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2026年5月21日に発売された3代目の新型CX-5は、後席を倒すと奥行1,845mm・幅1,050mmの床ができます。
マツダはこの床を「段差のないフラットフロア」と説明していて、大人2人が寝られる広さとしています。
気をつけたいのは電源です。
新型CX-5には全グレードでAC100Vのコンセントがありません。車から取れる電気は12Vソケット(最大120W)とUSB Type-Cで、どちらも車の電源がACCかONのときだけ使えます。取扱説明書は、アイドリングしたまま車内で寝ないよう書いています。
マツダ公式サイトの荷室・装備のページ、主要諸元表(2026年5月現在)、オンライン取扱説明書、純正アクセサリーのページ(いずれも2026年11月1日確認)をもとに、寝床の長さ、電源、純正の車中泊用品、グレードの選び方をまとめました。
- 後席を倒した床は1,845mm×1,050mm(社内測定値)。床に段差はなく、マット1枚で寝床ができる
- コンセントはなし。12Vソケットは前席まわりと荷室の2か所で最大120W、USB-Cは前席2口が全車標準
- 純正「車中泊パッケージ」は95,150円で、ベッドクッションは1枚。2人分なら単品で揃えて135,850円
- 夜の電気は、家で充電してきたポータブル電源から取る
床は1,845mm×1,050mm。段差がないので板は要らない
マツダが公表している荷室の寸法は次のとおりです(いずれも社内測定値)。
| 状態 | 奥行×幅 |
|---|---|
| 後席を使っているとき | 994mm×1,050mm |
| 後席を倒したとき | 1,845mm×1,050mm |
1,845mmは、マットを敷いて大人が足を伸ばすのに足りる長さです。ただし計測位置が公表されていないので、背の高い人は展示車で横になって確かめてください※1。
全長は2代目より115mm長くなりました。マツダは、後席と荷室を広げるための拡大と説明しています。
この車でいちばん楽なのは、床をならす手間がかからないことです。
後席を倒した荷室を、マツダは「段差のないフラットフロア」と書いています。背もたれと荷室の床の境目に板やクッションを足さなくても、マットをそのまま敷けば寝床になります。

1,845mmがどこからどこまで、前席をどの位置にして測った値かは、公式サイトに書かれていません※1。
取扱説明書には、前席の位置によっては倒した後席の背もたれが前席に当たり、倒せなくなったりシートが傷んだりする、とあります。寝床を作る前に、運転席と助手席を少し前へ出しておくのが段取りです。後席左右のヘッドレストは、必要に応じて下げるか外すよう書かれています。
後席は4:2:4の3分割です。
リフトゲートを開け、荷室側のリモートハンドルを引けば左右の背もたれが倒れます。片側の「4」と中央の「2」だけを倒せば、もう片側の1席を残したまま1人分の寝床ができる計算です。上り坂ではリモートハンドルで背もたれが倒れないことがあり、そのときは手で倒す、と取扱説明書。
幅1,050mmを2人で分けると、1人あたり525mmです。
幅50cm前後のマットが2枚並ぶ幅です。シングル布団(幅100cm前後)を2人で使う感覚なので、寝返りの余裕は多くありません。
同じ時期に書いたSUVとの比べ方
寝床の長さは、各社で測り方が違います。数字だけで並べず、条件も見てください。
| 車種 | 後席を倒した長さ(各社公表値) | 幅 | AC100Vコンセント |
|---|---|---|---|
| CX-5(3代目) | 1,845mm(計測位置の記載なし) | 1,050mm(計測位置の記載なし) | なし |
| フォレスター | 1,796mm(前席の背もたれから荷室の後端まで)、純正エクステンション使用で約1,850mm | 1,100mm(ホイールハウス間) | ストロングハイブリッド車のみ1500W |
| アウトランダーPHEV | 2,040mm(前席を最前端までスライド) | 最小1,070mm | 全グレード1500W |
フォレスターとアウトランダーPHEVの値は、各記事の確認日(2026年10月30〜31日)時点のメーカー公表値です。
フォレスターの約1,850mmは、純正の「リヤシートバックエクステンション」で長さを足したときの値です。CX-5は長さでアウトランダーPHEVに届きませんが、床に段差がないことをメーカーが明記しています。
コンセントはない。12V・120WとUSB-Cは走っているあいだの電源
新型CX-5のパワートレインは、2.5Lのガソリン直列4気筒にモーターを組み合わせたマイルドハイブリッド「e-SKYACTIV G 2.5」の1種類です。
モーターの最高出力は4kW、駆動用のリチウムイオン電池は容量10Ahで、外へ電気を出す装備はありません。主要装備表を見ても、AC100Vのコンセントはメーカーオプションを含めて設定がありません。
車から取れる電気は次の3種類です。
| 電源 | 場所 | 使える上限 | 設定 |
|---|---|---|---|
| 12V電源ソケット | フロントコンソールとラゲッジルーム | 最大120W(DC12V・10A) | 全車標準 |
| USB Type-C | 前席×2 | 18W(9V・2A)または15W(5V・3A) | 全車標準 |
| USB Type-C | 後席×2 | 15W(5V・3A) | Lは標準、GはEX Package(227,700円)、Sは設定なし |
