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ランドクルーザー250(以下、ランクル250)は、7人乗りなら2列目を前へ跳ね上げて3列目を床へ格納すると、荷室の床がほぼ平らになります。
寝床が何mmになるかをトヨタは公表していません。自動車誌の計測では、2列目の背もたれを倒すと前席まで約2,000mmあり、身長170cmの人が足を伸ばして寝ています。
もうひとつ、電源は年式で違います。
2026年3月までに生産された車の取扱説明書には、グレードやオプションによって付くAC100V・100Wのコンセントが載っていますが、2026年4月生産からの取扱説明書と現行の装備表にはありません。中古で探す人と新車で買う人とで、夜の電気の段取りが変わります。
トヨタ公式サイトの室内空間・グレードのページ、主要諸元表・装備一覧(2026年4月版)、WEBカタログ、オンライン取扱説明書(3つの生産時期の版)、トイファクトリーの専用ベッドキットのページ(いずれも2026年11月3日確認)をもとに、寝床、電源、車中泊用品、5人乗りとの違いをまとめました。
- トヨタ公式サイトに載っているのは、2026年11月3日時点でガソリン車のVX・7人乗り(5,779,400円)だけ。ディーゼル車は2026年12月以降の発売予定
- 寝床の長さはトヨタの公表値なし。専用ベッドキットのマットは長さ1,760mm、自動車誌の計測では約1,630〜2,000mm
- AC100Vコンセント(100W)は2026年3月生産分までの一部の車。現行は12Vソケット2か所(合計120W未満)とUSB-C 6口
- トイファクトリーの専用ベッドキット(272,000円〜)はGX(5人乗り)に対応していない
いま新車で買えるのはガソリンのVX・7人乗りだけ
ランクル250は2024年4月18日に発売され、当初はディーゼル車にZX・VX(7人乗り)とGX(5人乗り)、ガソリン車にVX(7人乗り)がありました。
2026年11月3日時点のトヨタ公式サイトに載っているグレードは、ガソリン車のVX(2.7L・4WD・7人乗り)の1つだけです。
価格は5,779,400円(消費税込み)。トヨタの「工場出荷時期・納車時期の目処」のページ(2026年10月30日更新)には、ランクル250について「ガソリン車のみ(ディーゼル車は26年12月以降発売予定)」とあり、納期は販売店への問い合わせになっています。
5人乗りのGXは、トヨタ公式サイトでは案内されていません(11月3日時点)。
いま5人乗りのランクル250を手に入れる方法は中古車です。
現行のVXで、車中泊に関わる装備は次のとおりです(主要諸元表・装備一覧、2026年4月版)。
| 項目 | 現行VX(ガソリン・7人乗り) |
|---|---|
| 全長×全幅×全高 | 4,925×1,980×1,925mm(ヒッチメンバー装着時の全長4,990mm) |
| 室内長×幅×高(社内測定値) | 2,685×1,600×1,190mm |
| 2列目 | 6:4分割、リクライニング・タンブル機構付き |
| 3列目 | 5:5分割のフロア格納、手動 |
| 窓 | 後席ドア・リヤクォーター・バックドアはUVカット機能付プライバシーガラス |
| ムーンルーフ、ルーフレール | どちらも標準(ルーフレールなしは19,800円安) |
| 電源 | 12Vアクセサリーソケット2か所(合計120W未満)、USB Type-C 6口。AC100Vコンセントなし |
寝床の長さ:トヨタの数字はない。目安は1.6〜2m
トヨタは室内空間のページで、7人乗りは「セカンドシートを前倒しさせサードシートを格納することで」、「大容量のフルフラット空間」になると説明しています。
床については「床面がほぼフラット」という書き方です。ただし、この状態の荷室の長さと幅は、公式サイトにも主要諸元表にもWEBカタログにも載っていません※1。

公表値がないので、手がかりは2つです。
ひとつは、一部のトヨタ販売店でも扱っている、トイファクトリー製のランクル250専用ベッドキット。
マットの寸法は長さ1,760mm・幅1,105mm(カッコ書きで1,395mm)で、メーカーは「大人2名の就寝が可能なセミダブルサイズ」としています※1。荷室にこの長さのマットが収まる、ということです。マットはフレームで床から浮かせて載せるため、床で測った長さとは一致しません。
もうひとつは、自動車誌モーターファンの計測です(2025年9月19日公開。3列目が電動格納の7人乗りで計測)。
| 状態 | 荷室長(モーターファンの計測値) |
|---|---|
| 3列目を格納 | 約1,080mm |
| 3列目を格納し、2列目をタンブル | 約1,630mm |
| 3列目を格納し、2列目の背もたれを倒す | 約2,000mm(前席まで) |
2列目の背もたれを倒しただけの約2,000mmは、前席と2列目のあいだに隙間ができ、床にもわずかな傾斜が出ると同誌は書いています。
長さを取るなら背もたれを倒す、床の平らさを取るなら跳ね上げる。どちらで寝るかで、用意するマットの長さが変わります。
2列目の格納は、取扱説明書(2026年4月生産から)に沿うと、手順は次の4つ。
- 2列目のヘッドレストをいちばん下まで下げ、シートベルトのバックルとアームレストをしまう
- 前席の背もたれを、2列目に当たらない位置まで起こしておく
