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秋のキャンプで、日が落ちるのは17時前。
LEDのランタンは白くて、食卓が少し寂しい。
ガスの火の明かりに替えたくなる季節です。
ガスランタンの商品情報に並ぶのは、CB缶とOD缶、「80W相当」と「150ルクス」、マントル別売りの表記。
数字の単位がそろっていません。
わたしが薦める1台は、SOTOのレギュレーターランタンST-261
- 薦めるのは、SOTOの「レギュレーターランタン」ST-261。255gで、明るさは150ルクス(80W相当)。燃料はカセットコンロと同じ形のCB缶で、1本で約4.5時間点きます
- 向くのは、夕飯のテーブルを照らしたい人です。缶が冷えても暗くなりにくい仕組みが入っています
- サイト全体を1台で照らしたい人には、この1台では足りません。車内やテント内の明かりが欲しい人には、ガスランタン自体を薦めません
SOTO レギュレーターランタン(ST-261)を見る(6,335円・2026年11月1日時点)
缶の形、明るさの単位、寒さ。この3つで絞る
「CB缶ならどれでも」ではない
ガスランタンの缶は2種類あります。
細長いCB缶は、家のカセットコンロと同じ形。
丸く背の低いOD缶は、アウトドア用です。
ここで1つ、見落としやすい決まりがあります。
ST-261の使用燃料は「SOTO製品専用容器(CB缶)」。
SOTOのページでは、SOTO・Do-Ga・Shinfuji Burnerの3ブランドのカセットガスがこれに当たります。
ほかのメーカーのカセットガスは、指定に入っていません。
ユニフレームも、CB缶式ランタンのページに「※口金変換アダプタ―等は使用できません」と書いています。
一方Amazonには、CB缶をOD缶用の器具につなぐ変換アダプターも並ぶ。
NITE(製品評価技術基盤機構)は、燃料をつなぐ前に取扱説明書を確認し、機器に適した燃料を使うよう呼びかけています。
わたしなら、ランタンと缶を同じメーカーでそろえます。
カセットコンロも同じメーカーなら、積む缶は1種類。
明るさは「W相当」と「ルクス」を混ぜて比べない
ルクスは、照らされた面の明るさです。
光源からの距離で数字が変わります。
| 製品 | 書かれている明るさ | 測った条件 |
|---|---|---|
| SOTO ST-261 | 150ルクス(80W相当) | 光源から50cm、気温25℃、点火3分後 |
| SOTO ST-233 | 660ルクス(230W相当) | 光源から50cm、気温25℃、点火3分後。ホヤのクリア面・蚊トリフレクター装着時(ST-760使用時) |
| キャプテンスタッグ UF-9 | (約)350ルクス、白熱電球60W相当 | 測定値30cm、点火から3分後の最高照度 |
ルクスだけ見ると、UF-9の350はST-261の150の2倍以上。
ところが「W相当」はST-261が80W、UF-9が60Wで、順番が逆です。
理由は距離。
UF-9の350ルクスを50cmに直すと、約126ルクスです※1。
ST-261の150ルクスを下回り、W相当の順番と合う。
コールマンのフロンティアPZとノーススターは、Amazonの商品情報に「W相当」だけが書かれていました。
メーカーをまたぐときは、わたしなら「W相当」でざっくり比べます。
ルクスで比べるのは、測った距離が同じと書かれているときだけ。
わたしが選ぶなら、目安はこうです。
テーブルの上なら80W相当。
タープの下やサイト全体なら200W相当以上。

秋冬は、缶が冷えて光が落ちる
ガスランタンは、缶の中の液化ガスが気化した気体を燃やしています。
気温が下がると気化が鈍り、光が弱くなる。
ST-261のページの説明は、こうです。
「低温下や連続使用時にボンベの冷えによる光量低下はカセットガス式ランタンの宿命ですが、レギュレーターランタンはその常識を揺さぶります。」
中にマイクロレギュレーターがあり、外気温10℃の環境で3時間、光量を保つと説明しています。
ST-233は別の方法です。
SOTOは「パワーブースター標準装備でドロップダウンを防ぎ、安定した光量が得られます。」と書いています。
ユニフレームのUL-Xも同じ名前の機構を積み、発光部の熱を缶に伝えて温め、気化を促すと説明していました。
UL-Xは2024年に生産を終えています。
缶の側でも手は打てる。
SOTOの「パワーガス」(ST-760)は、プロパン混入で「寒冷地での使用可」。
