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道の駅阿武町で車中泊するなら|発祥の地で地魚と日本海の温泉

山口県阿武町の道の駅阿武町には、電源付きのRVパークが4台分あります。午後は車内で仕事をして、夕方は2階から日本海を望む鹿島の湯へ。翌朝は地魚の朝定食と10時の直売所まで、秋の一泊を組み立てました。

公開2026.09.30
読む時間8 min
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山口県阿武町の「道の駅阿武町」は、1993年4月の第1回で登録された道の駅のひとつで、駅の公式サイトは「全国道の駅発祥の地」と名乗っています。
国道191号沿いの海辺にあって、萩から益田方面へ約15km、車で20分ほど。

敷地の一角には電源付きのRVパークが4台分あって、温泉は同じ敷地の2階にあります。
午後は車内で仕事、夕方は日本海を見ながらお風呂、翌朝は地魚の朝ごはん。そんな一泊が一つの敷地で完結しそうで、私はずっと気になっていました。
→ 道の駅阿武町(CCJ RVパーク・データベース)

この記事は、2026年9月30日時点の公式情報をもとにした旅程の提案です。

泊まるのはRVパークの4台分、仕事の条件も一緒に見る

先に、道の駅と車中泊の線引きから。
国土交通省は、道の駅で運転の合間に車内で仮眠をとるのはかまわない一方、駐車場など公共空間での宿泊利用は基本的に遠慮してほしいと案内しています。
宿泊用の駐車スペースを別に設けている道の駅もある、とも書かれています。

道の駅阿武町は、そのスペースを持っているタイプ。
駅の公式サイトの施設概要には「RVパーク4台(利用者専用)」「RV車用電気供給施設 4器」とあります。
夜を過ごすなら、一般の駐車場ではなくこの4台分を使う形です。

道の駅と車中泊の線引きは、CCJの別記事にもまとめています。
→ 道の駅で車中泊は禁止か|仮眠と宿泊の境界線

RVパークの利用条件は、日本RV協会のくるま旅公式サイトで公開されている内容を表にまとめました。

項目内容(くるま旅「RVパーク道の駅阿武町」より)※1
料金1泊1台1,000円(トレーラー含む)
電源1台1日1,000円(定額)
台数4台
チェックイン10:00〜18:00
チェックアウト11:30まで
予約受け付けなし。当日の先着順
ゴミ有料(500円)
水道あり(無料)
トイレ屋外、24時間
ペット可
車外椅子・テーブルは可。サイドオーニングの展開、屋外での調理、発電機は不可

電源を使うと、1泊2,000円の計算になります。
予約ができないので、確実に入りたい日は、チェックインが始まる10時に近い時間に着いておきたいところ。
受付の段取りは、道の駅の総合案内(08388-2-0355、10:00〜18:00)で聞けます。

次は、仕事場としての条件。
Wi-Fiは、くるま旅の施設情報で「あり(無料)」、全国「道の駅」連絡会のページでも無線LANの表示があります。
実際にRVパークの区画まで届くかは、どちらにも書かれていません。オンライン会議を入れる日は、スマホのテザリングを主回線にしておくと安心ですね。

電源のアンペア数やコンセントの口数も、公式には出ていません。
ノートPCとスマホの充電くらいなら困らなそうですが、電気ケトルや電子レンジを使う人は、チェックインのときに聞いておくのが早そうです。

道の駅の急速充電設備は、2023年2月に撤去されています※2。
EVで向かう人は、萩の市街地で充電を済ませてから来る順番になります。

午後から翌朝まで、私ならこう過ごす

RVパークのチェックインは10時から。
レストランのランチも11時に始まるので、この一泊は「お昼前に着く」で組むのがいちばん無理がなさそう。

時刻私ならこうする
11:00到着してRVパークの受付。「阿武産直 千代丸食堂」で昼ごはん
12:00〜16:00区画に戻って車内で仕事
16:30直売所「あぶの旬館」で翌日以降のおみやげを下見(18時まで)
17:30「鹿島の湯」でお風呂。窓の外の日本海と鹿島を見ながら
19:00「あんな堂」のパンで軽い晩ごはん(21時30分まで)
翌8:30千代丸食堂の朝ごはん(ラストオーダー9時30分)
10:00あぶの旬館が開く。水揚げされた魚を見に行く
11:30チェックアウト。清ヶ浜や萩の町へ