- 背もたれのレバーを引くと、背もたれが前に倒れて座面ごと跳ね上がる
- 座面の裏から出したタンブルバンドを、アシストグリップに通して締める
3列目は、ヘッドレストを下げて背もたれのレバーかストラップを引くと、座面が床へ沈みます。
現行のVXは手動です。2026年3月生産までの取扱説明書には、スイッチで格納するパワーシート装着車の手順も載っています。
取扱説明書は、2列目を格納するときにコンソール後方のアクセサリーソケットやUSB端子に電気製品をつないだままにしないこと、タンブルバンドで固定すること、「倒した背もたれの上やラゲージルームに人を乗せて走行しない」ことを求めています。
寝床づくりは、車を止めてからの作業です。
純正と社外の車中泊用品
トイファクトリーの専用ベッドキット
フレームを荷室に置き、その上にマット4枚を載せる構造です。
2列目と3列目を格納してから組み、マットの下には高さ120〜200mmの物入れができます。2列目を片側だけ起こし、反対側だけを寝床にする使い方もできます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 価格(消費税込み) | トヨタ販売店限定モデル305,800円、トイファクトリーのオリジナルモデル272,000円。取付工賃は別、自分で取り付けてもよい |
| マット | 長さ1,760mm・幅1,105mm(1,395mm)、厚さ50mm。前の2枚は芯なし、後ろの2枚は芯あり |
| 重量・耐荷重 | フレーム約3.5kg、マット約24kg。マット1枚あたり200kg |
| 対応車種 | ランドクルーザー250(GXを除く) |
限定モデルとオリジナルモデルは、マットの生地とロゴの有無が違うだけで、フレームとマットの材質は同じです。
トヨタの発売時のリリースでは、一部のトヨタ販売店に限った取り扱いとされています。
トイファクトリーのページには、アクセサリーコンセント付きの車ではキットを付けるとコンセントが使えなくなる、とも書かれています。
コンセント付きの中古車にキットを載せるなら、夜の電気はポータブル電源で取る前提にしてください。
モデリスタのエアスリープマットとサンシェード
ベッドキットを付けずに済ませるなら、トヨタのアクセサリーカタログ(2026年4月現在の価格)に次の2点があります。
- エアスリープマット 22,000円:バルブを開けると厚さ約9cmに膨らむエアマット。広げると長さ約195cm×幅約61cmで、1枚で1人分
- サンシェード 24,200円(1台分):車種専用の形。カタログの写真では、フロントガラスと前席左右の窓の3枚組
後席から後ろの窓は、現行のVXではプライバシーガラスが標準です。
ただ、外からの視線と朝の光を止めるには、窓の形に合わせたシェードを別に用意することになります。トヨタのカタログに、後席側の窓をふさぐ遮光用品は載っていません。
エアマットを2枚並べる場合、トヨタは荷室の幅を公表していません。自動車誌の計測では約1,100mmで、幅61cmのマット2枚(1,220mm)は計算上120mm足りません。販売店の展示車で寸法を確かめてください。

電源:AC100Vは2026年3月生産分まで。いまは12V・120W
トヨタのオンライン取扱説明書は、生産時期で3つの版に分かれています。
「その他の室内装備」のページを並べると、AC100Vのアクセサリーコンセントの扱いが変わっています。
| 生産時期 | AC100Vコンセント | 12Vソケット | USB Type-C |
|---|---|---|---|
| 2024年4月〜2025年8月 | 記載あり(100W以下、車の電源がONのとき) | 120W未満(合計) | 5V・3A(15W) |
| 2025年9月〜2026年3月 | 記載あり(同上) | 同上 | 同上 |
| 2026年4月〜 | 記載なし | 120W未満(合計)。コンソール後方とラゲージルーム右側 | 5V・3A(15W)。前2・コンソール後方2・3列目の横に左右1ずつ |
コンセントがあっても上限は100Wです。
スマートフォンの充電には足りますが、ドライヤーや電気ケトルは動きません。しかも車の電源がONのときしか使えません。どの年式・グレードに付いていたかは取扱説明書に書かれていないので、中古で買うなら現車のコンセントの有無を見てください※2。
12VソケットとUSB-Cは、車の電源がACCかONのとき、2025年9月生産からはマルチメディアシステムの電源がONのときにも使えます。
どの版の取扱説明書も、車を始動しないままソケットやUSB端子を長く使わないよう書いています。理由はバッテリー上がり。
結局、一晩分の電気は家で満充電にしてきたポータブル電源から取ることになります。
12Vソケットは120W未満なので、1時間に足せるのは計算上120Wh未満。空の1,000Wh級を満たすには、ロスを除いても8時間以上走り続ける計算になります。
同じ時期に書いたSUVでは、新型パジェロがAC100V・最大150W、アウトランダーPHEVが1500Wのコンセントを全車に付けています。現行のランクル250は、その両方より電源が細い車です。
5人乗り(GX)に乗っている人へ
GXは2列シートで、発売時の価格は5,200,000円、全幅は1,940mmでした。
2024年4月〜2025年8月生産の取扱説明書を見ると、デッキフックやデッキボードの説明が5人乗り車と7人乗り車で分かれています。
車中泊で効く違いは2つです。
