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車中泊の湯沸かしは消費電力で決まる|3手段を実数比較【2026年版】

車内でお湯を沸かす手段は好みでは選べません。500mLに必要な電力量を計算で出し、電気ケトル、シガーソケットの車載ポット、カセットコンロ、保温ボトルを消費電力とWhで並べました。メーカーが車内使用を禁じている道具もあります。

日向あかり
キャンピングカージャーナルのギア担当。ソロキャンプ歴7年。道…
公開2026.08.25
読む時間13 min
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道の駅の駐車場、朝6時。目は覚めたのに、体が起き上がらない。
コーヒーが飲みたい。持ってきたのはドリップバッグとマグだけ。

お湯がない。

先に結論。車内で沸かしていいのは電気だけ

わたしが最初の1台に薦めるのは、Focustarのポータブルケトル500mLです。2026年8月25日時点でAmazonが約3,399円。定格300Wで、水筒とほぼ同じ形をしています。
理由は火力にはありません。300Wという数字そのものです。手持ちのポータブル電源がいちばん小さいクラスでも動く可能性があるからです。

薦めないのは2つの場合。RVパークの100V電源しか使わない人は、家庭用の1000W級を持っていったほうが速い。
そしてカセットコンロを車内で使うつもりの人には、この記事の3章目を先に読んでほしい。イワタニは自社の製品ページに「車内では絶対に使用しないでください」と書いています。

Focustar ポータブルケトル 500ML 300W(Amazon)

お湯を沸かすのに要る電力量は、計算で出せる

道具の話に入る前に、数字をひとつ作っておきます。これがないと比較表が読めません。

水を温めるのに要るエネルギーは、水の比熱から計算できます。水の比熱は4.186kJ/(kg・K)。1kgの水を1℃上げるのに4.186キロジュール要る、という意味です。

夏の水道水を20℃、沸騰を100℃とすると、上げ幅は80℃。
500mL、つまり0.5kgなら、0.5×4.186×80で167.4kJ。1Whは3.6kJなので、割ると46.5Whになります。

これが理論値です。容器も空気も温めない、熱がすべて水に入る前提の数字。

水の量20℃から100℃に上げる熱量(理論値)
140mL(マグ1杯)13.0Wh
350mL(カップめん1個ぶん)32.6Wh
500mL46.5Wh
900mL83.7Wh
1L93.0Wh

理論値のままでは使えないので、損失を2段階で置きます。ここは前提なので、そのつもりで読んでください。

ひとつ目、ケトルの熱効率を90%と置く。電気ケトルのヒーターは水の中か真下にあるので、損失は本体の加熱と蒸気ぶんが中心です。
ふたつ目、ポータブル電源の直流を交流に変える効率を90%と置く。

この2つを重ねると、500mLを1回沸かすのに電池から出ていくのは約57Wh。1Lなら約115Whです。
容量708Whのポータブル電源なら500mLで12回ぶん、1Lなら6回ぶん。それが上限になります。

この試算、実際にはもう少し甘く見たほうがよさそうです。Focustarのケトルの購入者レビューには、BLUETTIの268Wh機で「4回ギリまで沸かせます」と書いている人がいました。268を4で割ると1回67Wh。わたしの試算より2割近く多い。
表示容量をそのまま使えると思わないほうがいい、ということです。

車の荷室に置いたポータブル電源の液晶に出力ワット数が表示され、そこから伸びたケーブルが小型ケトルにつながっている
見るべきは残量のパーセントより、表示されているW数のほう

軸1 ポータブル電源の壁は2枚ある。Whの前にWを見る

ここから選び方の軸に入ります。1つ目がいちばん大事です。

ポータブル電源のスペックには、性質のまったく違う数字が2つ並んでいます。容量(Wh)と定格出力(W)。前者は貯めてある量、後者は一度にどれだけ流せるかです。

容量が足りないと「途中で切れる」。定格出力が足りないと「そもそも動かない」。
お湯を沸かす行為は、後者に引っかかります。

Jackery公式サイトの製品一覧に並んでいる組み合わせを、2026年8月25日時点で拾ってみました。

容量定格出力
99Wh128W
256Wh300W
288Wh300W
512Wh500W
708Wh500W
1002Wh1000W
1024Wh800W
1024Wh1500W
1024Wh1800W

