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RAV4で車中泊|寝床1.6〜2mと1500W電源【2026年10月版】

6代目RAV4は後席を倒すと途切れずに続く床が約1,587mm。前席との隙間を埋めれば約1,806〜2,045mmまで伸びます。トヨタ公表の寸法から寝床の作り方、全車標準の1500Wコンセントの使い分け、純正用品を整理しました。

公開2026.10.28
読む時間12 min
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2025年12月にHEV、2026年3月にPHEVが発売された6代目RAV4(日本仕様)は、後席を前に倒すと、途切れずに続く床の長さが約1,587mmになります。
身長170cmの大人がまっすぐ寝るには少し足りません。ただ、倒した後席の背もたれと前席のあいだにある隙間を埋めると、寝床は約1,806mmから約2,045mmまで伸びます。

数字の出どころは、トヨタが公式FAQで公開している荷室寸法表です。
寸法はハイブリッド(HEV)もプラグインハイブリッド(PHEV)も同じ。違うのはデッキボードの段数と天井までの高さ、そしてアイドリングなしで給電する方法があるかどうか(PHEVのヴィークルパワーコネクターのみ)です(2026年10月27日時点のトヨタ公式掲載)。

  • 後席を倒したときの床は約1,587mm。前席をいちばん後ろに下げると約1,806mm、いちばん前に出すと約2,045mmまで寝床を伸ばせる。伸ばした分は隙間を埋める前提
  • タイヤハウスの間の最小幅は約1,002mm。大人2人だと1人あたり約50cmで、肩が触れ合う
  • AC100V・1500Wのコンセントは全グレードに標準。ガソリンを使わずに給電できるのは、PHEVの「EV給電モード」だけ。寝るときはHEVもPHEVも給電を止める
  • 国内メーカーの6代目専用フレーム式ベッドキット、窓をすべて覆う純正シェード、国内ビルダーのRAV4ベースのキャンピングカーは、いずれも見当たらない(2026年10月27日時点)
  • 道の駅は仮眠まで。ひと晩泊まるならRVパークかオートキャンプ場

寝床の長さは3つの数字で決まる

トヨタは「【RAV4】ラゲージルーム(トランク)の容量・寸法を教えて。」というFAQで、後席を倒したとき(2名乗車時)の長さを3通り公表しています。

測る場所長さ寝床として見ると
倒した後席の背もたれの上端〜バックドアの内張り約1,587mm途切れずに続く床の長さ
前席の背もたれ〜バックドアの内張り(前席がいちばん後ろ)約1,806mm隙間約220mmを埋めた長さ
前席の背もたれ〜バックドアの内張り(前席がいちばん前)約2,045mm隙間約460mmを埋めた長さ

HEVとPHEVで同じ数字です。トヨタは参考値として示し、シートの角度はニュートラル位置で測ったと書いています。

後席を倒すと、背もたれの上端が前席の背中の手前まで来ます。
そこから前席の背もたれまでは、後席の足元の上に空いた隙間です。前席をいちばん後ろに下げた状態でも約220mm、いちばん前に出すと約460mmです。

身長170cm前後の人なら、前席を後ろに下げたまま約220mmの隙間を埋めれば、約1.8mの寝床で足を伸ばせます。
身長180cm近い人は前席を前へ出して長さを稼ぎますが、そのぶん埋める隙間は約460mmまで広がります。後席の足元に収納ボックスや畳んだ荷物を置いて高さを足し、その上にマットを渡すのが手早い方法です。

室内長の1,880mm(主要諸元表)は運転席から後席までの室内の長さで、寝床の長さではありません。
前席を後ろへ倒して後席とつなぐシートアレンジも、トヨタの公式資料には載っていません。

ミドルサイズSUVの車内を真横から見たカットモデル風の図。後席の背もたれが前に倒れて荷室の床とつながり、その先の前席とのあいだの隙間に収納ボックスが置かれ、その上までマットが1枚続いている。前席の背もたれは起きたまま(イメージ画像(AI生成。実際の施設・商品の写真ではありません))
倒した後席の先に残る隙間を箱や荷物で埋めると、寝床が前席の背もたれまで伸びる(イメージ画像(AI生成。実際の施設・商品の写真ではありません))

幅は最小約1,002mm|2人なら大人1人と子ども1人が現実的

荷室の幅は、左右のタイヤハウスの間がいちばん狭く約1,002mmです。
内張りの間で約1,386mm、サイドのポケットまで含めると約1,540mmあります。

大人2人で並ぶと、狭いところで1人あたり約50cm。
市販のシングル布団の幅は100cm前後なので、その半分の幅で2人が寝る計算です。ひと晩なら寝られても、寝返りを打つと相手に当たります。無理なく寝られるのは大人1人、または大人1人と子ども1人です。