お風呂は、同じ敷地の日本海温泉「鹿島の湯」。
浴室が2階にあって、日本海と、奈古沖に浮かぶ鹿島を眺めながら入れる温泉です。
くるま旅の情報では、RVパークからの距離は約50m。

鹿島の湯内容(道の駅阿武町 公式サイトより)
営業時間月・火・木・金 10:00〜21:00/土 10:00〜22:00/日 9:00〜21:00(受付は終了の30分前まで)
定休日毎週水曜日(祝日の場合は木曜日)
料金中学生以上600円(サウナ込み)/小学生300円/4歳未満無料
割引JAFカードの提示で、中学生以上4人まで100円引き
備品ボディソープ・シャンプーあり。貸しタオル100円、貸しバスタオル200円
泉質カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉。男女ともサウナあり

10月初旬は、17時台に日が沈んでいく時期です。
晴れていたら、お風呂の時間を夕方に寄せたくなりますよね。
湯上がりにそのまま区画へ歩いて戻れるのも、車中泊ではかなりうれしいところ。

晩ごはんで気をつけたいのが、館内の飲食店が閉まる時間です。
千代丸食堂のランチは15時まで(夜は10名以上の予約営業のみ)、ソフトクリームの「LaPin」やたこ焼きの「こなもんや・げんさん」は17時まで。
夜まで開いているのは、パン工房の「あんな堂」(9:00〜21:30)です。

あんな堂は月曜・火曜が定休日。
月曜か火曜の夜に泊まるなら、くるま旅の周辺情報にある約500m先の「サンマート奈古店」で晩ごはんを用意しておく流れになりそう。
屋外での調理はできないので、車内で温めるだけのものを選んでおきたいですね。

翌朝のいちばんの楽しみは、千代丸食堂の「朝活」。
8時30分からの朝食タイムに、「朝活! 魚どんぶり」「朝活! 魚定食」が各880円(税込)で出ています。

朝の車内の小さな作業台に、ノートPCと湯気の立つマグカップ、窓の外に穏やかな海が見える
イメージ画像(AI生成。実際の施設・車両の写真ではありません)

地魚と無角和牛、阿武町の一食と買い出し

道の駅阿武町のすぐ近くには漁港があります。
直売所「あぶの旬館」は、10時の開店に合わせて朝どれの魚が届くよう取り組んでいて、瀬戸内海側からもプロの料理人が買いに来るそうです。

公式サイトで紹介されている阿武町の海のものは、鮮魚のほかにサザエ、アワビ、粒ウニ、ワカメ、赤なまこ。
町内の山口県外海第二栽培漁業センターでは、キジハタの種苗を育てて放流しています。
キジハタは刺身だとさっぱりした白身で、加熱すると弾力が出る魚として紹介されていました。

もう一つの名物が、無角和牛です。
大正時代、黒毛和牛にアバディーンアンガス種の血を引く種雄牛を交配して生まれた牛で、町の公式サイトによれば、一時は頭数が250頭余りまで減りました。
絶滅の危機を受けて1994年に無角和種振興公社ができ、繁殖センターを核に守られてきました。
旬館では、毎月2、3頭しか出荷されない無角和牛の肉が買えます。

この二つを一食で味わえるのが、千代丸食堂。
阿武町で水揚げされる魚介と無角和牛を使う食堂で、ふぐたたき丼・海鮮丼・イカ丼の海鮮丼3種、イカ三昧定食、無角和牛の焼き肉定食などがあります。
週替わり定食は1,380円(税込)。お昼は海鮮丼か無角和牛の焼き肉か、ここで迷うのがちょっと楽しみです。

