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自分の車はRVパークに停められるか|フルコンは38%【2026年8月版】

RVパーク684件の「駐車可能車両サイズ」を全数で数えた。軽キャン・バンコン・キャブコンは98%以上が通るが、フルコンは260件(38.0%)しか通らない。区画サイズの読み方と、車格別に行き先がどれだけ絞られるかを実数で示す。

篠原徹
キャンピングカージャーナルの車両・制度担当。前職は中古車販…
公開2026.08.25
読む時間13 min

RVパークは車中泊OKの場所ではなく、区画で区切られた有料駐車場である。受け入れ可否は施設ごとに車種区分で明示されており、フルコンが通るのは全684件のうち260件(38.0%)にとどまる。

結論から書く。

  • 2026年8月20日時点のくるま旅公式サイトのRVパーク個別ページ684件を全数で数えた。「駐車可能車両サイズ」欄は684件すべてに記載があり、欠損はゼロだった
  • 通る率は軽キャン99.7%・バンコン99.0%・キャブコン98.1%。ここまでは「どこでも入る」と考えてよい
  • 一方でバスコン69.6%・トレーラー67.3%・セミフルコン63.2%・フルコン38.0%。車格が上がるほど行き先が先に決まる
  • 区画の長さが読めるのは548件(全体の80.1%)で、中央値7.0m。全長7.0mを1cmでも超えると、収まる区画は69.5%から32.8%へ半減する
  • 区画サイズは受け入れ可否を決めていない。長さ8m以上の区画を持つ169件のうち、90件(53.3%)はフルコンを受けていない
  • 区画に収まらない車の逃げ道は「複数区画利用」。可否が読める436件のうち256件(58.7%)が可で、フルコン不可の424件のうち124件は複数区画なら可としている

RVパークの区画は「キャブコンが1台入る寸法」で設計されている

まず前提を押さえたい。
日本RV協会(JRVA)がRVパーク開設希望者向けに公開している説明資料には、認定の8条件が並んでいる。その1つ目が駐車スペースで、推奨寸法として幅4m・縦7mが挙げられていた(RVパーク説明資料・PDF/2026年8月25日取得)。
残る7条件は、24時間使えるトイレ、100V20A以上(最低15A)の電源、車で15分圏内の入浴施設、ゴミ処理、緩やかな入退場制限、看板の設置、複数日の宿泊滞在——である。

この推奨寸法が実データにそのまま出ていた。
筆者が684件の区画サイズを集計したところ、長さと幅の両方が読める547件のうち最も多い組み合わせは「長さ7.0m×幅4.0m」で98件。長さ単独では7.0mが197件(35.9%)と突出していた。
つまりRVパークの標準区画は、幅4m・長さ7mに収まる車を1台停める前提で作られている。国産キャブコンの多くはこの枠に入る。だからキャブコンは98.1%が通った。

逆に言えば、この枠から出た瞬間に施設側の判断が必要になる。フルコン・バスコン・トレーラーの受け入れ率が急に落ちるのはそのためだ。

RVパークの標準区画に収まるキャブコン
白線で区切られた区画に1台。RVパークの推奨寸法は幅4m×縦7mで、実データの最頻値も長さ7.0m×幅4.0mだった

車種別の受け入れ率|684件を数えた実数

集計対象は、くるま旅公式WEBサイトのRVパーク個別ページ全684件(2026年8月20日取得)。
各ページの「駐車可能車両サイズ」欄に並ぶ車種区分を機械で抜き出して数えた。「フルコン」を部分一致で数えると「セミフルコン」を二重に拾って433件になってしまうため、区分名の完全一致で分けている。

車種区分受け入れ可割合通らない施設
軽キャン68299.7%2
バンコン67799.0%7
キャブコン67198.1%13
一般車65095.0%34
バスコン47669.6%208
トレーラー46067.3%224
セミフルコン43263.2%252
フルコン26038.0%424
その他17225.1%512

出典:くるま旅公式サイト各施設ページ(2026年8月20日取得・全684件を筆者が集計)

段差の大きさに注目してほしい。
キャブコン98.1%からバスコン69.6%への落差が28.5ポイント、セミフルコン63.2%からフルコン38.0%への落差が25.2ポイント。この2か所が壁になっている。

8区分すべてを受け入れる施設は218件(31.9%)ある一方、受け入れが4区分だけの施設が122件あった。そのうち114件は「キャブコン・バンコン・軽キャン・一般車」という組み合わせで、大型を一切受けない標準形がここに集まっている。
フルコン・バスコン・トレーラーのいずれも受けない施設は129件(18.9%)にのぼった。

