次にVanで一泊するなら、ここで全部完結させられないかな。そう思って調べたのが、千葉県安房郡鋸南町の「道の駅保田小学校」です。廃校になった旧鋸南町立保田小学校の校舎をまるごと活用した施設で、食堂も直売所も温浴施設も、そして敷地内の都市交流施設・道の駅保田小附属ようちえん RVパークも、同じ校庭のなかに集まっているらしいのです。
これは2026年8月19日に公式サイトを確認して組んだ旅程案。私はまだ現地に行けていないので、「泊まった」「食べた」「静かだった」とは書きません。公式サイトを実際に開いて料金や時間の数字を拾ったのはこの日で、ページごとに数字が食い違っていないかも見比べています。公式の数字から私が組み立てた「こう過ごしたい」という一泊を、ここに置いておきます。
道の駅保田小学校ってどんな場所か
住所は千葉県安房郡鋸南町保田724です。電話は代表0470-29-5530、宿泊専用0470-29-5531、道の駅保田小附属ようちえんは0470-50-1238と、窓口が3本に分かれていました(2026年8月19日確認、公式サイト)。RVパークの予約はどの番号にかければいいのか最初は分からなかったので、実際に3本それぞれの案内文をひとつずつ照合し、RVパークの窓口が道の駅保田小附属ようちえんの番号だと確認しました。開校時間は9:00〜17:00の年中開校ですが、公式サイトには「※店舗毎に営業時間・定休日が異なります。」ともあります。1つの看板時間だけで動くと、目当ての店が閉まっている、ということが起きそうです。
施設は「食べる」「買う」「泊まる」「遊ぶ」「学ぶ」の5エリア。食べるは里山食堂や海鮮丼と黄金アジフライ保田食堂など9店舗で、買うはきょなん楽市とようちえんショップの2店舗です。泊まるには学びの宿(宿泊施設)と里の小湯(温浴施設)、遊ぶにはレンタサイクル、プレイカフェ・あかちゃんひろば、みまもりひろば・ドッグラン、そして今回の主役であるRVパークが並んでいます。
ここで先にはっきりさせておきたいことがあります。この記事で紹介するRVパークは、道の駅の駐車場を無断で借りて一晩明かす話ではありません。予約制の、正規の車室枠です。国土交通省は道の駅を休憩施設と位置づけ、宿泊目的の駐車は遠慮するよう案内しています。その整理は別記事「道の駅で車中泊は禁止か|仮眠と宿泊の境界線」に譲るとして、今回は正式に泊まれる枠を予約する前提で、拠点としての過ごし方を組み立てます。
仕事場として見る保田小学校
ワーケーションで拠点を選ぶとき、私がまず見るのは電源と作業場所。景色より先に、そこを確かめます。保田小学校には、元職員室を使った「まちのオフィス」と、丸机を囲む「くらしのステーション」というコワーキングスペースがありました。利用時間は9:00〜17:00で定休日なし。まちのオフィスは1時間(2名〜)500円(町内料金200円)、1日(3名〜)3,000円(町内1,500円)です。くらしのステーションは1時間500円(町内200円)、1日2,000円(町内1,000円)となっています(2026年8月19日確認、公式サイト)。受付はショップカウンターか電話(0470-50-1238)で、当日受付もできるようです。長時間こもるより、区切って使うほうが料金体系には合っているかもしれません。

Wi-Fiについては、正直に書いておきたいところです。RVパークの公式案内にあるのは「施設の一部でフリーWi-Fiが利用可能」という一文だけで、車室枠そのもので使えるとは明記されていません。まとまった作業はまちのオフィスで済ませ、車室枠では自分の通信を持ち込む、くらいに考えておいたほうが安心できそうです。
電源はどうでしょうか。RVパークの車室枠には15A(無料)が来ています。100Vなら15A×100V=1,500Wが、おおよその上限だと考えられます。ノートPCの消費電力はおおむね数十W、モバイルルーターも数W〜十数W程度なので、この2つを動かすだけならまず余裕があるはずです。気をつけたいのは電気ケトルや電子レンジのような発熱系の家電で、1,000Wを超えるものも珍しくありません。ほかの機器と同時に使うと、1,500Wの枠にじりじり近づいていきます。
駐車後は「エンジンを切り、アイドリングをしないように」と公式に明記されていて、車のエンジンで暖を取るという選択肢も残されていません。この境界線は別記事「車中泊でエンジンかけっぱなしは違反か」でも整理しました。
敷地内RVパークの基本条件、2区画しかない
ここがこの記事でいちばん確かめておきたかった部分です。CCJのRVパークデータベースでは区画数を「未掲載」としていたので、本当に情報が無いのか、公式サイトにだけ載っているのかを実際に見比べて検証しました。結果は後者で、公式サイト(2026年8月19日確認)には車室枠数が2枠、1台につき1枠と、きちんと明記されていました。データベースに載っていない項目があるからといって、その施設に情報がないとは限らない、という一例だと思います。
2枠しかない、という前提で予約は考えたいところ。学びの宿という宿泊施設も同じ敷地にあるので、RVパークが埋まっていたらそちらの空室状況もあわせて聞いてみるつもりです。連休や週末は、先に埋まっている可能性が高いはずです。
料金は1泊1枠3,500円でした。内訳はスペース利用料、電気利用料、水道利用料、鋸南町指定ゴミ袋1枚(45リットル)です。数字を並べ直すと、この3,500円の中に、あとで触れる里の小湯の入浴(無料)、電源15A、ゴミ袋までが含まれています。旅の面倒な部分をひとまとめにしてくれる料金設定で、私が今回この施設を取り上げたいと思った理由も、実はここにあります。
ただし、そのぶん枠は2つしかありません。チェックインは12:00〜17:00、チェックアウトは10:00。予約・問い合わせは電話0470-50-1238、受付時間は9:00〜17:00で当日予約も可能とされています(いずれも2026年8月19日確認、公式サイト)。チェックインが17時までという点は、行程を組むときにじわじわ効いてきます。夕方の移動が長引くと、その日のうちに入れなくなるかもしれないからです。渋滞を見込んで、少し早めに現地入りする計画にしておきたいと思います。「2枠・17時締切」という制約と、「風呂・電源・ゴミ袋込みで3,500円」というお得感。この2つはセットで頭に入れておきたい数字です。
車両のサイズにも制限があります。6m×7.5mの表示枠を超える車両は利用できません。ただし車室枠内(床はコンクリート)に限り、テント・タープの設営もできるとのこと。RVパークでテントを張れる案内は珍しく、これは少し意外でした。ペット同伴はリード使用が条件で、21時以降は静かに、就寝時はドアを施錠、セキュリティアラーム装着車は夜間の誤作動に注意と、細かい但し書きが並んでいます。
キャンセル料は3日前30%、前々日30%、前日50%、当日100%。仕事の予定が動きやすい日程なら、この数字は予約前に頭へ入れておいたほうがよさそうです。