見てほしいのは下の3行です。同じ1024Whなのに、定格出力が800Wのモデルと1800Wのモデルが同時に売られている。 容量と出力は連動していません。

だから「大容量を買ったのに電気ケトルが動かない」が起きます。1250Wのケトルは、1024Wh・定格800Wの電源には挿しても動きません。弾いているのは出力のほうです。

この考え方は電気毛布のときと同じです。定格Wで見ないと外す、という話を車中泊の電気毛布は定格Wで選ぶに書きました。毛布は50W前後、ケトルは1250W。桁が2つ違うだけで、見る欄は変わりません。

消費電力ごとに、沸くまでの時間はこう変わる

熱効率90%の前提のまま、500mLが沸くまでの時間を出します。

定格消費電力500mLが沸くまで(試算)動かせるポータブル電源の目安
1250W約2.5分定格1500W以上
600W約5.2分定格800W以上
300W約10.3分定格300Wでも可能性あり
80W(12V)約39分車のソケット直結

300Wの10.3分という試算は、レビューの声とよく合っています。「10分位でカップラーメン用の500mlのお湯が沸きました」「私のポータブル電源の表示では使用電力289Wでした」と書いている購入者がいました。実測の目安として、試算と2桁目まで一致しています。

一方、600Wのタイガーは公称値と少しずれる。タイガー魔法瓶の製品ページによると、PCJ-H081の沸とう時間は「カップ1杯:2分」、注記に「※ 約140mL」「※ 水温・室温23度」とあります。
140mLの理論値13.0Whを600Wで割ると1.3分。公称は2分。逆算すると効率は7割弱です。少量ほど本体を温めるぶんが効いてくる、ということでしょう。

電気ケトル3台を実数で並べる

製品定格消費電力容量本体サイズ質量実勢価格(2026年8月25日時点)
Focustar ポータブルケトル 500ML
Focustar ポータブルケトル 500ML 300W
300W500mL商品ページに記載なし0.7kg約3,399円
タイガー 蒸気レス電気ケトル PCJ-H081
タイガー 業務用蒸気レス電気ケトル PCJ-H081 ホワイト
600W0.8L14.8×22.3×19.8cm0.86kg約7,020円
ティファール ジャスティン プラス サーブル KO490AJP
ティファール 電気ケトル ジャスティン プラス サーブル KO490AJP 1.2L
1250W1.2L21.5×16.0×21.0cm約1020g約3,852円

タイガーのPCJ-H081は業務用の型番で、ホテルの客室向けに作られたものです。600Wという控えめな数字にも理由がある。
わたしがこれを候補に入れているのは、家庭用の600W級が意外と少ないからです。

ティファールの1250Wは、車中泊の道具としては桁が大きい。ただし施設の100V電源を使うなら現実的な選択です。取扱説明書のPDFには、こう書かれています。

定格15A・交流100Vのコンセントを単独で使用してください。 他の機器と併用すると、発熱による火災、故障の原因になります。 (ティファール「ジャスティン プラス 1.2L」取扱説明書より・2026年8月25日閲覧)

「単独で」の3文字が効きます。RVパークで電源を借りている最中に、冷蔵庫や電気毛布と同時には回せない、という意味だからです。
施設側の上限がどうなっているかはRVパークの電源は何アンペアかにまとめました。684件を数えたところ、容量が書かれている施設のほうが少なかった。書いていない施設は100V15A・1500Wを上限として持ち込むのが安全です。

軸2 シガーソケットの120Wは、桁がひとつ足りない

ポータブル電源を買わずに済ませたい人が、次にたどり着くのが車載ポットです。シガーソケットに挿すだけ。値段も2,000円台からある。

ここで確認しておく数字が、車側の上限です。トヨタ シエンタの取扱説明書には、こうあります。

DC12 V/10 A(消費電力120W)未満の電気製品を使用するときの電源としてお使いください。 (トヨタ「SIENTA 取扱説明書」その他の室内装備より・原文・2026年8月25日閲覧)