トレーラーとフルコンは別の軸で判断されている

大型どうしをひとまとめにしてはいけない。
トレーラー可の460件のうち、フルコン不可が223件あった。逆にフルコン可の260件のうちトレーラー不可が23件ある。
フルコンで問われるのは車体の長さと高さ、トレーラーで問われるのは切り離しと取り回しだ。施設側は別の理由で線を引いている。

一方でフルコンとセミフルコンはほぼ入れ子になっていた。フルコン可の260件のうち259件はセミフルコンも可で、逆転は1件しかない。

「RVパークsmart」76件はフルコンを1件も受けていない

施設名に「RVパークsmart」を含む76件は、トラストパーク株式会社が運営する無人型である。
この76件を切り分けると数字の見え方が変わった。

車種区分smart 76件smart以外 608件
フルコン0件(0.0%)260件(42.8%)
セミフルコン0件(0.0%)432件(71.1%)
バスコン26件(34.2%)450件(74.0%)
トレーラー61件(80.3%)399件(65.6%)
キャブコン76件(100%)595件(97.9%)

smartの区画長さは中央値6.0m(記載75件)で、smart以外の7.0mより短い。個別ページの注意事項にも、利用枠は原則1台につき1枠で車室枠内の利用を厳守する旨が書かれていた(RVパークsmart 長崎サンセットマリーナのページで確認)。
フルコン・セミフルコン乗りは、この76件を最初から検索対象から外してよい。 そうすると母集団は608件になり、フルコンの受け入れ率は42.8%まで上がる。

なおトレーラーはsmartでも80.3%が可で、smart以外の65.6%を上回った。無人型は「区画に収まるかどうか」だけを見ており、ヘッド車を切り離せるトレーラーとは相性がよいと読める。

フルコンが通る施設は地域で偏る

フルコン可の260件を都道府県で分けると、上位に集中していた。

都道府県掲載件数フルコン可割合
北海道452760.0%
兵庫県311754.8%
長野県281760.7%
山梨県271348.1%
静岡県411229.3%
千葉県411024.4%
三重県221045.5%
栃木県19947.4%

出典:くるま旅公式サイト各施設ページ(2026年8月20日取得・全684件を筆者が集計)

件数の多い県が受け入れ率も高いとは限らない。静岡県と千葉県は掲載41件と全国最多クラスだが、フルコン可はそれぞれ29.3%・24.4%にとどまった。掲載20件以上の県では福岡県14.3%、熊本県17.1%が低い。
東京都と沖縄県は掲載施設自体が各1件で、いずれもフルコンは不可だった。都市部にフルコンで乗り入れる前提は捨てたほうがよい。

区画サイズの読み方|母数が3つに分かれる

区画サイズは、車種欄と違って全施設には載っていない。ここを混ぜて語ると数字が壊れる。

項目記載のある件数全684件に対する割合
「駐車場」欄そのものが無い466.7%
長さの数値が読める54880.1%
幅の数値が読める54780.0%
高さの数値が読める537.7%
高さが「無制限」と書かれている31946.6%

高さは53件しかない。高さを語るときの母数は684ではない。53である。 この53件の中央値は3.8m(8.0m・10.0m・30.0mという明らかな異常値3件を除いた50件で計算しても3.8mで変わらない)で、3.0m以下が13件、3.5m以下が22件あった。
道路運送車両の保安基準第2条は自動車の高さの上限を3.8mと定めているから(e-Gov法令検索)、53件の中央値は法定上限とほぼ同じ位置にある。高さで弾かれるケースは少ない。ただし53件しか公表されていない以上、屋根付き・ゲート付きの施設は現地の実物で確かめるしかない。

長さの分布と、自分の全長で残る施設数

区画の長さが読める548件の分布は、最小2.2m・中央値7.0m・最大20.0mだった。

自車の全長収まる区画(548件中)割合
5.0m以下52195.1%
6.0m以下47486.5%
6.5m以下39772.4%
7.0m以下38169.5%
7.5m以下18032.8%
8.0m以下16930.8%
9.0m以下10719.5%
10.0m以下9116.6%
12.0m以下407.3%

境界値は7.0mである。 7.0mちょうどまでなら約7割の区画に収まるが、7.0mを超えた瞬間に3分の1へ落ちた。長さ7.0mの記載が197件と一点に集中しているためだ。
自分の車の全長は車検証の「長さ」欄に載っている。カタログ値ではなく車検証を見てほしい。架装やリアのサイクルキャリアで実寸が伸びているなら、その実寸で判断する。

幅は中央値5.0mで、4.0mが134件(24.5%)、5.0mが119件(21.8%)だった。保安基準上の車幅の上限は2.5mなので、幅で弾かれることはほぼない。
幅の数字が効いてくるのは、車体そのものよりサイドオーニングを開くかどうかである。オーニングの展開可否と車外での道具の扱いは施設ごとに違うので、車中泊で車外にイスを出してよいか|施設別の可否を参照してほしい。