コールマンの純正ガス470gも、プロパンの比率を高めて「寒冷地でも安定した高火力」をうたう缶です。
11月の夜にCB缶のランタンを選ぶとき、わたしならレギュレーターかパワーブースターの付いた機種にし、缶はパワーガスにします。
カセットコンロ側の冬の缶選びは、カセットコンロの冬は缶の圧力で選ぶにまとめています。
5台を、缶と燃料代まで並べる
SOTOの2台は公式ページ、コールマンの3台はAmazonの商品情報の数字です。
価格・在庫・缶の値段は、2026年11月1日のAmazonの表示から。
燃料代は、缶1本の値段を公表の燃焼時間で割りました。
| 製品 | 缶 | 明るさ(メーカー表記) | 重さ | 使用時サイズ | 缶1本で | 燃料代(1時間) | 価格・在庫 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() SOTO レギュレーターランタン(ST-261) | CB(SOTO製品専用容器) | 150ルクス(80W相当) | 255g | 幅100×奥行130×高さ150mm | 約4.5時間(240g缶) | 約68円 | 6,335円・在庫あり |
![]() SOTO 虫の寄りにくいランタン(ST-233) | CB(SOTO製品専用容器) | 660ルクス(230W相当) | 1.3kg | 直径136×高さ375mm | 約3.0時間(240g缶) | 約102円 | 9,780円・残り2点 |
![]() Coleman フロンティアPZランタン(203536) | OD(LPガス) | 80W相当 | 約200g | 約10×7.5×13cm | 約6〜12時間(230g缶) | 約52〜103円 | 4,400円・残り1点 |
![]() Coleman 2500ノーススター LPガスランタン | OD(LPガス) | 約200W相当 | 約1.3kg | 約φ14.5×26cm | 約4〜8時間(470g缶) | 約132〜264円 | 7,940円・在庫あり |
![]() Coleman ルミエールランタン(205588) | OD(LPガス) | 表記なし(マントルなしの炎) | 約210g | 約φ7.3×6×18.3cm | 約28〜38時間(230g缶) | 約16〜22円 | 3,973円・在庫あり |
缶の値段は、SOTOのパワーガス3本パックが914円(1本約305円)。
コールマンの純正ガスは230gが618円、470gが1,055円でした。
ST-261は、テーブル用の1台目に。
缶の冷えへの対策は、ST-261がレギュレーター、ST-233がパワーブースターです。
ホヤは割れやすいガラスではなく、ステンレスのメッシュです。
SOTOの公式価格は7,920円。
Amazonの6,335円は、2026年11月1日の表示です。
フロンティアPZは、OD缶派のテーブル用。
ST-261と同じ80W相当で、約200g。
燃料代は1時間約52〜103円で、ST-261と並ぶ水準です。
Amazonでは残り1点でした。
ST-233とノーススターは、サイト全体を照らすメインの役。
どちらも1.3kg前後で、明るさは200W相当以上。
燃料代は、ノーススターが1時間約132〜264円で5台の中で最も高い。
ST-233は約102円です。
ST-233はオレンジの光で虫を寄せにくくし、市販の蚊取りマットも付けられます。
秋の夜の虫が気になる人は、わたしならST-233を選びます。
ルミエールは、明かりではなく炎を眺める1台です。
マントルがなく、ガラスの中で炎が揺れます。
明るさの数字は書かれていません。
230g缶1本で約28〜38時間と、燃料代は5台でいちばん安い。
手元を照らす役は、ほかのランタンかヘッドライトの担当です。
マントルは、燃やして使う消耗品
ルミエール以外の4台は、マントルという小さな袋を発光体にして光ります。
SOTOはST-261用のマントル(ST-2601)のページで「マントルは消耗品ですので、必ず予備のマントルをご用意ください。」と書いています。
SOTOの2台は、マントルの付属が1枚です。
予備の値段は次のとおり。
| マントル | 枚数 | 価格 | 合う機種 |
|---|---|---|---|
| SOTO ST-2601 | 3枚 | 897円(SOTO公式・税込) | ST-260、ST-261 |