どれも、車の電源がACCかONのときに使えます。
そして取扱説明書の「駐停車時に守っていただきたいこと」には、「エンジンをかけたまま車内で寝ないでください。」とあります。理由は意図せず車が動くなどの危険があるためです。同じページには、車庫の中や積雪した場所など換気の悪い場所でかけっぱなしにしないこと、そうすると一酸化炭素中毒になる危険があることも書かれています。
つまり、車の電源で一晩を越す使い方は想定されていません。
車を止めて電源をACCにしたまま12Vソケットを使い続ければ、電気は12Vバッテリーから出ていきます。翌朝、車が始動できなくなる原因を、自分で作ることになります。
12Vソケットの使いどころは、走っているあいだの充電です。
120Wは計算上、1時間で最大120Wh。3時間走れば最大360Whです。実際には充電器での損失があり、これより少なめ。容量1,000Wh前後のポータブル電源を空から満たす力はないので、家で満充電にしてから出かけ、移動中のソケットは減った分を足す使い方になります。
取扱説明書は、消費電力が120Wを超える電気製品を12Vソケットで使わないこと、シガーライターを差し込まないことも求めています。
純正の車中泊パッケージは1人分。2人なら単品で揃える
マツダは新型CX-5専用の「車中泊パッケージ」(95,150円・消費税込み)を出しています。
中身は次の3点。どれも単品で買えます。
| 用品 | 価格(消費税込み) | 内容 |
|---|---|---|
| ウインドシェード(網戸機能付き) | 44,000円 | 遮光率1級の生地。室内からマグネットで付ける。前後のドアの窓は網戸に切り替えられ、付けたまま窓の開け閉めができる。走行中は使えない |
| サンシェード(フロントウインド用・車種名ロゴ入り) | 10,450円 | フロントガラス用の専用形状。純正ドライブレコーダー付きの車にも付けられる |
| ベッドクッション(1枚) | 40,700円 | 難燃性素材のマットレス。収納時はW310×L510×H254mmでケースに入り、荷室に収まる |
パッケージの価格は、3点の単品価格を足した額と同じです。
そしてパッケージには、ベッドクッションが1枚しか入っていません。ベッドクッションの公式写真は「2枚(両側)使用時のイメージ」とされていて、2人で寝るなら2枚要ります。
ところが、車中泊パッケージはベッドクッションとの同時装着ができない、と純正アクセサリーのページに書かれています。
2人で使うなら、パッケージではなく単品で揃えるのが確実です。
- ウインドシェード 44,000円
- サンシェード 10,450円
- ベッドクッション(2枚セット・KM174-2) 81,400円
合計は135,850円です。
表示はいずれも本体価格で、取り付けにかかる費用は別に案内されていません※2。

ベッドクッションは、ラゲッジトレイやラゲッジネット、ラゲッジユーティリティパッケージとも同時装着できません。
荷室の汚れ対策に防水のラゲッジトレイを付けている人は、寝る日だけ外す段取りになります。ベッドクッションを広げたときの長さと厚さは公式ページに載っていないので、販売店で現物を確かめてください※2。
荷室にはラゲッジルームランプが全車に付いています。
夜通しつけておく照明ではないので、寝床の明かりは電池式のランタンにしてください。
グレードで変わるのはルーフレールと後席のUSB
床の寸法、12Vソケット、前席のUSB-Cは、S・G・Lのどれでも同じです。
車中泊で差が出る装備だけを抜き出すと次のようになります(価格は消費税込み)。
| グレード | 2WD | 4WD | 車中泊で効く違い |
|---|---|---|---|
| S | 3,300,000円 | 3,536,500円 | ルーフレールなし、パワーリフトゲートなし、後席USB-Cなし |
| G | 3,520,000円 | 3,756,500円 | ルーフレールとパワーリフトゲートが標準。後席USB-CはEX Package(227,700円)で追加 |
| L | 4,070,000円 | 4,306,500円 | ルーフレール、ハンズフリー機能付パワーリフトゲート、後席USB-C、後席のLEDマップランプが標準 |
車中泊目線で見ると、Gが選びやすいグレードです。
荷室を寝床にすると、荷物の置き場がなくなります。ルーフレールがあればルーフボックスやキャリアを載せて荷物を屋根へ逃がせますが、Sにはそのルーフレールが付かないのが難点です。
Lだけ、パノラマサンルーフをメーカーオプション(121,000円)で付けられます。
付けると室内高(客室の床から天井までの高さ・社内測定値)は1,299mmから1,267mmへ32mm下がります。荷室で起き上がって着替える人は、この差も頭に入れておいてください。
4WDは全グレードで2WDの236,500円高です。
雪道を走って冬のキャンプ場へ行くなら4WD。全車が寒冷地を考慮した仕様になっています。
2代目(KF型)に乗っている人へ
2代目のCX-5も、2026年11月1日時点でマツダ公式サイトに掲載が続いています(2,810,500円から・消費税込み)。
ただし、モデルや仕様によっては納期が大きく異なったり、販売できなかったりする場合があると案内されています。
2代目の荷室は、ラゲッジボードを上段にセットすると床がフラットになる作りです。