区画に収まらないときの逃げ道は「複数区画利用」

RVパークの施設ページには「区画より大きい車の複数区画利用」という項目がある。ここが大型車オーナーにとって受け入れ可否と同じくらい効く。

項目記載のある件数不可
区画より大きい車の複数区画利用436(可否が読めるもの)256(58.7%)180(41.3%)
トレーラー留置き利用(複数日連続利用時)450304(67.6%)146(32.4%)

注目すべきは次の1行だ。
フルコン不可とされている424件のうち、124件は複数区画利用を「可」としている。 車種欄で弾かれていても、2区画を確保できれば停められる可能性のある施設が全体の18.1%ある計算になる。トレーラー不可の224件でも49件が複数区画は可としていた。

ただし料金は増える。集計中に読んだ備考欄には、2区画使用時は2台分の料金、1区画につき追加料金、繁忙期は不可、といった条件が並んでいた。追加料金なしで2区画を使える施設は例外と考えたほうがよい。

2区画にまたがって停まる大型キャンピングカー
区画に収まらない車は隣の区画も押さえる。ほとんどの施設で料金は2台分になる

トレーラー乗りは「留置き」を必ず見る

トレーラー受け入れ可の460件を留置きの可否で割ると、可279件(60.7%)、不可21件、記載なし160件だった。
連泊中にヘッド車で出かけるなら、留置きが可でなければ成立しない。トレーラーが停められることと、トレーラーを置いたまま出かけられることは別の項目だ。

なお、トレーラー受け入れ不可とされている224件のうち25件は留置きが「可」になっていた。矛盾に見える記載が実在するので、トレーラーで向かうときは電話で確かめたほうが早い。

よくある誤解を3つ

誤解1:区画が長ければ大型車が入れる

入れない。
長さ8m以上の区画を持つ169件のうち、90件(53.3%)はフルコンを受けていない。 逆に長さ6m未満の74件のうち20件はフルコンを受けていた。
区画長さの中央値はフルコン可の施設が7.0m(177件)、フルコン不可の施設も7.0m(371件)で、両者に差が無い。

理由は単純で、施設が見ているのは区画そのものよりも、そこへ至る動線だからだ。集計中に読んだ備考には、途中の坂道で車体を傷つける恐れがあるため7m以上は進入できない、という趣旨の記載もあった。区画は広くても、入口のゲート・段差・旋回半径で受けられない場合がある。
判断の主は車種欄であり、寸法欄は補助にすぎない。

誤解2:サイズが書いていない施設は情報が不足している

逆である。
長さの記載がない136件のフルコン受け入れ率は61.0%で、記載がある548件の32.3%を大きく上回った。「駐車場」欄そのものが無い46件でも58.7%だった。
区画で細かく切っていない広い駐車場——道の駅や大型施設の駐車場を割り当てるタイプ——はサイズを書く必要がなく、そして大型を受けている。サイズ欄の空白は、大型車オーナーにとってはむしろ良い兆候だ。

誤解3:長さと幅の数字はそのまま信用できる

信用できない箇所がある。
長さと幅の両方が読める547件のうち、69件(12.6%)は幅のほうが長さより大きい。「長さ4.0m×幅7.0m」という記載が10件あり、長さ5m未満と書かれた27件のうち25件は幅のほうが大きかった。最小は長さ2.2m・幅8.0mである。
キャンピングカーが長さ2.2mの区画に収まるはずもないので、長さと幅が入れ替わって入力されていると考えるのが自然だ。

数字が不自然なときは、大きいほうを長さと読み替えたうえで施設に確認する。くるま旅公式のページ自身が、車種欄の下に「利用可能かどうか判断がつかない場合は、施設までお問い合わせください。」という一文を569件に掲げている。

もう1つ、JRVAの説明資料には、RV-Park.jpとくるま旅クラブのサイトは情報が連動しておらず施設側が別々に更新する必要がある、と明記されていた。2つのサイトで内容が違っていても不思議はない。迷ったら施設に直接聞くのが最短である。

予約前に確認する順番

車格が上がるほど、行き先は先に決まる。探し方の順番も変わってくる。

  1. 車検証で全長・全高・全幅を確認する。カタログ値ではなく車検証を見る。架装物で伸びているなら実寸を測る
  2. 施設ページの「駐車可能車両サイズ」欄に自分の区分があるかを見る。ここが最初の関門で、寸法欄は後回しでよい
  3. 「駐車場サイズ」の長さと自分の全長を照らす。幅より長さが小さいなど不自然なら入れ替わりを疑う
  4. 区分が無い、または収まらないなら「区画より大きい車の複数区画利用」を見る。可なら電話で相談する。料金は2台分を見込んでおく
  5. トレーラーなら「トレーラー留置き利用」を確認する。連泊でヘッド車を動かすなら必須の項目だ
  6. 利用可能台数を見る。台数が数値で読める510件の中央値は4台で、1〜2台しかない施設が151件(29.6%)ある
  7. 電話で予約する。大型車・トレーラーはWEB予約のフォームに条件を書き切れない。締切の考え方はRVパークの予約とチェックインは何時までかにまとめた

