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道の駅 くるら戸田を拠点に、9月の西伊豆・戸田をどう過ごすか

静岡県沼津市の道の駅 くるら戸田は、源泉かけ流しの戸田温泉 壱の湯が同じ敷地にあります。500円の入浴料と施設ごとの営業時間、大型3台という駐車場、深海魚と戸田塩の一食、翌朝の土肥・修善寺・沼津への抜け方を公式情報で行程にしました。

水野凪
キャンピングカージャーナルのVan Life・地域旅担当。ノートPC…
公開2026.09.06
読む時間11 min
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西伊豆の戸田は、地図で見るより遠い町です。
沼津ICから国道414号に入り、口野交差点を右折して県道沼津土肥線を走って約45km、時間にして約90分。沼津市公式観光サイトのアクセス欄にそう書かれています。

それだけ走ったあとに、風呂とごはんと買い物のために町をもう一周するのは正直しんどいですよね。
だから戸田では、拠点を1か所に決めてしまいたい。その候補が、静岡県沼津市戸田1294-3の道の駅「くるら戸田」です。

私はまだ戸田へ行けていません。
ここから先は、公式に出ている情報だけを頼りに組み立てた「私ならこう過ごす」という9月の行程です(2026年9月6日確認)。

温泉が同じ敷地にある、という一点が大きい

くるら戸田は2015年4月にオープンした、沼津市で最初の道の駅です。
いちばんの特徴は、源泉かけ流しの日帰り温泉「戸田温泉 壱の湯」が道の駅の中にあることでした。

入湯料は大人(中学生以上)500円、小人(小学生)250円、未就学児は無料。
公式サイトには「毎日お湯を入れ替え、丁寧に清掃している」と書かれていて、内風呂と露天風呂の両方があります。営業は10:00〜21:00(最終受付20:30)で定休日なし。道の駅に併設された温泉は、伊豆全体でも数が少ないそう。

500円で入れて、風呂上がりに歩いて車へ戻れる。この距離のゼロが、長い一日の終わりにはかなり効きます。
タオル250円、バスタオル550円。シェーバー・歯ブラシ・ヘアブラシは各100円で、いずれも持参可。浴室にはリンスインシャンプーとボディソープ、ドライヤーが備え付けなので、手ぶらでも成立します。

入口前のテラスには、同じ源泉を使った無料の足湯もあり、10:00〜18:00(冬季は17時終了)※2。
気をつけたいのは、足湯のほうが温泉より3時間早く閉まること。「遅く着いたから足湯だけ」は成立しません。逆に、明るいうちに着いて風呂は夜にとっておきたい日の、つなぎとして使う場所です。

西伊豆の道の駅に併設された日帰り温泉の露天風呂と湯気(イメージ)
戸田温泉 壱の湯は大人500円・10:00〜21:00(最終受付20:30)

18時・21時・22時。3つの締め切りで一日が決まる

くるら戸田は施設ごとに営業時間が違います。公式サイトの施設案内に出ている時間はこの通り。

  • 交流ロビー:8:30〜22:00
  • 戸田温泉 壱の湯:10:00〜21:00(最終受付20:30)
  • 売店・軽食:10:00〜18:00(ラストオーダー17:30)
  • 加工調理室・歴史文化情報展示室:9:00〜21:00
  • 屋外便所:24時間
  • 駐車場:24時間

つまり最初の締め切りが18時の売店と軽食、次が21時の温泉、最後が22時の交流ロビー。
着いてすぐ風呂に直行すると、上がったときには売店が閉まっている、という順番ミスが起きます。買い物と食事を先、風呂を後にするのが素直な並びだと思いました。

歴史・文化展示コーナーは入場無料で、日本とロシアの友好の歴史や、この地方に伝わる歴史・文化を紹介しています。
さらに2026年は、ふじのくに地球環境史ミュージアムの移動展示「ミュージアムキャラバン」が入っていて、第2弾の「かせきのせかい」が8月28日(金)から9月27日(日)まで。会場は1階交流ロビー、8:30〜22:00、入場無料。夜の21時まで無料で入れる展示がある道の駅は、そう多くありません。

