN付近が14時です。走る路線ごとに「通過締切」が違うと考えてください〈推定〉。

深夜にずらす場合も、2015年の予測では関越道・中央道・東名・東北道の上りがいずれも翌0〜2時まで続くとされていたため、翌1〜2時以降が目安になります。加えて、9月21日(月・敬老の日)も47回と9月22日に肉薄しており、「上りは22日だけ」と考えると危険です。

Q4. お盆と比べて、シルバーウィークは空いていますか?

単純には言えません。 2015年の予測は5日間で272回(1日あたり約54回)、2026年お盆の予測は10日間で436回(1日あたり約44回)です。年が違うため直接比較はできませんが、5連休は日数が短いぶん需要が凝縮し、1日あたりの渋滞密度が高くなりやすい構造にあります。「秋だから空いている」という前提は持たないほうが安全です。

Q5. 2026年のシルバーウィークは休日割引が使えますか?

使えません。 高速道路会社5社が2026年3月17日に公表した「2026年度における休日割引適用日」で、9月19日〜23日の5日間すべてが適用除外日とされています。同じ9月でも、9月5日・6日・12日・13日・26日・27日の土日は適用日です。シルバーウィーク中に料金を下げる手段は、実質的に深夜割引(現行は0〜4時・約30%)のみです。

Q6. 深夜割引の22時〜5時への拡大は、シルバーウィークに間に合いますか?

2026年8月5日時点で、運用開始時期は公表されていません。 NEXCO中日本の案内には「運用開始時期については、改めてお知らせいたします」と記載されています。見直し後は適用時間帯が22時〜翌5時に拡大する一方、適用時間帯に走行した分のみが割引対象となり、還元方法もETCマイレージ等への後日還元型に変わります。出発前に各社の公式ページで最新の条件をご確認ください。

Q7. 9月の連休は台風が心配です。どう備えればいいですか?

気象庁の平年値(1991〜2020年)では、9月は台風の上陸数が1.0で年間最多、接近数も3.3で8月と並び最多です。キャンピングカーは車高が高く横風の影響を受けやすいため、「渋滞をどう避けるか」より前に「行くかどうか・どこへ行くか」を判断する必要があります。予備日と内陸側の代替目的地を先に決めておくこと、予約制スポットのキャンセル規定を予約時に確認しておくことが実務的な備えです。なお、JB本四高速は「強風が予想される場合、早めに全車通行止めを実施しています」と案内しており、あわせて「トラックが空荷のときは、重心が高く横風の影響で横転する可能性が高くなります」と注意喚起しています。重心が高いという条件はキャンピングカーにも当てはまります。 NEXCO各社の通行止め基準は区間ごとに設定されており、具体的な風速の数値は公表されていません。「風速◯mまでなら大丈夫」という全国共通の目安は存在しないと考えてください。

Q8. お盆の記事と何が違いますか?

お盆の渋滞予測2026の記事は、NEXCO各社が公表した確定データ(日付・時刻・区間・渋滞長)に基づく実データ版です。本記事は、公式予測がまだ無い時期に、確定情報と過去実績から先読みするという位置づけです。加えて、9月固有の条件——日の入りが約50分早い/台風の上陸数が年間最多/連休が5日と短い/休日割引が5日間すべて除外/明け方の冷え込み——を織り込んだ設計にしています。お盆の感覚をそのまま9月に持ち込むと、特に「到着時刻」と「寝具」で失敗します。

Q9. 渋滞を確実に避ける方法はありますか?

「確実」な方法はありません。渋滞予測はあくまで予測であり、事故渋滞は予測できません(2015年の資料にも「本渋滞予測では、事故などの影響による渋滞は、含まれておりません」と注記されています)。そのうえで最も効果が高いのは、連休の外側(9月18日の夜、9月24日の早朝)に移動をはみ出させることです。キャンピングカーは宿泊を車内で完結できるため、この調整が最もやりやすい乗り物です。

それが難しい場合は、「発生時間帯の開始時刻より前に通過し終える」という一点に集中してください。2015年の資料が示すとおり、下りは関東近郊が5〜6時開始/中京圏西行きが14時開始、上りは中央道が10時開始・東北道が11時開始・関越道が12時開始と、路線ごとに締切が違います。「朝は混む」「夕方は混む」という粗い理解では足りません。


