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11月のキャンプ場は、日が落ちると一気に冷えます。
焚き火の前は熱いのに、背中は寒い。
薪ストーブを1台、と考える季節です。
ところが商品ページの数字は、そろっていません。
煙突径は58mmから106mm。
入る薪の長さは23cmから50cm。
重さは、メーカー表記で約4.8kgから約10.32kgまで開きます。
わたしが薦めるのは、ホンマ製作所の時計型薪ストーブミニ AF-40
- 薦めるのは、ホンマ製作所の「時計型薪ストーブミニ」AF-40。付属品込みで約4.8kg、入る薪は35cmまで。付属の煙突6本は、全部本体の中にしまえます
- 向くのは、車にストーブを積んで、外で暖まりながら湯を沸かしたい人です。日本製で、メーカー直販は14,800円
- 薪ストーブをテントの中に入れるつもりの人には、この1台も、ほかの4台も薦めません。AF-40の表記は「屋外専用」です。車内で使うのは、どの機種でも論外です
ホンマ製作所 時計型薪ストーブミニ AF-40BKを見る(14,814円・2026年11月2日時点)
炉、煙突、重さ。見る順番はこの3つ
炉の大きさは「入る薪の長さ」で読む
薪ストーブの炉は、焚き火台より狭い箱です。
扉から入らない薪は、燃やせません。
キャンプ場で買う薪は、30〜40cmほどが多い。
日本に薪の長さの規格はありません(OCEANS、2023年2月の記事。二次情報)。
そこで5台の「入る薪の長さ」※1を、30cm・35cm・40cmの薪と突き合わせました。
| 製品 | 入る薪の長さ(メーカー表記) | 30cmの薪 | 35cmの薪 | 40cmの薪 |
|---|---|---|---|---|
| ホンマ製作所 AF-40 | 最大350mm | 入る | 入る | 5cm切る |
| ホンマ製作所 ASS-60 | 最大500mm | 入る | 入る | 入る |
| Mt.SUMI マイクロ 2 | 23cm以下 | 7cm切る | 12cm切る | 半分に切る |
| テンマクデザイン サイドヴュー M | 長さ33cm迄 | 入る | 2cm切る | 7cm切る |
| VASTLAND ステンレス薪ストーブ | 記載なし | — | — | — |
そのまま入る幅が広いのは、ASS-60の50cm。
マイクロ2は、どの長さも切る前提です。
40cmの薪なら、半分の20cmで2本とも入ります。
わたしなら、薪を切る道具を持たないうちは35cm以上入る機種を選びます。
マイクロ2を選ぶ日は、のこぎりも一緒に積む。
薪を割る道具は薪割りは斧かナタかで比べました。

煙突は、径でパーツが決まり、高さで燃え方が決まる
煙突径は、あとから足すパーツを縛ります。
延長煙突、曲がり煙突、パイプオーブン。
どれも径が合わないと付きません。
テンマクデザインのサイドヴューMは、2023年秋の入荷分から煙突径が63mmから76mmに変わりました。
公式ページには、オプションの一部に互換性がないと書かれています。
ホンマのASS-60も、106mmの煙突は他社製とつながらない場合があるという注記つき。
高さも見ておきたい数字です。
Mt.SUMIは、煙突の垂直部分が長いほど空気を吸い上げる力が強くなると説明しています。
組んだときの高さは、AF-40が1,990mm、サイドヴューMが2,230mm、マイクロ2が最大1.6m。
マイクロ2の取扱説明書は、付属の煙突を全部使うよう書いています。
わたしなら、買う前に煙突径をメモしておきます。
あとでガードや延長を買うとき、最初に聞かれる数字だからです。
重さと収納は、車の荷室で決める
薪ストーブは、焚き火台より重い道具です。
5台の重さは、メーカー表記で約4.8kgから約10.32kgまで。
ただし表記の条件はそろっていません。
AF-40は付属品込み(本体のみ約3.5kg)、マイクロ2は付属品込みの8.0kg(本体のみ6.7kg)、サイドヴューMは本体約10.32kgで、ケースを足すと約11.54kgです。
AF-40は約4.8kgで、煙突6本を本体にしまえます。
マイクロ2も煙突と付属品を炉内に収め、収納は29.5×22.5×21.5cm。
サイドヴューMのケースは、長さ69.5cmあります。
天板で調理したい人は、ここも見てください。
ASS-60の天板には、26・28・30cmの羽釜が載ります。
テンマクデザインは「天板は必ずゆがみます。」と書き、鍋の底が全面で当たらない前提です。
Mt.SUMIも、火を入れた後に天板や側面が歪む場合があると書いています。
5台を、薪・煙突・重さで並べる
数字は各メーカーの公式ページと取扱説明書から。
価格と在庫は、2026年11月2日のAmazonの表示です。