| SOTO ST-2101 | 3枚 | 897円(SOTO公式・税込) | ST-233(SOTO公式の適合製品欄) |
| Coleman 95型(95102J) | 2枚 | 809円(Amazon・2026年11月1日) | ノーススター2000・2500シリーズ |
| Coleman ルモ型(69532) | 3枚 | 964円(Amazon・2026年11月1日) | フロンティアPZ(使用マントル69532) |
マントルは、機種ごとに合うものが決まっています。
ST-2601の適応機種はST-260とST-261だけ。
ST-233はST-2101、ノーススターは95型、フロンティアPZは69532です。
わたしなら、ランタンを買う日に予備を1袋足します。
キャンプ場で切らすと、その夜は点けられません。
SOTO レギュレーターランタン専用マントル(ST-2601・3枚入)を見る(897円・2026年11月1日時点)

テントの中、車の中では点けない
ガスランタンは、屋外専用です。
SOTOの2台はページに「屋外使用専用です。」と書かれています。
日本ガス石油機器工業会(JGKA)は、アウトドア用ガス器具についてこう書いています。
「屋外専用です。屋内・車内・テント内等で使用すると、一酸化炭素中毒死や酸欠による窒息死の恐れがあります。」
ユニフレームの説明は、さらに踏み込んでいます。
テント内や車内は屋外ではない。
だから、換気すれば使ってよいという案内もしていない、という立場です。
NITEは2021年、コールマン ジャパンと連携した注意喚起の中で、自ら行った実験の結果を公開しています。
2ルームサイズのテント内でたき火をすると、約9分で一酸化炭素が200ppmを超えました。
ソロ用テントのフライシートを閉めてホワイトガソリン式ストーブを使うと、約15分で200ppmを超えています。
ガスランタンそのものの実験ではありません。
それでもNITEは、燃料式ランタンもテントの中やフライシートの下で使わないよう明記しています。
NITEは、この200ppmを「危険な値」と書いています。
濃度は火力や燃焼時間、換気の有無で大きく変わり、条件が悪ければさらに上がるとも。
200ppmは0.02%です。
ユニフレームの表では、0.02%で「2~3時間で前頭部に軽度の頭痛」。
0.16%で「2時間で死亡」、0.32%で「30分で死亡」と続きます。
一酸化炭素は、色もにおいもない気体です。
わたしなら、屋外でも囲まれた場所はテントの中と同じ扱いにします。
JGKAは「※屋外であっても狭い空間では換気にご注意ください。」と添え、NITEはテントの外で使っていても風向き次第で燃焼した空気がテント内に滞留すると書いています。
閉め切ったタープやシェルターの内側は、テントの中と同じ扱いに。
テントの入口や車の窓のそばにも置かないでください。
車中泊の夜も同じです。
車内の明かりは、ガスではなくLEDの担当です。
車内に必要な明るさは車中泊のランタンは何ルーメン必要かで比べました。
一酸化炭素警報器は、万一に気づくための道具です。
警報器があっても、車内やテント内でガスランタンを点けてよいことにはなりません。
缶の積み方にも決まりがある。
NITEは、直射日光の当たる車内は場所によって80℃まで上がると書き、ガスカートリッジを放置しないよう求めています。
保管先の例は、発泡スチロールの箱やクーラーボックスです。
わたしなら、缶はクーラーボックスに入れ、帰宅したら車から降ろします。

LEDで足りるなら、ガスはいらない
次のどれかに当てはまるなら、見送りでかまいません。
- 欲しいのが車内やテント内の明かりの人。 ガスランタンはそこで使えません。LEDのランタンが向いています
- キャンプが年に1〜2回の人。 本体、予備のマントル、缶、缶の保管箱がそろって初めて使えます。家にある懐中電灯とヘッドライトで夜は越せます
- 子どもや犬がテーブルのまわりを走る人。 ST-261のページには、倒れたまま放置すると大きな赤い火炎が上がると書かれています。わたしなら、目を離す時間が出る日はLEDにします
費用も出しておきます。
ST-261を年4回、1回3時間点けると、燃料代は1年で約816円。
本体6,335円と予備マントル897円を足すと、1年目は約8,048円です。
2年目からは、燃料代とマントル代だけ。
わたしは、年4回以上キャンプをして、外の食卓で火の明かりが欲しい人にガスランタンを薦めます。
