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タウンエース バンは全長4,065mm・全幅1,665mm・全高1,930mm。ハイエースの標準ボディより630mm短く、月極駐車場の区画や自宅の車庫に収まりやすい長さです。
一方で荷室長は2,045mmと、ハイエース(3,000mm)より955mm短くなります。キャンピングカーにすると就寝は基本2人。そこを受け入れられるかどうかが、選ぶときの分かれ目です。
トヨタの主要諸元表とビルダーの公式ページをもとに、寝る広さ、ナンバーと高さ、1.5L・4速ATと4WDの制約、買える車種と価格の順にまとめました。価格と仕様は2026年9月28日時点の公式掲載です。
- 夫婦2人かソロで、全高2.0m以下・全長4.1m前後に収めたいなら候補になる
- 4人で寝たい、車内で立ちたいなら、ポップアップかハイルーフが必要。全高を確かめ直すことになる
- ビルダー公式の車両価格は税込411万4,000円から(katomotor メリルの価格表)。ベース車(200万7,500円〜)のおよそ2倍
ハイエース標準ボディと並べると、大きく違う寸法は長さ
比べる相手はハイエースの標準ボディ(トヨタの諸元表の表記ではロング・標準幅)です。トヨタの主要諸元表から、ガソリン2WD同士を並べました。
| 項目 | タウンエース バン(2WD) | ハイエース バン スーパーGL(標準ボディ・標準ルーフ・2.0Lガソリン・2WD) |
|---|---|---|
| 全長 | 4,065mm | 4,695mm |
| 全幅 | 1,665mm | 1,695mm |
| 全高 | 1,930mm | 1,980mm |
| 荷室長(2人乗車時・5人乗車時) | 2,045mm / 1,255mm | 3,000mm / 1,855mm |
| 荷室幅 | 1,495mm | 1,520mm |
| 荷室高 | 1,305mm | 1,320mm |
| 最小回転半径 | 4.9m | 5.0m |
| 車両重量 | 1,280kg | 1,770kg |
| 最大積載量(2人乗車時・5人乗車時) | 750kg / 500kg | 1,000kg / 850kg |
| 原動機・変速機 | 1.5Lガソリン・4速AT | 2.0Lガソリン・6速AT |
| 燃費(WLTCモード) | 12.0km/L | 9.3km/L |
出典:トヨタ「タウンエース バン 主要諸元表」(2025年6月版)、「ハイエース 主要諸元表〔バン〕」(2026年6月版)※1
荷室の幅は25mm、高さは15mmしか違いません。
車内に入ったときの横幅と天井までの高さは、ハイエースの標準ルーフとほぼ同じです。差がはっきり出るのは長さで、2人乗車時の荷室長は955mm短くなります。
タウンエースは、エンジンを前席の下に置いた短いノーズの車体です(2008年の発売時のトヨタ発表)。全長4m少々のわりに荷室が長いのはこのためですが、それでもハイエースの3mには届きません。
「ハイエースを一回り小さくした車」ではなく、「幅と高さはほぼそのままで、荷室の長さを1m近く削った車」と考えると、合うかどうかの判断がしやすくなります。
寝られるのは基本2人|荷室2,045mmにベッドを置くと

大人が足を伸ばして寝るには、2m前後の長さが要ります。
タウンエースの荷室長2,045mmは、後席をたたんだ2人乗車の状態での数字です。ベッドを縦に置くと、荷室の長さをほぼ使い切ります。
公式ページにベッド寸法が載っている車種では、katomotor「スイープ」のベッドは205cm×100cm。荷室長とほぼ同じ長さで、幅は荷室幅1,495mmの3分の2ほどです。
ここに2人で寝ると、1人あたりの幅は50cm。荷室幅1,495mmをまるごと2人で使えたとしても、1人あたり約75cmです。
就寝定員は、公式ページで確認できたタウンエース ベースの車種がすべて2名です。
例外はkatomotor「メリル」で、オプションのポップアップルーフを付けると最大4名が寝られると案内されています。家族4人で泊まる使い方は、屋根の上に寝床を足す前提になります。
荷室高1,305mmは、座って過ごすには足りますが、立って着替えることはできません。
車内で立ちたい場合も、ポップアップかハイルーフを選ぶことになります。
全高1,930mmを守るか、屋根を上げるか
標準ルーフのまま架装した車は、ベース車と同じ全高1,930mmです。