後席は同じ4:2:4分割で、荷室側のレバーから倒せます。荷室には12V電源ソケットがあり、AC100Vのコンセントは3代目と同じく設定なし。後席を倒したときの荷室の奥行は、マツダの公式サイトと主要諸元表に載っていません※1。2代目のオーナーは、メジャーで自分の車の床を測ってからマットを選んでください。
泊まる場所と冬の夜
泊まる場所は、宿泊を受け付けているRVパークかオートキャンプ場を選んでください。
国土交通省は、道の駅で運転の途中に仮眠をとるのはかまわないとする一方、駐車場など公共空間での宿泊利用は基本的に遠慮するよう案内しています。詳しくは道の駅で車中泊は禁止か|仮眠と宿泊の境界線にまとめています。
冬の夜にアイドリングで暖房を回す使い方は、前の章のとおり取扱説明書が認めていません。雪でマフラーがふさがると、一酸化炭素中毒の危険があります。
暖かさは冬用の寝袋と窓のシェードで確保します。純正のウインドシェードは遮光が目的なので、冷え対策を足すなら車中泊の窓の断熱は隙間で選ぶを参考にしてください。万一に備える道具は車中泊の一酸化炭素警報器は「何ppmで何分」で選ぶで扱っています。
出かける前に、駐車場のサイズも確認しておきましょう。
新型CX-5は全高1,695mm・全幅1,860mmなので、高さ1,550mm・幅1,850mmまでの機械式立体駐車場には入りません。ルーフボックスを載せると、全高はさらに上がります。
更新日:2026年11月2日(寸法・装備・価格は2026年11月1日時点のマツダ公式サイトと主要諸元表〈2026年5月現在〉、取扱説明書はオンライン版、アクセサリー価格は純正アクセサリーのページの表示による)
出典
- マツダ「MAZDA CX-5」トップ:https://www.mazda.co.jp/cars/passenger/cx-5/
- マツダ「MAZDA CX-5 荷室」:https://www.mazda.co.jp/cars/passenger/cx-5/cargo-space/
- マツダ「MAZDA CX-5 室内空間」:https://www.mazda.co.jp/cars/passenger/cx-5/utility/
- マツダ「MAZDA CX-5 グレード比較」:https://www.mazda.co.jp/cars/passenger/cx-5/grade/
- マツダ「CX-5 主要諸元・装備」(PDF・2026年5月現在):https://www.mazda.co.jp/content/dam/mazda/official/mazda-co-jp/cars/cx-5/common/pdf/cx-5_specification_202605.pdf
- マツダ「MAZDA CX-5 取扱説明書」(オンライン版):https://www2.mazda.co.jp/carlife/owner/manual/cx-5/km/eku_202512/index.html
- マツダ「車中泊パッケージ」:https://www.mazda.co.jp/cars/passenger/cx-5/accessories/detail/KM170-8/
- マツダ「ウインドシェード/網戸機能付き」:https://www.mazda.co.jp/cars/passenger/cx-5/accessories/detail/KM174-3/
- マツダ「ベッドクッション/1枚」:https://www.mazda.co.jp/cars/passenger/cx-5/accessories/detail/KM174-1/
- マツダ「ベッドクッション/2枚」:https://www.mazda.co.jp/cars/passenger/cx-5/accessories/detail/KM174-2/
- マツダ「サンシェード/フロントウインド用・車種名ロゴ入り」:https://www.mazda.co.jp/cars/passenger/cx-5/accessories/detail/KM174-6/
- マツダ ニュースリリース「『MAZDA CX-5』の受注が好調」(2026年6月23日):https://newsroom.mazda.com/ja/publicity/release/2026/202606/260623a.html
- マツダ「MAZDA CX-5(2代目)」:https://www.mazda.co.jp/cars/passenger/cx-5_kf/
- マツダ「MAZDA CX-5(2代目)ユーティリティ」:https://www.mazda.co.jp/cars/passenger/cx-5_kf/utility/
- 国土交通省 道の相談室「休憩施設「道の駅」」:https://www.mlit.go.jp/road/soudan/soudan_03_04.html
注釈
※1 新型CX-5の荷室奥行1,845mmについて、マツダの公式サイトと主要諸元表には、どこからどこまでを測ったか、前席をどの位置にして測ったかが2026年11月1日時点で書かれていません。後席を倒したときの荷室の床から天井までの高さも公表されていません。2代目(KF型)は、後席を倒したときの荷室の奥行そのものが公表されていません。いずれも販売店の展示車で確認できます。
※2 純正アクセサリーのページでは、価格は本体価格と表示されており、取り付け費用の扱いは書かれていません。ベッドクッションを広げたときの寸法・厚さも掲載がありません。見積もりの際に販売店で確認してください。
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