もう一軒、気になっているのが「うぉっちゃ食堂」。
阿武町沖でとれた魚の漬け丼のような「漁師めし」と「あら汁」の2品だけで、セット1,000円(税込)。
11時から売り切れまで、不定休のカウンター4席のお店なので、出会えたらうれしい一食です。

木の台に並んだ地魚の丼と汁物、小鉢の海藻、窓辺からの自然光
イメージ画像(AI生成。実際の施設・料理の写真ではありません)

買い出しで車に積みたいのは、日持ちするものから。
旬館では、地元の企業組合あぶホームメイドが作るキウイジャム、福賀の梨を使ったなしジャム、きんかんのシロップ煮が売られています。
瓶詰めなので、冷蔵庫のない車でも持ち帰りやすいのが助かるところ。

福賀高原梨は、旬館のおすすめ商品で「晩夏〜初秋」の特産として紹介されています。
10月の入荷状況は、9月30日時点で公式サイトに出ていません。
鮮魚や無角和牛の肉を買うなら、クーラーボックスを積んで、チェックアウトの日の10時に買う順番が合っています。

パンで持ち帰るなら、あんな堂の「無角和牛ドッグ」(500円)や、阿武町のキウイを使った「キウイジャムパン」。
どちらも2024年4月1日時点の商品一覧に載っていたものです。

10月11日(日)は「森里海の市」

日付を合わせたいのが、10月11日(日)の「第48回森里海の市」です。
時間は10時〜15時、会場は道の駅阿武町。同じ日に「道の駅阿武町創業祭」も開かれます。

前の日の10日(土)に泊まれば、鹿島の湯は22時まで開いています。
翌朝は朝活の定食を食べて、10時の開場とともに市へ。チェックアウトの11時30分まで、そのまま敷地の中で過ごせる流れです。

出かける前に確かめておきたいこと

実際に出かける日を決める前に、旅程を左右する条件をまとめておきます。

  • 水曜日は休みが重なる。鹿島の湯、千代丸食堂、ABUキャンプフィールドはいずれも毎週水曜が定休日です(鹿島の湯は水曜が祝日なら木曜休み、千代丸食堂は祝日なら翌日休み)
  • 10月7日(水)は直売所も休み。あぶの旬館とLaPinは、5月と8月を除く第1水曜日が定休日です
  • 月曜・火曜はあんな堂が休み。夜ごはんの調達先が変わります
  • RVパークは予約なしの先着4台。チェックインは10時〜18時です
  • 外での調理はできない。車外に椅子とテーブルは出せますが、サイドオーニングは出せません

4台が埋まっていた日や、テントで過ごしたい日の選択肢として、道の駅に隣接する「ABUキャンプフィールド」があります。
予約はオンラインのみで、管理棟の受付は9時30分〜17時です。

同じ山口県の道の駅なら、下関市豊田町の一泊もCCJで紹介しています。
→ 道の駅蛍街道西ノ市で梨狩りと温泉を一日に|下関市豊田町

電源付きの区画、2階から海を見るお風呂、地魚の朝ごはんと10時の直売所まで、全部が同じ敷地の中。
萩の町歩きと組み合わせても、仕事の日と旅の日をつなぐ秋の一泊が組みやすい場所だと思います。
設備の一覧と近くのRVパークは、CCJのデータベースから見比べられます。
→ 道の駅阿武町(CCJ RVパーク・データベース)

出典

注釈

※1 くるま旅の掲載内容は2024年10月21日現在の情報です。CCJのRVパーク・データベースは料金を「1,000円〜」とだけ載せており、電源料金は含んでいません。料金と受付方法は、道の駅阿武町(08388-2-0355、10:00〜18:00)で確かめられます。

※2 全国「道の駅」連絡会のページにはEV充電施設の表示が残っていますが、道の駅阿武町の公式サイトには「急速充電設備はありません(2023年2月に撤去)」と書かれています。

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制作・構成:水野凪

RVパーク・道の駅・地域旅を扱う制作・構成名義です。公式情報や提供された取材素材をもとに、旅程と地域の情報を整理します。