最新情報の確認先|一次情報リンク集

本記事は2026年8月5日時点の公表情報に基づいています。シルバーウィークの渋滞予測は今後公表される見込みであり、公表後はそちらが優先されます。出発前に必ず以下を確認してください。

渋滞予測(公表され次第ここに掲載されます)

確認先URL
NEXCO東日本 プレスルームhttps://www.e-nexco.co.jp/pressroom/
NEXCO中日本 ニュースリリースhttps://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_release/
NEXCO西日本 渋滞予測https://search.w-nexco.co.jp/forecast/
ドラぷら(NEXCO東日本)渋滞予報ガイドhttps://www.driveplaza.com/traffic/roadinfo/jutaiyoho/
NEXCO中日本 渋滞予測カレンダーhttps://dc.c-nexco.co.jp/jam/cal/
JB本四高速 渋滞予測https://www.jb-honshi.co.jp/customer_index/jyutai.html
日本道路交通情報センター/アイハイウェイ(リアルタイム)https://ihighway.jp/

本記事が参照した一次情報

資料公表日URL
NEXCO東日本ほか「9月の大型連休期間の高速道路における渋滞予測について【全国版】」(2015年SW/本文の日別グラフ・各社の特に長い渋滞発生予測・GW実績との比較・渋滞ピーク時間帯の回避効果)2015年8月21日https://www.e-nexco.co.jp/pressroom/head_office/2015/0821/00006678.html
同上 別紙「平成27年 9月の大型連休期間の高速道路における主な渋滞発生予測(ピーク渋滞長30km以上)」全32件2015年8月21日https://www.e-nexco.co.jp/rest/pressroom/press_release/head_office/h27/0821b/pdfs/01.pdf
NEXCO東日本「9月大型連休(SW)における高速道路のご利用状況【東北地方版】」(2015年実績)2015年9月24日https://www.e-nexco.co.jp/pressroom/tohoku/2015/0924/00009224.html
NEXCO西日本「NEXCO西日本管内の9月の大型連休期間における高速道路の交通状況(速報)」(2020年実績)2020年9月23日https://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/hq/r2/0923b/
NEXCO西日本「ゴールデンウィーク期間の高速道路における渋滞予測について【全国版】」2026年3月25日https://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/hq/r8/0325/
NEXCO中日本「お盆期間の高速道路における渋滞予測について【全国版】」2026年7月17日https://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_release/6634.html
NEXCO西日本「2026年度における休日割引適用日のお知らせ」+別紙PDF2026年3月17日https://corp.w-nexco.co.jp/newly/r8/0317h01/
NEXCO中日本「深夜割引」https://dc2.c-nexco.co.jp/etc/discount/etc/night/
NEXCO中日本「高速道路の深夜割引の見直しについて」https://dc2.c-nexco.co.jp/etc/discount/etc/night2/
NEXCO中日本「ONE SEANA」オープンのお知らせ2026年7月29日https://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_release/6637.html
国立天文台 暦計算室「各地のこよみ」(2026年9月の日の出・日の入り)https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2026/s1309.html
気象庁「台風の平年値」https://www.data.jma.go.jp/typhoon/statistics/average/average.html
内閣府「『国民の祝日』について」https://www8.cao.go.jp/chosei/shukujitsu/gaiyou.html
JB本四高速「交通安全のためのお願い」(強風時の通行止め)https://www.jb-honshi.co.jp/customer_index/safety/onegai/safety_onegai.html
NEXCO中日本「通行止めの判断の基準は?」https://highwaypost.c-nexco.co.jp/faq/traffic/rule/336.html

※2015年の関東・首都圏版の予測値は、NEXCO東日本関東支社/NEXCO中日本東京支社・八王子支社の発表を報じたマイナビニュース(2015年8月27日)を参照しています(二次情報)。