仕事の道具については、正直に書いておきます。
国土交通省中部地方整備局の施設一覧には「無線LAN」が挙がっていますが、提供時間や接続条件は公式に案内されていません。利用者が使える電源の案内も見当たらないので、パソコンを開くなら自前のバッテリーで完結させる前提で行くのが安全です。

駐車場のEV充電器は、2026年4月11日付のお知らせで「通信サービス(3G)の終了に伴いご利用いただけません」と告知されています。
新しい充電器の導入を予定していて、再開の見込みは2026年秋頃。EVで西伊豆へ入るなら、ここを充電計画に数えないでください。

駐車場は24時間。ただし大型は3台しかない

ここは車の大きさで話がまったく変わります。

沼津市公式観光サイトの駐車場欄は「大型3台、普通41台、身障者用2台、二輪用約20台」。
国土交通省中部地方整備局の施設概要は「大型車3台、普通車42台」で、道の駅の公式サイトは「駐車場42台」と書いています※1。どの表記でも共通しているのは、大型枠が3台しかないという点です。

バンやミニバンなら普通車枠に収まるので、この制約はほぼ効きません。
一方で大きめのキャブコンやバスコンだと、3台のうち1台を取れるかどうかで夜の予定が決まってしまう。夕方の早い時間に入るか、埋まっていた場合の第2候補を決めてから走り出したいところです。

代替を国土交通省中部地方整備局の施設概要から挙げると、修善寺方面の「道の駅 伊豆のへそ」(伊豆の国市田京195-2)が大型車19台・普通車109台、南へ下った「道の駅 花の三聖苑伊豆松崎」(松崎町大沢20-1)が大型車5台・普通車84台。
どちらも戸田からは峠か海沿いを1本走る距離なので、着いてから探すのではなく、出発前に決めておく類の話です。

車中泊の扱いについては、くるら戸田がアクセスページの「駐車場のご利用について」で、国土交通省の見解を引きながら案内を出しています。原文はこうです。

”「道の駅」は、ドライバーなど皆さんが交通事故防止のため24時間無料で利用できる休憩施設”であるので、駐車施設でお車の中にて仮眠していただき、疲れをとっていただけます。なお、テントの設置やバーベキュー等のキャンプ行為、アイドリング、騒音の出る機器の使用は禁止しています。限りある駐車スペースを有効に使用していただくためにも、長時間の滞在はご遠慮ください。

仮眠は認められていて、キャンプ行為とアイドリングと騒音機器は禁止、長時間の滞在は遠慮してほしい。
ここまで具体的に書いてくれている道の駅は多くないので、この線をそのまま守るのがいちばん気持ちよく使えます。休憩と宿泊の境目は道の駅での車中泊のルールに整理してあります。

夕方から翌朝まで、私ならこう組む

締め切りの順番が分かったので、9月の一日に落とし込んでみます。

15:00 到着。 沼津ICから約90分なので、13時台に高速を降りる逆算。まず停める場所を確保します。

15:30 売店で買い出し。 18時までなので、ここを先に。戸田塩や地のり、たちばなの加工品は日持ちがして車内でも扱いやすく、翌日以降の食卓にも回せます。

16:30 軽食コーナーで一食。 ラストオーダーは17:30。イートインスペースがあり、店舗外のテラスでも食べられます。

17:30 夕日を見に出る。 戸田の北、井田にある「煌めきの丘」は、正面に富士山を望みながら駿河湾に沈む夕日を眺められる場所だと沼津市公式観光サイトが紹介しています。御浜岬公園まで足を伸ばすのもいい。日没時刻に合わせて往復する形です。