| 製品 | 入る薪 | 煙突径 | 組んだ高さ | 重さ | 収納サイズ | 熱出力 | 価格・在庫 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() ホンマ製作所 時計型薪ストーブミニ(AF-40BK) | 最大350mm | φ80mm | 1,990mm | 約4.8kg | W330×D410×H338mm(煙突は本体内) | 記載なし | 14,814円・通常1〜2週間以内に発送 |
![]() ホンマ製作所 ステンレス時計1型薪ストーブセット(ASS-60) | 最大500mm | φ106mm | 1,300mm | 6.6kg | W400×D600×H345mm(本体) | 4.2kW | 17,781円・残り8点 |
![]() Mt.SUMI アウトドア薪ストーブ マイクロ 2(SG25FWMC2) | 23cm以下 | φ58mm | 最大1.6m | 8.0kg(付属品込) | W29.5×D22.5×H21.5cm | 1kW | 26,400円・残り7点 |
![]() VASTLAND ステンレス薪ストーブ(VL-FPSS) | 記載なし | 記載なし | 最長215cm | 約9.3kg | 幅23×奥行41×高さ23cm | 記載なし | 19,800円・在庫あり |
![]() テンマクデザイン ウッドストーブサイドヴュー M ケース付き2点セット(TM-22102) | 長さ33cm迄 | φ76mm | 約2,230mm | 約10.32kg(ケース込み約11.54kg) | 約695×300×310mm(ケース) | 記載なし | 65,780円・在庫あり |
AF-40は、車に積む1台目に。 5台でいちばん軽く、35cmの薪がそのまま入ります。
材質は鉄です。
ガラス窓と二次燃焼の機構も付いています。
カラーはブラック・グリーン・グレーの3色。
Amazonではグリーンとグレーが残り1点で、ブラックは発送まで1〜2週間でした。
ASS-60は、薪を切りたくない人に。 50cmの薪まで入ります。
熱出力4.2kWは、数字が公表されている2台のうち大きいほう。
ステンレス(SUS430)の本体に、煙突一式が付くセットです。
ただし奥行きは60cm。
荷室に60cmの平らな場所が取れるかを先に測ってください。
マイクロ2は、収納の小ささで選ぶ1台。 収納は30cm角に収まり、焚き火台とグリルにも組み替えられます。
そのかわり、薪は23cm以下に切る必要があります。
熱出力は1kW。
燃料に炭は使えません。
焚き火台として使う場合も、Mt.SUMIは「焚き火台として使用される場合は屋外でご使用ください。室内やテント内では絶対に使用しないでください。」と書いています。
VASTLANDは、窓から炎を眺めたい人に。 Amazonの商品情報では耐熱ガラス窓が3面。本体はステンレスで、煙突の掃除用ブラシが付きます。
ただし、煙突径と入る薪の長さは公式ページにも取扱説明書にもありませんでした。
公式ストアは在庫なしで、Amazonは在庫ありでした。
サイドヴューMは、2人で長く使う前提の1台。 ステンレス304で、左右と正面に窓があります。
価格は5台の中で最も高い65,780円。
取扱説明書の適正温度は200℃〜350℃です。
低いと不完全燃焼、高いと本体の破損につながると書かれています。
ホンマ製作所 ステンレス時計1型薪ストーブセット(ASS-60)を見る(17,781円・2026年11月2日時点)
薪ストーブは、テントの中に入れない
薪ストーブを冬のテントの中で使う写真は、よく見かけます。
では、5台のメーカーは何と書いているか。
ホンマ製作所の2台は商品ページ、ほかの3台は取扱説明書と商品ページを読みました。
| 製品 | テント内・屋内の使用についての表記 |
|---|---|
| ホンマ製作所 AF-40 | 「屋外専用」 |
| ホンマ製作所 ASS-60 | 「室内ではご使用いただけません。」「屋外(周囲に可燃物、危険物のない安全な場所)でご使用ください。」 |
| Mt.SUMI マイクロ 2 | 「本製品は屋外専用です。」「本製品は、換気のできないテント内では絶対に使用しないでください。」「テント内にて使用する際は排気をしっかりと行い、ご自身の責任のもとでご使用ください。」 |
| テンマクデザイン サイドヴュー M | 取扱説明書の表紙に「テント内使用 厳禁」。本文は「この製品は屋外用ストーブとして製作されていますので屋内、テント内または換気の不十分な場所では絶対に使用しないでください。」 |
| VASTLAND ステンレス薪ストーブ | 「本製品は屋外用薪ストーブとしてご使用いただけます。」「本製品をテントやタープ内で使用しないでください。火災や一酸化炭素中毒などの原因になり大変危険です。」 |