まとめ|シルバーウィーク2026は「9/18の夜に出て、9/22の昼間を避ける」

2026年シルバーウィークのキャンピングカー移動について、現時点で確定していることと推定できることを整理しました。

確定していること

  • 2026年のシルバーウィークは9月19日(土)〜23日(水)の5連休。9月21日が敬老の日、9月23日が秋分の日、その間の9月22日が祝日法第3条第3項による休日。9月にこの並びが起きるのは2015年以来11年ぶり
  • 2026年8月5日時点で、NEXCO各社のシルバーウィーク渋滞予測は未公表。前回の5連休(2015年)は8月21日に全国版が公表されており、2026年も8月下旬〜9月上旬の公表が見込まれる〈推定〉。
  • 9月19日〜23日の5日間は、休日割引が全日適用除外(2026年3月17日、高速道路会社5社公表)。料金を下げる手段は実質的に深夜割引(現行0〜4時・約30%)のみ。
  • 東京の日の入りは9月20日で17:42。お盆(8月13日18:33)より約51分早い。到着時刻の設計を夏と変える必要がある。
  • 9月は台風の上陸数が年間最多(平年値1.0)。接近数も8月と並ぶ最多。車高の高いキャンピングカーは横風・通行止めのリスクを織り込む必要がある。

過去実績から推定できること

  • 2026年は曜日・祝日の並びが2015年と完全に一致する。2015年の全国版予測の日別回数(10km以上)は、下りが9/19:28→9/20:36→9/21:31→9/22:19→9/23:2上りが9/19:15→9/20:34→9/21:47→9/22:49→9/23:11下りの山は9/20、上りの山は9/22で、同じ9/22でも下り19回・上り49回と2.5倍以上の差があった。
  • 2015年に予測された30km以上の渋滞は全32件(下り16・上り16)下りは関東近郊が朝5〜9時(関越道 花園IC付近50km・9/20 8時ピーク/発生5:00〜)、上りは午後(関越道 高坂SA付近45km・9/22 16時ピーク/発生12:00〜)に集中。9月23日(最終日)は下り上りとも30km級の予測が1件も無い
  • 5連休は1日あたりの渋滞密度が高くなりやすい。2015年は5日間で272回(約54回/日)で、2026年お盆の約44回/日を上回る水準だった。
  • 2026年のGW(前年比約2割増)・お盆(前年比+91回)の公表値からは、2026年の連休交通は増加基調と読める。一方、2015年当時と違い2026年は5日間すべてが休日割引の適用除外という下押し要因もあり、水準は断定できない。
  • 見落としやすい2つの型:①深夜が安全とは限らない——2015年は東名下り 秦野中井IC付近に「前日22:00〜3:00・ピーク0時・30km」の予測があった。②中京圏を西へ抜けるルートは午後が敵——東名 音羽蒲郡IC付近・中央道 土岐IC付近の下りは9/21・9/22とも14時発生・17時ピークの30km。

キャンピングカーが取るべき行動

  • 9月18日(金)の夜に出発する——9/19朝と9/20朝の下りピークを両方回避でき、深夜割引も使える。5連休の外側に移動をはみ出させる、これが最も効果の大きい一手。ただし東名を西進する場合は深夜帯にも渋滞予測があったため、出発を3時台にずらすか経路を替える。
  • 9月22日(火)の日中は上りを走らない——2015年は中央道10時・東北道11時・関越道12時・東名14時から渋滞が立ち上がる予測で、ピーク(16〜17時)と日没(17:39)が重なる。帰るなら路線ごとの締切より前の午前中、または9月23日の午前、あるいは9月24日(木)の早朝。
  • 締切は「ピーク時刻」ではなく「発生時間帯の開始時刻」で考える——公式資料の実例では、東北道 川口JCT→那須ICの所要時間が8時発 約3時間53分に対し15時発 約1時間44分と、約2時間9分の差が出ている。
  • 日没60分前に車中泊地へ入る——東京圏なら16:40が目安。暗闇での設営を前提にしない。
  • 中継地を先に予約する——分割移動は中継地が確保できて初めて成立する。8月上旬〜中旬が予約の適期。
  • 寝具を秋仕様に入れ替える——深夜便で仮眠するなら、明け方の冷え込み対策は必須条件。

普通車には「渋滞に耐える」しかない場面でも、キャンピングカーには「時間をずらす」「車中泊で分割する」「連休の外側に出る」という選択肢があります。公式の渋滞予測がまだ無い8月のうちに中継地を押さえ、出発時刻の骨格を決めておく——これがシルバーウィークで最も効く準備です。予測が公表されたら、その骨格に数値を当てはめて微調整すればいい。安全で快適な、11年ぶりの5連休のキャンピングカー旅を。