トイファクトリーの専用ベッドキットはGXに対応していません。そして、GXの荷室長も、トヨタは公表していません。
GXのオーナーは、2列目を倒した状態で自分の車の床をメジャーで測り、その長さに合わせてマットを選ぶのが近道です。
泊まる場所と一酸化炭素
ランクル250の取扱説明書には「車中泊が必要なときは」という項目があり、「車中泊としてお車をご利用になる場合は、エコノミークラス症候群や熱中症、一酸化炭素中毒などのリスクを伴うため十分注意してください。」と書かれています。
その項目が案内しているトヨタのページには、レジャーの車中泊についても「人目があり平坦で換気ができる安全な場所に駐車し、エンジンは停止してください。」とあります。
取扱説明書の排気ガスの項目は、雪が積もった場所や囲まれた場所でアイドリングを続けないよう求めています。積もった雪で排気ガスがたまり、車内に入ってくることがあるからです。
冬の暖かさは、冬用の寝袋と窓のシェードで作ります。
窓の冷え対策は車中泊の窓の断熱は隙間で選ぶ、万一の備えは車中泊の一酸化炭素警報器は「何ppmで何分」で選ぶで扱っています。
泊まる場所は、宿泊を受け付けているRVパークかオートキャンプ場を選んでください。
道の駅の駐車場で取れるのは運転の途中の仮眠までで、宿泊目的の利用は国土交通省が遠慮するよう案内しています。詳しくは道の駅で車中泊は禁止か|仮眠と宿泊の境界線にまとめています。
出かける前に、駐車場のサイズも見ておきましょう。
全高1,925mm・全幅1,980mmなので、高さ1,550mm・幅1,850mmまでの機械式立体駐車場には入りません。ルーフラックを載せると、全高はさらに上がります。
更新日:2026年11月3日(グレード・価格・装備は2026年11月3日時点のトヨタ公式サイトと主要諸元表・装備一覧〈2026年4月版〉、取扱説明書はオンライン版3版、用品価格はアクセサリーカタログ〈2026年4月現在〉とトイファクトリー公式サイトの表示による)
出典
- トヨタ「ランドクルーザー”250″ 室内空間」:https://toyota.jp/landcruiser250/usability/
- トヨタ「ランドクルーザー”250″ 価格・グレード」:https://toyota.jp/landcruiser250/grade/
- トヨタ「ランドクルーザー”250″ 主要諸元表・装備一覧」(PDF・2026年4月版):https://toyota.jp/pages/contents/landcruiser250/001_p_001/pdf/landcruiser250_spec_202604.pdf
- トヨタ「ランドクルーザー”250″ WEBカタログ」(本カタログ・アクセサリー&カスタマイズカタログ):https://toyota.jp/request/webcatalog/landcruiser250/
- トヨタ「工場出荷時期・納車時期の目処について」(2026年10月30日更新):https://toyota.jp/news/delivery/
- トヨタ「ランドクルーザー”250″ 取扱説明書」(2026年4月〜/2025年9月〜2026年3月/2024年4月〜2025年8月):https://manual.toyota.jp/landcruiser250/
- トヨタ「ランドクルーザー”250″ カスタムスタイル」:https://toyota.jp/info/landcruiser250/250customstyle/
- トヨタ ニュースリリース「ランドクルーザー、新型車”250″シリーズを発売」(2024年4月18日):https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/40643833.html
- トヨタ「車中泊避難が必要な方へ」:https://www.toyota.co.jp/jpn/sustainability/social_contribution/tdrs/emergency/
- トイファクトリー「ランドクルーザースペシャルベッドキット」:https://toy-factory.jp/landcruiser/
- モーターファン「ランクルで車中泊するなら『250』がベストチョイス!?【ランドクルーザー3兄弟で車中泊比較①】」(2025年9月19日):https://motor-fan.jp/article/1286756/
- 国土交通省 道の相談室「休憩施設「道の駅」」:https://www.mlit.go.jp/road/soudan/soudan_03_04.html
注釈
※1 ランドクルーザー250の、2列目と3列目を格納したときの荷室の長さ・幅・高さは、2026年11月3日時点でトヨタの公式サイト、主要諸元表・装備一覧、WEBカタログに掲載がありません。本文の約1,080〜2,000mmは、モーターファンが1台を計測した値です。トイファクトリーのベッドキットの「W1,105(1,395)mm」のカッコ内の数字が何を指すかは、同社のページに説明がありません。
※2 2024年4月〜2026年3月生産の取扱説明書は、アクセサリーコンセントを「グレード、オプションなどにより、装備の有無があります」としており、どのグレードに付いていたかの記載はないため、中古車は現車で確かめるのが確実です。
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