昼から夜までのミニ行程、私ならこう過ごす
平日を想定して、私ならこう組みます。
午前中に保田小学校へ到着。RVパークのチェックインは12時からなので、先に「まちのオフィス」で数時間仕事を片づけます。9時から17時まで開いているので、午前の会議もここで間に合いそうです。
お昼は里山食堂か、海鮮丼と黄金アジフライ保田食堂のどちらか。里山食堂は平日11:00〜15:00、保田食堂は平日9:00〜17:00と営業時間に幅があるので、会議が長引いた日でも保田食堂なら選択肢が残ります。
午後はきょなん楽市(9:00〜17:00)で買い出しをしながら、レンタサイクルで校舎の周りを少し走ってみたいところです。
12時を過ぎたらRVパークにチェックイン。荷物を置いて落ち着いたら、里の小湯へ。公式には宿泊者向けの入浴時間が15:00〜23:00、翌朝5:30〜9:00とあります。RVパークの案内にも「お風呂(道の駅保田小学校内、無料)」と設備の1つに挙がっているので、この時間帯を目安に動くつもりです。ただし里の小湯は木曜定休。木曜に泊まる日程だと、この日は入浴できません。
21時を過ぎたら静かに、という決まりがあるので、夜は車内で仕事の続きをするか、早めに休むかのどちらかになりそうです。
翌朝は5:30から入る時間帯があるので、早起きして一風呂浴びてから、チェックアウトの10時に向けて片づける。今のところ、これが私の理想形です。
地域の一食と買い出し
味の感想は書けませんが、何が地元産で、どこで買えて、車に積みやすいかは調べられます。
保田食堂の看板メニューは地魚刺しとなめろうのぶっかけ丼、房総フライ。店長のコメントによると、房総エリアの漁港直送の朝獲れ地魚を使っているとのことです。刺身や丼はその場で食べる前提の一食で、車に持ち帰るタイプではなさそうです。
里山食堂は「懐かしい給食」がコンセプトで、房州アジフライ給食や保田小給食など1,300円前後のメニューが並びます。こちらも店内で食べる一食向けです。
車に積んで持ち帰りやすいのは、きょなん楽市の棚にある鋸南町のご当地商品だと思います。鋸南町で醸造する地ビール「鋸南麦酒(きょなんゴールデンエール)」は620円。鋸南町のブランド米「地すべり米」を使った純米吟醸「鋸南町」は1,980円。千葉の特産である落花生を使った「ピーみそ」は648円で、瓶入りなので車内でも倒れにくく、常温で日持ちしそうです(価格・営業時間はいずれも2026年8月19日確認、公式サイト)。
お酒は車中で飲むわけにはいかないので、翌日以降の楽しみに回す前提で選びます。

予約前に確認すること
行きたい気持ちが固まったら、私は次を確認してから予約します。まず、2区画しかないので宿泊日の空き状況を早めに電話(0470-50-1238)で確認すること。そのうえで、車両サイズが6m×7.5mの表示枠に収まるか、チェックインが17時までなので到着予定時刻がそれより前になる移動計画かどうかを見ておきます。
あわせて、里の小湯の宿泊者向け入浴時間と木曜定休が重ならないか、電源15Aで同時に使う家電の合計W数が上限に収まるか。この5つは、予約ボタンを押す前にひと通りなぞっておきたい項目です。
料金や区画数、営業時間は変わることがあります。予約前には必ず公式サイトと電話で最新情報を確認してください。
最新の設備情報は、CCJの都市交流施設・道の駅保田小附属ようちえん RVパークのページからも確認できます。仕事場と入浴と一食が1か所にまとまっている拠点は、Van Life的にはかなり効率がいいはず。次の一泊の候補に、私は保田小学校を加えました。
出典(2026年8月19日確認)
- 都市交流施設・道の駅 保田小学校 公式サイト
- 同・RVパーク案内
- 同・里山食堂
- 同・海鮮丼と黄金アジフライ 保田食堂
- 同・きょなん楽市
- 同・里の小湯
- 同・まちのオフィス・くらしのステーション
- 同・アクセス
- CCJ「都市交流施設・道の駅保田小附属ようちえん RVパーク」
- CCJ「道の駅で車中泊は禁止か|仮眠と宿泊の境界線」
- CCJ「車中泊でエンジンかけっぱなしは違反か」