台数の少なさは軽視できない。フルコン可の施設の利用可能台数は中央値6台、フルコン不可の施設は中央値3台だった。大型を受ける施設のほうが駐車場は広いものの、その広い施設でも大型が入る区画は限られている。

電源の容量も車格で効いてくる。大型車ほどエアコンや冷蔵庫の負荷が大きいが、RVパーク側の容量は決して大きくない。詳しくはRVパークの電源は何アンペアか|684件で読めた容量を参照してほしい。
RVパークで見つからないときの代替として湯YOUパークがあるが、旅館・ホテルの駐車場を使う仕組みのため区画の考え方が異なる。比較は湯YOUパークとRVパークの違いに書いた。

ヘッド車を切り離して区画に残されたキャンピングトレーラー
トレーラーが停められることと、置いたまま出かけられることは別の項目。留置き可は460件中279件だった

この記事のデータについて

684件は抽出した標本ではない。2026年8月20日時点で公開されていた全数である。
執筆前に無作為12件をライブで取り直して突き合わせた。「駐車可能車両サイズ」欄は12件すべて一致した。一方で「駐車場」欄は11件が一致し、1件(RVパーク ACAO FOREST・静岡県)で複数区画利用が可から不可に変わっていた。
車種区分は安定しているが、駐車場欄の可否は数日で動く。 予約直前に施設ページを見直すことを勧める。

なお全684件には、名称に休業・休止を含む施設が5件含まれている。

よくある質問

フルコンで泊まれるRVパークは全国に何件ありますか

2026年8月20日時点で260件です。全684件の38.0%にあたります。ただしこのうち無人型の「RVパークsmart」76件はフルコンを1件も受けていないため、実質的な母集団は608件で、その中での受け入れ率は42.8%になります。都道府県別では北海道が45件中27件、長野県が28件中17件と多く、東京都と沖縄県は掲載施設自体が各1件でフルコン可はゼロでした。

区画に収まらない大きさですが、2区画使えば停められますか

可能性はあります。「区画より大きい車の複数区画利用」の可否が読める436件のうち256件(58.7%)が可です。注目すべきは、フルコン不可とされている424件のうち124件が複数区画は可としている点で、車種欄で弾かれていても相談の余地があります。ただし料金は原則2台分になり、繁忙期は不可とする施設もあります。必ず予約時に電話で確認してください。

キャンピングトレーラーで連泊し、ヘッド車で出かけられますか

「トレーラー留置き利用(複数日連続利用時)」の項目で判断します。記載のある450件のうち可が304件(67.6%)、不可が146件(32.4%)です。トレーラー受け入れ可の460件に限ると、留置き可が279件(60.7%)、記載なしが160件、不可が21件でした。トレーラーが停められることと置いたまま出かけられることは別項目なので、両方を確認してください。

区画サイズが書いていない施設は避けたほうがよいですか

避ける必要はありません。むしろ逆で、長さの記載がない136件のフルコン受け入れ率は61.0%と、記載がある548件の32.3%を上回ります。区画で細かく切っていない広い駐車場ほどサイズを書かず、大型車を受け入れている傾向があります。大型車で探しているなら、サイズ欄が空白の施設は候補から外さず、車種欄を見て判断してください。

全長が何メートルを超えると急に停めにくくなりますか

7.0mです。区画の長さが読める548件のうち、全長7.0mまでなら381件(69.5%)に収まりますが、7.0mを超えると180件(32.8%)へ半減します。区画長さ7.0mの記載が197件と一点に集中しているためで、キャブコンからバスコン・セミフルコンへ車格が上がるタイミングと重なっていました。ただし寸法だけでは決まりません。最終的な可否は施設の車種欄が優先します。

更新日:2026年8月25日

出典

※本記事の集計値はすべて筆者が施設ページから機械抽出して数えたもので、日本RV協会が公表した統計とは異なります。図表の転載は行っていません。

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篠原徹

キャンピングカージャーナルの車両・制度担当。前職は中古車販売の現場。いまはキャブコンで年20泊ほど走っています。キャンピングカー、トレーラー、RVパーク、法規と税を、条文と公的資料の一次情報に当たって整理します。自治体や条件で結論が変わることは、変わると書きます。