後席の背もたれは6:4分割で、全グレード標準です。
取扱説明書によると、助手席側(4の側)だけを倒すときは、中央席のヘッドレストを下げたりシートベルトのバックルを収めたりする手順が要りません。1人で寝て、片側の後席を荷物置きに残すなら、どちらを倒すかで寝床の幅が変わるので、店頭で両方を倒して確かめておくと迷いません。

床の高さはデッキボードで変わる|HEVは2段、PHEVは1段

荷室の床にはデッキボードがあり、HEVのZとAdventureは上段・下段の2段に付け替えられます(表裏を返せるリバーシブル)。
PHEVのZとGR SPORTは1段だけです(主要諸元表・装備一覧、2026年9月版)。

床から天井まで(最大)パノラマムーンルーフなしパノラマムーンルーフ付き
HEV・デッキボード上段約847mm約816mm
HEV・デッキボード下段約933mm約896mm
PHEV約842mm約813mm

マットを敷くと、その厚みの分だけ天井は近くなります。
寝床の上で着替えたり座って過ごしたりする時間が長いなら、パノラマムーンルーフ(Z・Adventureにメーカーオプション143,000円)は付けない方が向いています。天井が約30〜37mm高く残るためです。

床の傾きについて、トヨタはHEVの発売時に「後席を倒したときの床の傾斜を緩やかにすることで荷室がよりフラットになり」と案内しています。
傾きが小さくなったということで、平らになったわけではありません。後席を倒した面とデッキボードの段差や角度の数値も公表されていません※1。

HEVを選ぶなら、デッキボードを上段と下段のどちらに置くと倒した背もたれとの継ぎ目が小さくなるかを、展示車で両方試してから決めてください。
継ぎ目と傾きを埋める手順は、車中泊のフラット化は段差・隙間・傾斜を別々に潰すにまとめています。

1500Wコンセントは全車標準|寝るときは給電を止める

荷室の右側にあるAC100V・1500Wのアクセサリーコンセントは、全グレード標準です。
HEVには、コードを車外へ出すときに後席の窓に付ける外部給電アタッチメントが付属します。PHEVには、車体の普通充電口に挿すと100V・合計1500Wの外部給電用コンセントになるヴィークルパワーコネクターが付属します。

ほかの電源は次のとおりです。

  • DC12Vのアクセサリーソケット(120W):全車標準
  • USB Type-C(前席2個):ZとGR SPORTは45W、Adventureは15W
  • USB Type-C(後席2個):全車15W

荷室のコンセントは、HEVもPHEVも、駆動用電池が減ると自動でエンジンがかかって充電します。
走行機能を止めて給電する「非常時給電システム」でも同じです。暖房器具をつないで眠ると、電池が減るたびにアイドリングで充電する使い方になります。

ガソリンを使わずに給電できるのは、PHEVがヴィークルパワーコネクターを使う「EV給電モード」です。
駆動用電池の電気だけで給電し、残量が所定の値を下回ると給電を終えます。もう一方の「HV給電モード」は、電池が減るとガソリンで発電する仕組みです。

ヴィークルパワーコネクターは車体の外の普通充電口に挿すので、コンセントの位置も車の外です。
車内で使うにはコードをドアか窓から引き込むことになりますが、取扱説明書は荷室のコンセントから車外へコードを引くときの注意として「コードを窓やドアで挟まない」を挙げています。ペースメーカーを使っている人は、ヴィークルパワーコネクターで給電しているあいだ車内にとどまらないよう、取扱説明書が求めています。
EV給電が向くのは、起きているあいだに車の横で電気製品を使ったり、ポータブル電源を充電したりする場面です。

寝るときは、HEVでもPHEVでも荷室のコンセントを使わず、給電システムを切り、アイドリングが始まらない状態にしてから横になります。
トヨタは車中泊避難の注意事項をまとめたページで、レジャーの車中泊も同様だとしたうえで「人目があり平坦で換気ができる安全な場所に駐車し、エンジンは停止してください。」と案内しています。

取扱説明書(HEV・PHEV)には「車中泊が必要なときは」という警告の項目があり、十分注意するよう求めています。挙げられているのは、エコノミークラス症候群や熱中症、一酸化炭素中毒などのリスクです。
コンセントの項目にも、車中泊に触れた一文があります。「暖房器具などの電気製品を使用して車中に泊まる際は、十分注意してください。給電システムの自動停止などにより、電気製品が意図せず停止するおそれがあります。」