12V×10Aで120W。これが車のソケットの天井です。

そして120Wというのは、湯沸かしにはあまりに小さい。500mLの理論値46.5Whを120Wで割ると0.39時間、つまり損失ゼロでも23分かかります。実際にはもっとかかる。

製品消費電力容量沸くまでの表記実勢価格(2026年8月25日時点)
Focustar 車載電気ケトル 350ML
Focustar 車載電気ケトル 12V 24V 350ML
80W(12V)・140W(24V)350mL商品ページに「15-25分」約3,715円
UPstore 車用カーケトル 1L DC12V
UPstore 車用カーケトル 電気ポット 1L DC12V
商品ページに記載なし1L記載なし約2,686円

Focustarの商品ページには「湯沸かしには15-25分かかります」と書かれています。
この下限を計算で追ってみます。350mLの理論値は32.6Wh。80Wで15分なら投入されるのは20Wh。損失ゼロでも、20Whでは350mLを49℃ぶんしか上げられません。 20℃の水なら69℃止まりです。

上限の25分でも33.3Wh。理論値の32.6Whをかろうじて超える程度で、ここに損失が入る余地はありません。
24分半が理論上の最短、というのがわたしの読み方です。購入者レビューにも「常温の水を入れ30分、コーヒーを飲むのにはちょうどいい温度になりますが、ラーメンなど沸騰したお湯が必要なら役には立ちません」と書いている人がいました。

UPstoreのほうは、そもそも消費電力の記載がありません。商品詳細に並んでいるのは「本体寸法:約W145×D185×H180mm 本体重量:約550g 容量:約1リットル コードの長さ:約1.4m 電圧:DC12V」まで。
消費電力が分からなければ、沸くまでの時間も計算できない。わたしは非公表そのものを判断材料にします。表でこの1台にだけ購入先のリンクを付けていないのは、そういう理由です。

もうひとつ、車載ポットには時間の問題がついてきます。同じトヨタの取扱説明書に、こうありました。

エンジンが停止した状態でアクセサリーソケットを長時間使用しないでください。 (同前・バッテリーあがりを防止するために)

エンジンを切ったまま30分。これはメーカーが「長時間」と呼ぶ領域に入ります。走行中に温めておくならいい。夜の駐車場でやる行為としては勧められない。

軸3 カセットコンロは「換気すれば使える」ではない

3つ目は火です。電力ゼロ、2.3kWの火力、CB缶1本で100分。数字だけ見ると、いちばん強い。

ところが、車内で使う話になると前提が崩れる。イワタニの製品ページ、仕様表のいちばん下に、注記が並んでいます。

※当商品をテント内、車内では絶対に使用しないでください (岩谷産業「カセットフー “タフまるJr.”」製品ページより・原文・2026年8月25日閲覧)

同じ文はタフまる(CB-ODX-1)のページにも載っていました。
ここは読み違えやすいところなので、はっきり書きます。「換気に気をつければ車内で使える」ではありません。メーカーが車内を条件抜きで禁じています。

理由の側も一次情報があります。NITE(製品評価技術基盤機構)が公開している再現映像の解説です。

閉め切った室内でカセットこんろを長時間使用していたため、換気不足となり、酸素が不足して不完全燃焼となった事故の再現映像。カセットこんろを使用するときは、定期的に換気をしてください。換気が不十分だと、酸素が不足して不完全燃焼となり、一酸化炭素濃度が上昇して中毒に至るおそれがあります。 (製品評価技術基盤機構「カセットこんろ『4.換気不足による不完全燃焼』」より・原文・2026年8月25日閲覧)

車の室内は、住宅の部屋よりずっと狭い。
わたしはカセットコンロを車中泊の道具から外しません。ただし置き場所は車外です。テーブルを外に出して、そこで使う。

車外で使う前提なら、CB缶1本で何回沸かせるか

外で使うなら、数字は素直に効いてきます。イワタニの製品ページから仕様を拾います。

タフまるJr.(CB-ODX-JR)は最大発熱量2.3kW(2,000kcal/h)、ガス消費量が約169g/h、連続燃焼時間はカセットガスで約102分。本体286×193×122mmで約1.6kg。