道路運送車両法施行規則では、長さ4.70m以下・幅1.70m以下・高さ2.00m以下・ガソリン車なら総排気量2.0L以下の車が「小型自動車」。タウンエースは全長4,065mm(枠まで635mm)、全幅1,665mm(同35mm)、全高1,930mm(同70mm)で、この枠に収まります。高さ2.1m制限の駐車場でも、屋根の上に170mmの余裕。

屋根を上げた仕様の全高は、公式ページでは次のとおりです。
| 車種 | 屋根 | 全高 |
|---|---|---|
| レクビィ コットCT、タウンランダーCT | ハイルーフ | 2,210mm |
| katomotor スイープ | ポップアップ(オプション) | 1,975mm |
| katomotor メリル | ポップアップ(オプション) | 製品ページ2,120mm、価格表1,975mm |
レクビィのハイルーフ2,210mmは2.00mを超えるので、小型自動車の枠から外れ、普通自動車の大きさになります。高さ2.1m制限の駐車場にも入りません。
スイープのポップアップ仕様は1,975mmで、2.00m以下に収まっています。
メリルのポップアップ装着車は、公式の製品ページが2,120mm、価格表が1,975mmと記載が分かれています。2.0mや2.1mの制限が関係するなら、見積もり時に車検証に載る全高を確認してください。
なお、レクビィの全高は「ベンチレーターを除いた数値」と注記されています。屋根にベンチレーターやソーラーパネルを付けると、その分だけ高くなります。車庫や駐車場の制限がぎりぎりなら、付ける部品を含めた全高を見積もり時に聞いておいてください。
駐車場の制約でタウンエースを選ぶなら、標準ルーフか、2.0m以下に収まるポップアップかを最初に決めておくと、候補が絞れます。
4ナンバーで車中泊か、8ナンバーのキャンピングカーか
ベース車のタウンエース バンは、乗車定員2名(後席使用時5名)の小型貨物車、いわゆる4ナンバーです。
自分でベッドキットを積んで車中泊する使い方なら、貨物車のまま乗ることになります。荷室にベッドを固定したときに貨物車の要件から外れないかは、ハイエースでもタウンエースでも考え方が同じです。詳しくはハイエース4ナンバーの車中泊|ベッドキットと車検の境目にまとめています。
ビルダーのキャンピングカーでは、レクビィのコット、タウンランダー、それぞれのCTとOSEがすべて「8ナンバー登録」と公式ページに明記されています。
katomotorのスイープは、公式ページ・価格表とも登録区分の記載がありません。メリルの価格表には「8ナンバー登録にする場合 電子レンジレス ミニミニシンク 清排水タンク10L」とあり、8ナンバーにするかどうかで装備が変わります。見積もりの段階で、何ナンバーで登録するかを確認してください。
8ナンバーになると、自動車税や重量税、車検の周期の考え方が貨物車と変わります。その違いはキャンピングカーの8ナンバーと3ナンバーの違いで扱っています。
1.5L・4速AT・4WD|走りと重さの制約
積んでいるのは1.5Lのガソリン直列4気筒(2NR-VE)で、最高出力71kW(97PS)、最大トルク134N・m。
2025年6月版の諸元表では、バンの変速機は4速ATのみで、ディーゼルの設定はありません。燃料タンクは43Lです。
4WDは全グレードで選べます。2WDとの違いは次のとおりです。
- 車両重量は70kg増えて1,350kg
- 最小回転半径は4.9mから5.3mへ大きくなる
- 燃費(WLTCモード)は12.0km/Lから11.4km/Lへ
- 2人乗車時の最大積載量は750kgから700kgへ
雪道や未舗装の林道へ行くなら4WDの意味がありますが、小回りの良さは少し削られます。
タイヤは165/80R14のLT規格です。冬用タイヤを選ぶときの注意はキャンピングカーのスタッドレス|LT規格とチェーン規制を参考にしてください。
重さの余裕も見ておきたい点です。
ベース車の車両総重量は、2WDの2人乗車時で2,140kg。車両重量1,280kgとの差は、人と荷物で使える重さです。キャンピングカーでは、家具やサブバッテリー、冷蔵庫、水の重さがここへ上乗せされます。コットは49Lの冷蔵庫と各13Lの給排水タンク、スイープは600Ahのリチウムサブバッテリーを標準で積んでいます。
架装後の車両重量は、両社の公式ページに記載がありません。
4人で乗って荷物を積む使い方なら、見積もり時に完成車の車両重量と車検証上の最大積載量を聞いておくと、積める量の見当がつきます。
公式ページで価格が確認できる車種
ビルダーの公式ページと価格表で、価格・乗車定員・就寝定員が確認できた車種です(税込・2026年9月28日時点の掲載。katomotorは価格表の記載で、スイープは2026年8月現在、メリルは2026年1月現在)。