夜通し使う電気毛布などは、夕方のうちに車のコンセントで充電しておいたポータブル電源に任せ、朝まで寒くない寝袋も用意します。
車庫や雪に囲まれた場所のように換気の悪い場所でコンセントを使わないこと、アイドリングを条例で規制している自治体があるので確認して使うことも、取扱説明書が求めている点です。雪が積もった場所でアイドリングが始まると、排気ガスが車のまわりにたまり、車内へ入って一酸化炭素中毒になります。取扱説明書の指示も、降雪時や雪が積もった場所ではハイブリッドシステムを作動させたままにしない、というものです。冬に出かけるなら、車中泊の一酸化炭素警報器は「何ppmで何分」で選ぶも読んでおいてください。

HEVでもPHEVでも、非常時給電システムを起動しているあいだは、スマートエントリーでドアの施錠・解錠ができません。使うのはメカニカルキーです。
取扱説明書は給電中に車から離れないよう求めているので、夜にトイレへ行くときは給電を止めてから出ます。給電中は、子どもやペットを車内に残したまま離れません。

夜のキャンプ場の砂利サイトに停まったミドルサイズSUVを斜め後ろから見た様子。すべての窓が内側から黒いシェードで覆われ、隙間からわずかに暖色の光が漏れている(イメージ画像(AI生成。実際の施設・商品の写真ではありません))
寝るときは窓を内側からふさぐ。窓をすべて覆う純正シェードはないので、社外品で用意する(イメージ画像(AI生成。実際の施設・商品の写真ではありません))

泊まる場所は道の駅ではなくRVパークかキャンプ場

国土交通省は、道の駅の駐車場での車中泊について「運転の途中で疲労回復のために車内で仮眠をとるなどしていただくことはかまいません」としたうえで、「駐車場など公共空間における宿泊利用は基本的にご遠慮いただいています」と案内しています。

RAV4で寝床を作ってひと晩過ごすなら、行き先は泊まることを前提に受け付けているRVパークやオートキャンプ場です。
宿泊用の駐車スペースを設けている道の駅もあるので、その場合は各道の駅のホームページで条件を確かめます。仮眠と宿泊の境目は道の駅で車中泊は禁止か|仮眠と宿泊の境界線で整理しています。

純正で足せるもの、足せないもの

トヨタのRAV4用アクセサリーで、車中泊に関係するものは次のとおりです(価格は消費税込み、2026年10月27日時点のトヨタ公式掲載)。

品名価格使いどころ・設定
ラゲージソフトトレイセット27,500円倒した後席の背面と荷室の床を覆う、撥水・防水のソフトトレイ。リヤシート部11,000円、ラゲージ部16,500円の単品もある
ラゲージトレイ(リヤシート部付)29,700円荷室と後席の背面がつながった樹脂トレイ。水洗いできる。HEV用
ラゲージアンダーストレージ23,100円床下の収納を広げる。HEV用、スペアタイヤ付き車は不可
ラゲージアンダーボックス20,900円ラゲージアンダーストレージに収まる専用ボックス。単品でも買える
バックドアランプ24,200円バックドアを開けると点くLED。字光式ナンバー付き車は不可
サイドストレージランタン11,000円運転席の横に収めておく電池式ランタン
クリーンシーリングライト(ナノイーX搭載)36,300円天井に付ける照明。パノラマムーンルーフ付き車は不可
オールシーズンシェード23,100円夏の日よけや、冬の霜よけ・凍結防止に使う
クロスバー(アルミルーフレール用)46,200円許容積載重量80kg。荷物を屋根へ逃がして荷室を寝床に回す

ラゲージソフトトレイセットとオールシーズンシェードは、購入後でもトヨタのオンラインサービス「TOYOTA UPGRADE FACTORY」から申し込めます(取り付けは販売店)。

車中泊用のマットやベッドキット、窓をすべて覆うカーテンやシェードは、純正アクセサリーにありません。
通販には「60系用」をうたう車中泊マットや段差解消マットが出ていますが、国内の車中泊用品メーカーが作る6代目専用のフレーム式ベッドキットは、2026年10月27日時点で見当たりません。マットは、幅を最小幅の約1,002mmに収め、長さは前席の位置を決めてから測った寸法で選びます。窓のシェードは車中泊の窓の断熱は隙間で選ぶを参考にしてください。

国内ビルダーのRAV4ベースのキャンピングカー(架装車)も、2026年10月27日時点で見当たりません※2。
SUVの走破性を残したままキャンピングカーとして使いたいなら、ポップアップルーフなどの架装車があるデリカD:5を比べる手があります。デリカD:5のキャンピングカー|車中泊の寝床と3ナンバーで寸法と架装車をまとめています。