ここで注記を2つとも読んでおきます。

※1 気温20~25℃のとき、30分間のガス消費量を1時間に換算したもの ※2 気温20~25℃のとき、強火連続燃焼にてカセットボンベ1本を使い切るまでの実測値 (岩谷産業「カセットフー “タフまるJr.”」製品ページの仕様表の注記より・2026年8月25日閲覧)

169g/hから250gのCB缶を割ると88.8分。連続燃焼時間の公称は102分。数字が合いませんが、どちらもメーカーの値で、測り方の但し書きが違います。わたしは平均を取らず、両方を並べたまま使います。

2.3kW×102分=約3,910Wh。これがCB缶1本ぶんの熱量です。
ガスこんろから鍋に入る割合をイワタニは公表していないので、仮に50%と置きます。すると500mLを1回沸かすのに93Wh。3,910を93で割って、CB缶1本でおよそ42回

イワタニのカセットガス(オレンジ)3本パックが約1,026円ですから、1本あたり342円、1回あたり8.1円という試算になります。安い。

製品最大発熱量ガス消費量連続燃焼時間本体サイズ・質量実勢価格(2026年8月25日時点)
イワタニ カセットフー タフまるJr. CB-ODX-JR
イワタニ カセットフー タフまるジュニア CB-ODX-JR ブラック ケース付き
2.3kW(2,000kcal/h)約169g/h約102分286×193×122mm・約1.6kg約6,900円
イワタニ カセットガス オレンジ 3本組 CB-250-OR
イワタニ カセットガス オレンジ 3本組 CB-250-OR
燃料(3本組)1本250g上記こんろで約102分缶1本あたり250g約1,026円

秋以降は、気温という別の壁が来る

もうひとつ。これから秋に向かう時期なら、こちらのほうが効くかもしれません。

イワタニのよくあるご質問に、屋外使用の注意として次の記述があります。

カセットボンベは成分のブタンガスの特性により、10℃を下回ると気化しにくくなり、5℃以下になると、ほとんど気化しなくなるためお使いいただくことはできません。 (岩谷産業「カセットこんろ よくあるご質問」Q13より・原文・2026年8月25日閲覧)

10℃で弱り、5℃で止まる。標高1,000mの高原なら、10月の朝はふつうに5℃を下回ります。
低温向けのカセットガスは各社から出ていますが、それでも冬の朝いちばんに確実に火がつく道具かというと、そこは怪しい。電気は寒くても出力が落ちない。 秋冬の車中泊で電気側を選ぶ理由が、ここにもあります。

同じFAQには「強い風のところでは使用しないでください」という記述もありました。車外で使う以上、風は避けて通れません。

折りたたみテーブルの上に置いたカセットこんろと、その脇に立てたカセットガス缶。背景は駐車場のアスファルト
使うなら車外。テーブルを出す手間ごと計算に入れておく

買わなくていい人。ボトルに入れて持っていくほうが速い

ここまで道具の話をしてきましたが、いちばん安く済む答えを書いておきます。

家で沸かして、保温ボトルに入れて出発する。 これで足りる場面が、思っているより多い。

サーモスの山専用ステンレスボトル900mL(FFX-901)を例に取ります。サーモス公式の仕様は、実容量0.9L、保温効力(6時間)80℃以上、本体寸法8×8×30cm、本体重量0.39kg。メーカー希望小売価格は7,150円(税込)で、Amazonのマットブラックが2026年8月25日時点で約5,791円です。

保温効力の定義も同じページに書かれています。

保温効力とは、室温20℃±2℃において製品に熱湯を中せん下端まで満たし、湯温が95℃±1℃のときから中せんとコップを付けて縦置きにした状態で6時間放置した場合におけるその湯の温度です。 (サーモス「ステンレスボトル/FFX-901」より・2026年8月25日閲覧)

95℃で入れて、6時間後に80℃以上。
夕方18時に家を出て、22時にコーヒーを淹れるなら、公表されているのは6時間後の1点だけですから4時間後はそれより高いはずです。十分に湯です。