19:00 壱の湯。 最終受付は20:30なので、余裕あり。海を見てから風呂、という順番が私は好きです。

20:30 交流ロビーへ。 22時まで開いていて、9月27日までは化石の展示も見られます。翌日のルートを決める時間に充てたい。

翌朝。 屋外トイレは24時間。戸田造船郷土資料博物館・駿河湾深海生物館(沼津市戸田2710-1)は9:00〜16:30、大人200円・小中学生100円で、駿河湾の深海魚の標本が約300種展示されています。水曜と祝日の翌日は休館なので、そこだけ確認してから向かいます。

西伊豆の岬から駿河湾に沈む夕日と富士山の稜線(イメージ)
煌めきの丘は正面に富士山、駿河湾に沈む夕日が見える

戸田の一食は、深海魚と塩でできている

戸田は「深海魚のまち」を名乗っています。
軽食コーナーの看板は、深海魚トロボッチのから揚げと、深海魚ホットドッグ。そして戸田の海の恵みを生かした戸田塩ソフトクリーム。2026年7月からは、戸田の海で育った海ぶどうと伊豆育ちのミルクを合わせた海ぶどうソフトクリームも加わりました。

売店で人気の1位は戸田塩。
伝統製法でつくられた無添加の天然塩で、約1,500年前に安康天皇へ献上されたと伝わる歴史があるそうです。2位は味噌汁に入れて風味を楽しむ「地のり」、3位は戸田特産の柑橘を使った「たちばなマーマレード」。戸田の名物であるタカアシガニを使った味噌汁も並びます。

タカアシガニや深海魚の「生」については、時期の話をしておきます。
沼津市公式観光サイトの特集には「資源保護のため、毎年5月〜9月初旬は禁漁期間」とあり、2018年は9月10日からトロール漁が解禁されたと紹介されていました。9月上旬に行くなら、生の深海魚を当てにするより、軽食メニューと売店の加工品で戸田の味に触れるほうが確実だと思います。

買い出しについても、ひとつ。
2025年11月の告知では、毎週木曜の10:00〜14:00にみつや青果店の出店があり、新鮮な野菜を買えると案内されていました。木曜以外に生鮮が必要なら、戸田へ入る前に沼津市街か修善寺で積んでおくのが、私なら安心できる組み方。

道の駅の売店に並ぶ天然塩の袋と柑橘のジャム、海産物の加工品(イメージ)
売店の人気1位は伝統製法の戸田塩。地のり、たちばなマーマレードが続く

翌朝、どこへ抜けるか

戸田は行き止まりの町ではなく、3方向へ抜けられます。
どれを選ぶかで前夜の寝る時間まで変わるので、先に決めておきたいところ。

土肥から船で対岸へ。 沼津市公式観光サイトによれば、土肥港から戸田までは車で約25分。駿河湾フェリーの土肥港発は第1便9:35、第2便13:00、第3便16:30で、清水港まで90分です。運賃は自動車航送が6m未満5,000円、6m以上8m未満9,100円、8m以上12m未満14,300円(いずれも運転者1名分を含む・税込)。同乗者は大人3,000円、小学生と未就学児は無料、ペットは1,000円。
6mを超えると運賃が一気に上がるので、車検証の全長は乗る前に見ておきたい。乗用車とバイクの予約は乗船日1か月前から前日17:00まで、徒歩なら予約不要です。2026年9月の運休は2日・3日で終わっていて、次は10月3日(第2便・第3便)と10月24日(第3便)に一部運休の予定が出ています。

修善寺・中伊豆へ。 沼津市公式観光サイトのアクセス欄には、修善寺駅から東海バスの戸田行きでくるら戸田まで約45分とあります。車でも同じくらいの距離感で、途中に道の駅 伊豆のへそ。

沼津市街へ戻る。 来た道なら、県道沼津土肥線と国道414号で約45km・約90分。戸田造船郷土資料博物館は9:00開館なので、朝いちで深海生物を見てから昼前に沼津へ着く配分ができます。

