Category

キャンプ キャンピングカーを見てみよう キャンピングカーの旅 キャンピングカー最新情報 キャンピングカーライフ イベント キャンプ用品 はじめてのキャンピングカー

Area

中部編 近畿編 沖縄編 関東編 北海道編 東北編

よく読まれているカテゴリ: キャンプキャンピングカーを見てみようキャンピングカーの旅キャンピングカー最新情報

富士山野営道具店を歩く|日本製ギアを宝物のように探す、RVパーク併設の店

山梨県鳴沢村の富士山野営道具店を2026年8月16日に取材。日本のブランドを8割から9割で揃えた棚と、店主が語る「宝物を探すように」という見せ方。同じ敷地のRVパークと、銀色のトレーラーの水まわりまで現地から。

三雲遙
キャンピングカージャーナルの取材担当。道の駅・RVパーク・キ…
公開2026.08.16
読む時間4 min
PR

本記事はアフィリエイト広告を含みます。掲載した商品・サービスの購入や申し込みによって、当サイトが報酬を得る場合があります。

山梨県鳴沢村。黒い外壁の建物の隣に、銀色のキャンピングトレーラーが置かれている。2026年8月16日、富士山野営道具店を取材した。棚に並ぶのは日本のつくり手の道具。店主が言う「宝物を探すように店舗を見てもらいたい」が、そのまま店の歩き方になっていた。RVパークも同じ敷地にある。

宝物を探すように、棚を見る

扱うのはアウトドアのセレクト品だ。取材に応じてくれた店の方によれば、日本のブランドにこだわって選んでいるという。割合はおよそ8割から9割。残りに海外のものが少し混じる。

どこの誰がつくったものかを、一点ずつ把握して置いている。取材に応じてくれた方の話しぶりから、そのこだわりが伝わってきた。

仕入れは足で作られている。マネージャーが展示会やキャンプフェスに顔を出す。つくり手と関係を築き、ガレージブランドから引いてくる。

小さなロットの品が多い。だから選ぶ人の好みが、そのまま棚に出る。基準は「面白いもの」。取材ではそう聞いた。

棚が名の通った看板だけで埋まらない理由が、ここにある。知らない名前が混じる。手に取り、値札を見て、また戻す。その往復に時間を使わせる店だ。

宝物という言葉は、大げさな比喩に聞こえるかもしれない。実際に歩くと、順路のない棚の並びがその言葉に合っていた。目当てを買って帰る買い物とは、時間の使い方が違う。

合板の棚に、日本のつくり手が並ぶ

店内は天井が高い。梁がむき出しで、倉庫のような造りだ。壁一面に合板の角棚が続く。ひと区画ずつ道具が置かれ、白い値札が下がる。

中央にはキャスター付きのハンガーラック。Tシャツが並ぶ。その奥に黒いテントが張られたまま置かれ、手前にチェアが一脚。ステンレスの焚き火台とグリル、オリーブ色のハット。右手の棚にはクーラーバッグやギアケース。

合板の角棚が壁一面に続く店内と、中央のハンガーラック、奥の黒いテント

什器も合板の箱を積んだものだった。段の高さが揃っていない。そのぶん、下の段をのぞき込む動きが生まれる。

吊り下げ式の黒いメッシュラックが天井から下りている。奥にはステンレスの薪ストーブと鉄鍋。左手にLEDランタン。手前の小さな黒板には、色違いがあることと3,800円の文字。売り場の説明が、印刷物ではなく手書きで置かれている。

合板の陳列台と吊り下げた黒いメッシュラック、手前の黒板と値段の手書き

大量に積んで売る棚ではない。一点ずつ間を空けて置く。その間隔が、歩く速度を落とす。

鉄の道具が、値札と一緒に置かれている

木のテーブルの上に、金属の道具がまとめて並んでいた。

焼き色の付いた丸い鉄板。中央に向かって色が濃くなり、火が入った跡がそのまま残る。値札は12,800円。隣にハンドル付きの半円形の鉄板。ハンドルは細い金属を曲げたもので、留め具が鉄板に打たれている。

手前には黒い革のカバー。真鍮のホックが二つ光る。青みがかった鉄板のケースには13,000円の値札。奥に虫よけのボトルと、白い鉢の多肉植物。

木のテーブルに並ぶ丸い鉄板と半円形の鉄板、革のカバーが付いた鉄板のケース

価格は2026年8月16日の現地表示。同じ品が同じ値で並び続ける保証はない。小さなロットの品が中心と聞いた棚だから、なおさらだ。

見ていて気づくのは、道具の一つひとつに作った人の手つきが残っていること。溶接の跡、曲げの角度、留め具の位置。工場から均一に出てきた顔をしていない。宝物を探す、という言葉の実体はここにあった。

銀色のトレーラーが、水まわりになる

同じ敷地に、RVパークが常設されている。

目印は銀色のキャンピングトレーラー。無塗装のアルミが日を返し、側面に赤と黒のロゴと店名が入る。屋根には空調のユニット。背後は針葉樹の林で、駐車面は木目調のタイル張りだ。

側面に赤と黒のロゴが入った銀色のキャンピングトレーラーと背後の針葉樹林

店の方によれば、トイレとシャワールームはこのトレーラーの中にあり、宿泊者へ貸し出しているという。水まわりは建物の外にまとめられている。

運営元の公式案内では、トイレは車室から約20メートル。洋式で男女別、ウォシュレット付き。入口が施錠されているときは、予約時のQRコードが要る。シャワーは利用時間内に限られる。

車室は4つ。枠は縦7.0メートル、横3.5メートル。トレーラーの持ち込みは受け付けていない。火は電気のみ。ペットはリードを使えば同伴できる。

取材で歩いた印象として残ったのは、静けさだった。周囲は林で、敷地の音が遠い。買い物を終えてそのまま夜を待てる場所は、そう多くない。

なお、夜間の様子は今回確認していない。取材は日中のみ。

寄る前に知っておきたいこと

住所は山梨県南都留郡鳴沢村字大棟ノ木2508。中央自動車道の河口湖ICから、店舗公式の案内で10分。RVパーク運営元の案内では約15分と表記が分かれる。時間には余裕を見ておきたい。

項目内容(2026年8月16日時点の公式表示)
店舗営業時間月曜〜金曜 10:00〜19:00/土日祝 6:30〜18:00・年中無休
店舗電話0555-73-8117
RVパーク車室数4車室(縦7.0m×横3.5m・トレーラー不可)
利用時間15:00〜翌日11:00
料金全日4,800円(税込)から。休前日や繁忙期は変動
予約ネット予約のみ。当日23時まで
設備トイレ(洋式・男女別・ウォシュレット有)、シャワー、ゴミ処理可

店舗の営業時間は季節で動くと公式に明記がある。RVパークの料金も予約ページで変わる。出発前にもう一度見ておきたい。

最寄りの温浴施設として、運営元は「富士眺望の湯ゆらり」を案内している。買い物、風呂、車中泊。一日の組み立てが作りやすい立地だ。

こういう人は寄る価値がある

決めた品を買いに行く店ではない。棚を端から見て、知らない名前を拾いたい人に向く。

富士山の麓を走る日、買い物のあとにそのまま泊まれる。静かな敷地で、車室は4つ。その日の一台になれる余地がある。

出典

この記事に関連する車種一覧

広告
三雲遙

キャンピングカージャーナルの取材担当。道の駅・RVパーク・キャンプ場を実際に訪ね、ビルダーや施設の方に話を聞いて記事にしています。現地でしか手に入らないものを持ち帰るのが仕事です。