| ビルダー・車種 | 車両価格(税込) | 乗車・就寝 | 全高 | 主な標準装備 |
|---|---|---|---|---|
| レクビィ タウンランダー | 2WD 421万3,000円 / 4WD 449万9,000円 | 5名 / 2名 | 1,930mm | カセットガスコンロ、シンク、給排水タンク各10L。FFヒーター・冷蔵庫・サブバッテリーはなし |
| レクビィ タウンランダーCT | 2WD 608万3,000円 / 4WD 636万9,000円 | 5名 / 2名 | 2,210mm | タウンランダーのハイルーフ仕様 |
| レクビィ コット | 2WD 482万9,000円 / 4WD 507万5,400円 | 5名 / 2名 | 1,930mm | FFヒーター、49L冷蔵庫、リチウムサブバッテリー(100Ah相当) |
| レクビィ コット A/C仕様 | 2WD 589万6,000円 / 4WD 614万2,400円 | 5名 / 2名 | 1,930mm | コットに24Vクーラーを追加 |
| レクビィ コットCT | 2WD 669万9,000円 / 4WD 694万5,400円 | 5名 / 2名 | 2,210mm | コットのハイルーフ仕様(A/C仕様は776万6,000円〜) |
| レクビィ コットOSE・タウンランダーOSE | 2WD 575万3,000円 / 4WD 599万5,000円 | 5名 / 2名 | 1,930mm | 直営店OSEのみでの販売 |
| katomotor スイープ | 2WD 512万2,700円 / 4WD 534万3,800円 | 6名 / 2名 | 1,930mm(ポップアップ1,975mm) | 600Ahリチウムサブバッテリー、電子レンジ、25L冷蔵庫。FFヒーターは27万5,000円のオプション |
| katomotor メリル | 2WD 411万4,000円 / 4WD 433万5,100円 | 4名 / 2名(ポップアップ装着で最大4名) | 1,930mm(ポップアップは製品ページ2,120mm、価格表1,975mm) | 100Ahディープサイクルバッテリー、11L冷蔵庫、電子レンジ(外部電源使用)。FFヒーターは27万5,000円のオプション |
| katomotor メリルGT | 2WD 436万3,700円 / 4WD 458万4,800円 | 4名 / 2名 | メリルと同じ | メリルにアルミホイール、室内カーテン、フロントシートカバーなどを標準で追加 |
ベース車のタウンエース バンは、メーカー希望小売価格200万7,500円〜244万2,000円(税込)。
いちばん安いメリル(2WD 411万4,000円)でベース車のおよそ2倍(2.05倍)、タウンランダーで2.1倍、FFヒーターと冷蔵庫、サブバッテリーがそろうコットで2.4倍ほどになります。ハイエース バンのメーカー希望小売価格は286万円〜468万3,800円(税込)なので、いちばん安いグレード同士の差は約85万円です。
秋から冬に泊まるなら、FFヒーターの有無で車種が分かれます。
タウンランダーはFFヒーターがオプションで、レクビィの案内では、動かすには外部AC電源か持ち込みのポータブル電源が必要です。寒い時期の車中泊を想定するなら、FFヒーターとサブバッテリーが標準のコット(コットOSE・タウンランダーOSEもFFヒーター標準)から比べると、見積もりの上乗せが読みやすくなります。
スイープはリチウムサブバッテリー600Ahが標準で、FFヒーターは27万5,000円のオプションです。メリルとメリルGTも、FFヒーターは同じ27万5,000円のオプションです。
ハイエースを含めたバンコン全体の選び方は、バンコンの比較と選び方で比べています。
ライトエース、トラック、中古を見るとき
ライトエースとの違い
2008年のフルモデルチェンジは、タウンエースとライトエースのバン・トラックが同時に発表されました。開発と生産はダイハツ工業で、タウンエースはトヨタカローラ店、ライトエースはネッツ店という販売店の違いです。2014年の一部改良でも、両車は同じ価格表で発表されています。
2020年のマイナーチェンジの発表はタウンエースだけで、全国のトヨタ販売店での扱いになりました。現在のトヨタのサイトに、ライトエースの車種ページはありません。
トラックベース
トヨタのサイトでは、タウンエース トラックは「現在お取り扱いがございません」と表示されています。
トラックの荷台に居室を載せるキャブコンを新車で考えるなら、ベース車をどう手配するかをビルダーに確認してください。
中古で見るときの年式の境目