AF-40、マイクロ2、サイドヴューM、VASTLANDの4台は、屋外専用・屋外用と書いています。
ASS-60のページは「室内ではご使用いただけません。」です。
テンマクデザインとVASTLANDは、テント内での使用を取扱説明書ではっきり禁じています。
条件付きでテント内に触れているのは、Mt.SUMIだけ。
屋外専用と書いたうえで、テント内で使う場合の注意を「ご自身の責任のもとで」として載せています。
ASS-60のページには、続けて「屋内で使用する場合は適切に煙突(別売)を延長してください。」の一文と、暖房面積10〜15坪の記載もあります。
同じページの中で食い違う記述です。
テントや車内での使い方を書いた文ではありません。
NITE(製品評価技術基盤機構)は2021年、テント内の一酸化炭素濃度を計測した実験を公開しました。
2ルームサイズのテント内でたき火をすると、約9分で200ppmを超えています。
NITEはこの値を「危険な値」と書いています。
薪ストーブそのものの実験ではありません。
それでも、こんろやランタンなどの燃焼器具についてのNITEの結論ははっきりしています。
「特にテントの中やフライシート※2 の下では絶対に使用しないでください。」
「必ず屋外の風通しのよい場所で使用してください。」
テントの外で使っていても、風向き次第で燃焼した空気がテント内に滞留するとも書いています。
わたしは、薪ストーブをテントに入れません。
メーカーの表記と、NITEの求めに合わせた判断です。
屋外で使うときにも、取扱説明書が求める準備
テントの外に置く日も、準備は要ります。
取扱説明書に書かれているものを集めました。
- テントや燃えるものから離す。テンマクデザインは「ストーブはテントや可燃物から1.5m以上離してください。」と書いています。Mt.SUMIは、テント等の内部に煙が入らないよう風向きや設置場所に注意するよう求めています
- 一酸化炭素警報器を併用する。Mt.SUMIの取扱説明書の求めです。選び方は車中泊の一酸化炭素警報器は「何ppmで何分」で選ぶにまとめました
- 消火器を用意する。テンマクデザインとMt.SUMIが書いています
- 燃えない下敷きを敷く。Mt.SUMIは、扉の開け閉めでおき火や火の粉が落ちるとして耐火シート等を薦めています。テンマクデザインは、下に可燃物を敷かないよう書いています。シートは焚き火シートは断熱の有無で選ぶで比べました
- 寝る前に火を落とす。Mt.SUMIでは、最後の薪を入れてから1時間ほどで自然に消えます。水をかけたり、ダンパーを閉じきって消したりはしない、とあります
警報器は、気づくための道具です。
警報器があればテントの中で焚いてよい、ということにはなりません。
車の中では、どの機種も使わない
キャンピングカーや車中泊の車内は、屋外とは別の場所です。
5台とも、車内での使い方はどこにも書かれていません。
車中泊の夜の暖は、寝袋や電気毛布で取ってください。
積んで帰るときにも決まりがある。
VASTLANDは、炭が燃え尽き、本体が完全に冷えてから灰を処理し、収納するよう書いています。
Mt.SUMIは、灰を紙袋やビニール袋に入れないよう求めています。
おき火が残っている場合があるからです。

冬のキャンプが年に1〜2回なら、焚き火台で足りる
次のどれかに当てはまるなら、見送りでかまいません。
- テントの中を暖めたくて買う人。 5台とも、テントの中で使う道具としては売られていません。冬の夜は、寝袋の温度表示と防寒着から見直すほうが先です
- 冬のキャンプが年に1〜2回の人。 すでに焚き火台があれば、外で暖まる役は果たせます。焚き火台の選び方は焚き火台は薪40cmで選ぶに書きました
- 荷室に30cm角の空きもない人。 いちばん小さいマイクロ2でも、収納は29.5×22.5×21.5cmで8.0kg。煙突ブラシ、耐火シート、金属のバケツも一緒に積みます
費用も出しておきます。
AF-40の14,814円を3年使う場合、冬に年3回なら9回で、1回あたり約1,646円。
年1回なら3回で、1回あたり約4,938円です。
ここに、耐火シートと消火器の代金も足してください。
わたしは、冬に年3回以上キャンプをして、外で湯を沸かしながら暖まりたい人に薪ストーブを薦めます。
それより少ないなら、手持ちの焚き火台と防寒着で冬を越します。
撤収の朝に、いちばん手間がかかる
薪ストーブは、片付けの道具が多い。
冷めるまで、しまえない。 Mt.SUMIの取扱説明書では、最後の薪から約1時間で自然に消えます。
そこから本体が冷めるのを待って、灰を出す順番です。
わたしなら、撤収の朝は薪ストーブを使わず、前の晩に火を落としておきます。
灰は金属のバケツへ。 テンマクデザインは、取り出した灰を金属性のバケツ等に入れて処理するよう書いています。