ただし翌朝は別の話になります。6時間の数字しか公表されていない以上、12時間後を保証する根拠がない。
そして80℃という数字は、めん類には心もとない。注いだ湯はカップと乾めんに熱を取られるので、器の中の温度はさらに下がります。コーヒーとスープなら成立し、カップめんは苦しい。ここが線引きです。

損益分岐を数字で置いてみる

年に何泊するかで答えが変わります。ざっと引き算。

湯を沸かす体制をいちばん安く組むと、300Wのケトル3,399円にポータブル電源が乗ります。電源の価格は変動幅が大きいので断定を避けますが、小型でも1万円台からです。合わせて2万円前後。
保温ボトルは5,791円で、電源も燃料も要りません。

差はおよそ1万4,000円。1泊あたり自販機の缶コーヒー2本を余分に買うとして、260円。54泊ぶんです。
年に3泊なら18年かかる計算になります。わたしなら、最初の年はボトルで通す。

ボトルにも弱点はあります。900mLで0.39kg、そこに湯が900g入るので満載で約1.3kg。長さ30cmは、ドアポケットには入りません。
そして道の駅や施設の給湯を使えるなら、そもそも持っていく量を減らせます。水そのものをどこから確保するかは車中泊の水タンクと給水事情に書きました。

サーモス 山専用ステンレスボトル900mL FFX-901(Amazon)

撤収でつまずくのは、洗う工程

買ったあとに面倒になる点を書いておきます。

電気ケトルで厄介なのは、水を捨てる場所です。沸かした残り湯は駐車場の側溝に流すわけにいきません。
だから毎回、飲みきれる量だけ沸かす習慣がいります。500mLのケトルを薦めたのは、この理由も半分あります。

水筒型のケトルは、口径が細い。Focustarの500mLは水筒の形をしていて、底まで手が入りません。ボトル用のブラシが要ります。
逆にタイガーのPCJ-H081は広口で、底面にフッ素加工がしてある。洗いやすさなら断然こちら。ただし本体は14.8×22.3×19.8cmで、後席の足元に転がしておくには大きめです。

カセットコンロは、ごとくと受け皿に油が飛びます。湯を沸かすだけなら汚れませんが、そのまま炒め物に使うと帰り道の車内でにおう。
収納ケース込みで320×252×135mm、1.6kg。荷室のどこに定位置を作るかを、買う前に決めておいたほうがいい。

保温ボトルは撤収がいちばん楽です。ただし中せんとパッキンを分解して洗わないと、においが残ります。FFX中せんは分解できる構造ですが、部品が小さい。夜の車内でやる作業としては細かすぎます。

まとめ。電源を持っているかどうかで、2択になる

長く書きましたが、判定は単純です。

すでにポータブル電源を持っている人、または買うつもりの人は電気。 見る欄は容量(Wh)ではなく定格出力(W)のほう。300Wのケトルなら小型機でも動く可能性があり、500mLが約10分で沸きます。施設の100V電源を使えるなら1250Wでいい。2.5分です。

電源を持っていなくて、年に数泊しかしない人は保温ボトル。 900mLで6時間後に80℃以上。コーヒーとスープなら足ります。カップめんを食べたい夜は、道の駅の給湯や施設の設備を先に探すほうが早い。

シガーソケットの車載ポットは、わたしなら見送ります。80Wでは350mLに24分以上かかる計算になり、その間エンジンを切っているなら、メーカーが避けろと書いている使い方に入るからです。

カセットコンロは買っていい道具です。ただし使う場所は車外。
イワタニが「車内では絶対に使用しないでください」と書いている以上、そこは動かせません。テーブルを出して、湯を沸かして、また片付ける。その3分の手間を許せるかどうかで決めてください。

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日向あかり

キャンピングカージャーナルのギア担当。ソロキャンプ歴7年。道具を買う前に何時間もスペック表を見比べるのが好きで、気づけばギアが増えているタイプ。カタログの定格値ではなく、実際に効いてくる数字(重さ・収納サイズ・消費電力量)で比べます。買う理由と同じだけ、買わなくていい理由も書きます。