もう少し先の話もひとつ。
くるら戸田は2026年10月4日(日)に、第1回となる「くるら祭」を初開催します。深海魚をテーマにした縁日、戸田黒潮太鼓保存会の太鼓演奏、キッチンカーの出店が予定されているそうです。10月に西伊豆へ行くなら、この日に合わせるのも楽しそうですよね。

まとめ

くるら戸田を拠点にするなら、押さえる数字は多くありません。

  • 温泉は500円、10:00〜21:00(最終受付20:30)、定休日なし
  • 売店と軽食は18時まで(ラストオーダー17:30)。買い物と食事は風呂より先
  • 交流ロビーは22時まで。9月27日までは化石の展示が無料
  • 駐車場とトイレは24時間。ただし大型枠は3台
  • 仮眠は可、キャンプ行為とアイドリングと騒音機器は禁止、長時間滞在は遠慮
  • EV充電器は停止中(2026年秋頃再開見込み)
  • 翌朝の土肥港発フェリーは9:35・13:00・16:30

戸田までの90分は長いけれど、着いてからは移動しなくていい。
その落差が、この道の駅の価値だと思います。

出典

  • 道の駅 くるら戸田 公式サイト 施設案内 https://kururaheda.net/information/
  • 道の駅 くるら戸田 公式サイト 戸田温泉 壱の湯 https://kururaheda.net/spa/
  • 道の駅 くるら戸田 公式サイト 軽食 https://kururaheda.net/food/
  • 道の駅 くるら戸田 公式サイト 売店 https://kururaheda.net/shop/
  • 道の駅 くるら戸田 公式サイト その他(歴史・文化展示コーナー) https://kururaheda.net/other/
  • 道の駅 くるら戸田 公式サイト アクセス・駐車場のご利用について https://kururaheda.net/access/
  • 道の駅 くるら戸田 公式サイト 最新情報(電気自動車充電器について/ミュージアムキャラバン/第一回 くるら祭開催/みつや青果店出店のお知らせ) https://kururaheda.net/blog/
  • 沼津市公式観光サイト 道の駅 くるら戸田 https://numazukanko.jp/spot/10034
  • 沼津市公式観光サイト 特集 道の駅 くるら戸田 https://numazukanko.jp/feature/numazuheda-kurura/top
  • 沼津市公式観光サイト 戸田造船郷土資料博物館・駿河湾深海生物館 https://numazukanko.jp/spot/10039
  • 沼津市公式観光サイト 煌めきの丘 https://numazukanko.jp/spot/10014
  • 国土交通省 中部地方整備局「道の駅」くるら戸田 https://www.cbr.mlit.go.jp/michinoeki/shizuoka/shizuoka23.html
  • 国土交通省 中部地方整備局「道の駅」伊豆のへそ https://www.cbr.mlit.go.jp/michinoeki/shizuoka/shizuoka19.html
  • 国土交通省 中部地方整備局「道の駅」花の三聖苑伊豆松崎 https://www.cbr.mlit.go.jp/michinoeki/shizuoka/shizuoka03.html
  • 駿河湾フェリー 時刻・運賃・割引 https://www.223-ferry.or.jp/timetable
  • 駿河湾フェリー 【重要】9月以降の運休のお知らせ https://www.223-ferry.or.jp/post/202701unkyu

注釈

※1 普通車の台数は資料によって表記が異なります。沼津市公式観光サイトは「普通41台」、国土交通省中部地方整備局は「普通車42台」、道の駅の公式サイトは内訳を分けずに「駐車場42台」と記載しています。大型車3台という点は共通です。

※2 足湯の利用時間も、2つの公式情報で食い違っています。道の駅くるら戸田の公式サイト(壱の湯のページ・2026年8月17日付)は「足湯 10:00〜18:00(冬季は17時終了)」、沼津市公式観光サイトは「7/1〜9/30は9:00〜20:00、10/1〜6/30は9:00〜18:00」。本文では運営者である道の駅側の表記を採りました。9月の夕方に足湯を目当てにするなら、055-894-5151へ確認してから向かうのが確実です。

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