グレードと価格|車中泊目線の選び方

全グレードがE-Four(電気式4WD)の5人乗りです。メーカー希望小売価格(消費税込み)は次のとおりです。

グレードパワートレイン価格デッキボード発売
AdventureHEV4,500,000円2段2025年12月17日
ZHEV4,900,000円2段2025年12月17日
ZPHEV6,000,000円1段2026年3月9日
GR SPORTPHEV6,300,000円1段2026年3月9日

沖縄のみ価格が異なります。価格にリサイクル料金は含まれません。

寝床の長さと幅は4グレードとも同じです。
選び方は、電気の使い方と床の高さのどちらを優先するかで決まります。

  • 停車中にアイドリングなしで電気を使いたいなら、PHEV(ZかGR SPORT)。ヴィークルパワーコネクターでEV給電モードが使える(コンセントは車外。寝ているあいだの電源にはしない)
  • 床から天井までの高さを優先するなら、HEVでデッキボードを下段に置き、パノラマムーンルーフを付けない(約933mm)
  • 予算を抑えるなら、Adventure。前席のUSBは15Wになる

更新日:2026年10月28日(寸法・価格・装備は2026年10月27日時点のトヨタ公式掲載。荷室寸法はトヨタFAQの掲載PDF、主要諸元表・装備一覧は2026年9月版、価格はHEVが2025年12月17日、PHEVが2026年2月19日の発表時のもの)

出典

  • トヨタ自動車「新型RAV4を発売」(2025年12月17日):https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/43738655.html
  • トヨタ自動車「新型RAV4(PHEV)を発売」(2026年2月19日):https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/43984089.html
  • トヨタ FAQ「【RAV4】ラゲージルーム(トランク)の容量・寸法を教えて。」:https://toyota.jp/faq/show/8752.html
  • トヨタ「RAV4 主要諸元表・装備一覧」(PDF):https://toyota.jp/pages/contents/rav4/003_p_001/pdf/rav4_spec_202609.pdf
  • トヨタ「RAV4 室内空間」:https://toyota.jp/rav4/usability/
  • トヨタ「RAV4 PHEV」:https://toyota.jp/rav4/phev/
  • トヨタ「RAV4 アクセサリー」:https://toyota.jp/rav4/accessory/
  • トヨタ「RAV4 HEV 2025.12~ 取扱説明書」アクセサリーコンセント(AC100V・1500W)・非常時給電システム:https://manual.toyota.jp/rav4/3097/hev/ja_JP/contents/vhch05se040402.php
  • トヨタ「RAV4 PHEV 取扱説明書」アクセサリーコンセント(AC100V・1500W)・非常時給電システム:https://manual.toyota.jp/rav4/3098/phev/ja_JP/contents/vhch06se040402.php
  • トヨタ「RAV4 HEV 2025.12~ 取扱説明書」リヤシート:https://manual.toyota.jp/rav4/3097/hev/ja_JP/contents/vhch03se030402.php
  • トヨタ「RAV4 HEV 2025.12~ 取扱説明書」車中泊が必要なときは:https://manual.toyota.jp/rav4/3097/hev/ja_JP/contents/vhch07se010406.php
  • トヨタ「RAV4 PHEV 取扱説明書」車中泊が必要なときは:https://manual.toyota.jp/rav4/3098/phev/ja_JP/contents/vhch08se010406.php
  • トヨタ「RAV4 HEV 2025.12~ 取扱説明書」排気ガスに対する注意:https://manual.toyota.jp/rav4/3097/hev/ja_JP/contents/vhch01se010405.php
  • トヨタ「RAV4 PHEV 取扱説明書」AC外部給電システムについて:https://manual.toyota.jp/rav4/3098/phev/ja_JP/contents/vhch02se030401.php
  • トヨタ自動車「車中泊避難が必要な方へ」(トヨタ災害復旧支援 TDRS):https://www.toyota.co.jp/jpn/sustainability/social_contribution/tdrs/emergency/
  • 国土交通省 道の相談室「休憩施設「道の駅」」:https://www.mlit.go.jp/road/soudan/soudan_03_04.html
  • TOYOTA UPGRADE FACTORY「RAV4(2025~) ラゲージソフトトレイセット」:https://factory.kinto-jp.com/products/RV006_13/

注釈

※1 トヨタの公式サイト・FAQ・取扱説明書には、後席を倒した面の角度と、デッキボード上段・下段それぞれでの段差の寸法が、2026年10月27日時点で掲載されていません。

※2 国内のキャンピングカービルダーによる発表・販売情報が、2026年10月27日時点で確認できないという意味です。オーナーが自分でルーフテントなどを載せた例は含みません。

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制作・構成:篠原徹

キャンピングカー・RVパーク・制度の情報を扱う制作・構成名義です。公式資料や公的情報をもとに記事を作成します。