タウンエースは、2020年9月発売のマイナーチェンジから原動機が新開発の1.5L・2NR-VEになり、衝突回避支援ブレーキなどの先進安全装備が加わりました。それより前のタウンエースと、ライトエースは3SZ-VEです(2008年・2014年のトヨタ発表)。
2020年の発表時点では、バンにも5速マニュアル車(DX・GLとも)がありました。中古では4速AT以外の車も出てきます。架装部分の点検項目は中古キャンピングカーの選び方を参照してください。
更新日:2026年9月28日(価格・仕様は2026年9月28日時点の各社公式掲載)
出典
- トヨタ「タウンエース バン」車種ページ(メーカー希望小売価格):https://toyota.jp/townacevan/
- トヨタ「タウンエース バン 主要諸元表」(2025年6月版PDF):https://toyota.jp/pages/contents/townacevan/004_b_010/4.0/pdf/spec/townacevan_spec_202506.pdf
- トヨタ「ハイエース バン」車種ページ(メーカー希望小売価格):https://toyota.jp/hiacevan/
- トヨタ「ハイエース 主要諸元表〔バン〕」(2026年6月版PDF):https://toyota.jp/pages/contents/hiacevan/005_b_023/4.0/pdf/spec/hiacevan_spec_202606.pdf
- トヨタ「タウンエース トラック」車種ページ:https://toyota.jp/townacetruck/
- トヨタ「TOYOTA、タウンエースならびにライトエースをフルモデルチェンジ」(2008年1月9日):https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/32944512.html
- トヨタ「TOYOTA、タウンエース、ライトエースを一部改良」(2014年4月22日):https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/28784743.html
- トヨタ「TOYOTA、タウンエースをマイナーチェンジし安全装備を充実」(2020年6月22日):https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/32732667.html
- 道路運送車両法施行規則 別表第一(e-Gov法令検索):https://laws.e-gov.go.jp/law/326M50000800074
- レクビィ「タウンエース キャンピングカー一覧」:https://recvee.jp/01_camper/01_line/townace/
- レクビィ「コット・コットCT」:https://recvee.jp/01_camper/01_line/cott/
- レクビィ「タウンランダー・タウンランダーCT」:https://recvee.jp/01_camper/01_line/townlander/
- レクビィ「コットOSE」:https://recvee.jp/01_camper/01_line/cott_ose/
- レクビィ「タウンランダー OSE」:https://recvee.jp/01_camper/01_line/townlander_ose/
- katomotor「スイープ」:https://www.katomotor.co.jp/model/model-0-11/
- katomotor「メリル」:https://www.katomotor.co.jp/model/model-0-12/
- katomotor「スイープ」価格表・装備表(2026年8月現在・PDF):https://www.katomotor.co.jp/wp-content/uploads/2026/08/sweep_price_equipment202608.pdf
- katomotor「メリル」価格表・装備表(2026年1月現在・PDF):https://www.katomotor.co.jp/wp-content/uploads/2026/07/meril_price_equipment2026.pdf
注釈
※1 ハイエースの荷室長・最大積載量はグレードや定員で変わります。表はスーパーGL(2WD・2.0Lガソリン・標準ボディ=トヨタの表記でロング・標準幅、標準ルーフ、2/5人乗り)の値です。同じ標準ボディでもDX(3/6人乗り)は荷室長3,000mm / 1,960mm、荷室幅1,545mm、荷室高1,335mmです。