片付けの道具は火消し壺は積む前に閉じられるかで選ぶで比べました。
煙突の掃除は、使うたびに。 Mt.SUMIは使用後に必ず、テンマクデザインとVASTLANDは定期的に、と書いています。
煙突にたまった煤やタールは、不完全燃焼や煙道火災の原因になります。
VASTLANDは煙突同士を重ねて、AF-40とマイクロ2は本体の中にしまう設計です。
煤を落としてからしまわないと、重ねた内側や炉の中まで汚れます。
鉄の本体は、さびる。 AF-40とマイクロ2は鉄製です。
VASTLANDも、濡れたまま保管するとサビの原因になると書いています。
雨の撤収なら、帰宅してから広げて乾かします。
車に積むならAF-40、テントの中を暖めたいなら見送り
- 外で暖まりながら湯を沸かしたい人、冬に年3回以上キャンプをする人は、ホンマ製作所の時計型薪ストーブミニ AF-40。 約4.8kgで、35cmの薪がそのまま入り、煙突は本体にしまえます。50cmの薪まで切らずに焚きたいなら、ASS-60です
- テントの中を暖めたい人、冬のキャンプが年1〜2回の人は、見送り。 寝袋と防寒着をそろえ、外の暖は手持ちの焚き火台に任せるほうが安く済みます
ホンマ製作所 時計型薪ストーブミニ AF-40BKを見る(14,814円・2026年11月2日時点)
買う前に、いつも買う薪の長さをメジャーで測ってみてください。
その数字が、炉の大きさを決める1つ目の手がかりです。
出典
- ホンマ製作所「時計型薪ストーブミニ AF-40BK ブラック【煙突径 φ80mm】」 https://www.honma-seisakusyo.jp/shopdetail/000000001468/ (2026年11月2日取得)
- ホンマ製作所「ステンレス 時計1型薪ストーブセット ASS-60【煙突径 φ106mm】」 https://www.honma-seisakusyo.jp/shopdetail/016000000002/ (2026年11月2日取得)
- Mt.SUMI「アウトドア薪ストーブ マイクロ 2」 https://mt-sumi.com/products/woodstove-micro-2 (2026年11月2日取得)
- Mt.SUMI「アウトドア薪ストーブ マイクロ 2 取扱説明書」SG25FWMC2 https://mt-sumi.com/cdn/shop/files/251203_Woodstove-MICRO_2_Manual.pdf (2026年11月2日取得)
- テンマクデザイン「ウッドストーブサイドヴュー M(Φ76㎜)ケース付き2点セット」 https://www.tent-mark.com/products/wood_burning_stove_side_view_m_2023/ (2026年11月2日取得)
- テンマクデザイン「ウッドストーブ S/M/L 取扱説明書」 https://www.tent-mark.com/cms/wp-content/uploads/2024/02/wood_burning_stove_side_view_m_2023.pdf (2026年11月2日取得)
- VASTLAND「ステンレス薪ストーブ」VL-FPSS https://vastland.co.jp/products/stainless-steel-wood-stove (2026年11月2日取得)
- VASTLAND「ステンレス薪ストーブ 取扱説明書」VL-FPSS https://vastland.co.jp/cdn/shop/files/VL_FPSS.pdf (2026年11月2日取得)
- NITE(製品評価技術基盤機構)「増加するキャンプ需要 ~初心者が守るべき注意点~」(2021年4月28日) https://www.nite.go.jp/data/000138994.pdf (2026年11月2日取得)
- OCEANS「焚き火の『薪』を無駄なく正しく買えてる? 上手な選び方と揃えるべき量を解説」(2023年2月19日公開) https://oceans.tokyo.jp/article/detail/42080
- 5台の価格と在庫は、Amazonの商品情報(2026年11月2日)による
注釈
※1 「入る」「切る」は、メーカーが書く最大の薪の長さと、薪の長さを比べただけの目安です。太い薪や曲がった薪が実際に扉から入るかは、長さとは別に、扉の口の大きさで決まります。マイクロ2の「7cm切る」「12cm切る」は、23cmに合わせて切り落とす長さです。
※2 NITEの資料の原注は「テントの上に重ねて張る、風雨の侵入を軽減するための布。」です。
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