それより少ないなら、先にLEDのランタンを1台。
点ける前と片付けで、手間になること
ガスランタンは、点ける前にも片付けにも手順がある。
点ける前に、生ガスを出し切る。 ユニフレームの説明では、ボンベが満タンの時や、取り付けた後、振ったり斜めに傾けた時には、液体のガスが出やすくなります。
そのまま点けると黄色や赤の大きな炎が立ち、ランタンでは「ボンッと破裂音がします」。
点火は、白い霧が出なくなってから。
冷めるまで袋に入れない。 消した直後のランタンは、まだ熱を持っています。
収納ケースに入れるのは、冷めてから。
撤収が朝なら、前の晩に消しておけば冷ます時間は取れます。
使い切った缶は、自治体の区分で捨てる。 ユニフレームは、ガスを最後まで使い切ってから処分するよう書いています。
不燃ゴミか資源ゴミかは、自治体ごとに違う区分です。
わたしなら、使いかけの缶から先に点けて、空にしてから持ち帰ります。
テーブル用ならST-261、車内の明かりが欲しいなら見送り
- 年4回以上キャンプをして、外の食卓を照らしたい人は、SOTOのレギュレーターランタンST-261。 255gで80W相当、秋冬の冷えに強い。予備マントル(ST-2601)も一緒にそろえてください。サイト全体を照らすなら、ST-233かノーススターを足す組み合わせです
- 欲しいのが車内やテント内の明かりの人、キャンプが年1〜2回の人は、見送り。 先にLEDのランタンを1台そろえるほうが安く済みます
SOTO レギュレーターランタン(ST-261)を見る(6,335円・2026年11月1日時点)
買う前に、家のカセットコンロの缶を1本、手に取ってみてください。
缶の側面に書かれたメーカー名が、ランタン選びの1つ目の手がかりです。
出典
- SOTO「レギュレーターランタン ST-261」 https://soto.shinfuji.co.jp/products/st-261/ (2026年11月1日取得)
- SOTO「虫の寄りにくいランタン ST-233」 https://soto.shinfuji.co.jp/products/st-233/ (2026年11月1日取得)
- SOTO「マントル ST-2101(3枚入)」 https://soto.shinfuji.co.jp/products/st-2101/ (2026年11月1日取得)
- SOTO「レギュレーターランタン専用マントル(3枚入) ST-2601」 https://soto.shinfuji.co.jp/products/st-2601/ (2026年11月1日取得)
- SOTO「パワーガス3本パック ST-7601」 https://soto.shinfuji.co.jp/products/st-7601/ (2026年11月1日取得)
- ユニフレーム「フォールディングガスランタン UL-X クリア」(2024年生産終了) https://www.uniflame.co.jp/product/620106 (2026年11月1日取得)
- ユニフレーム「ガス器具の取扱い」 https://www.uniflame.co.jp/gas_notice (2026年11月1日取得)
- NITE(製品評価技術基盤機構)「増加するキャンプ需要 ~初心者が守るべき注意点~」(2021年4月28日) https://www.nite.go.jp/data/000138994.pdf (2026年11月1日取得)
- 日本ガス石油機器工業会「アウトドア用ガス器具の安全な使い方」 https://www.jgka.or.jp/gasusekiyu_riyou/anzen/gasu_okugai/index.html (2026年11月1日取得)
- コールマン3台(フロンティアPZ・2500ノーススター・ルミエール)の寸法・重さ・明るさ・燃焼時間、キャプテンスタッグ UF-9の照度表記、コールマン純正ガスとマントル95型・ルモ型(69532)の内容、全品の価格と在庫は、Amazonの商品情報(2026年11月1日)による
注釈
※1 光源を点とみなし、明るさは距離の2乗に反比例するとして計算しました(350ルクス×(30cm÷50cm)²=約126ルクス)。ランタンはホヤや反射板で光の広がり方が変わるため、実際の数字はこの計算とずれます。順番の比較の目安として使ってください。
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