【カナダ】極寒の冬にRVキャンプ?
最近、日本では「ソロキャンプ」が流行っているそうで、RVの需要も増えていると聞きました。カナダもRV販売数は増加しているそうです。そんなカナダから冬キャンプの知恵を調べてみましたので、お伝えしたいと思います。皆さんもご存知のとおり、カナダは暖かいところでも日本の北海道ぐらいの気候でして、冬はかなり長いです。夏に賑わったキャンプ場もカナダのサンクスギビングデー(10月)を過ぎると多くが4月から5月頃まで閉鎖されます。とはいえ、強者はいるわけでして、極寒の中でキャンプをする方々はいます。夏と違って人がほとんどいないため、とても静かで雪景色を堪能できますし、夜が長い分、オーロラが見られるチャンスも増えます。また、スキーやアイスフィッシングをする人がRVでキャンプするようです。しかし積雪も多く、バナナで釘が打てるような-20℃以下の世界でのアウトドアは、RVであれ、かなりの危険を伴います。どんなことに気をつけて極寒の冬キャンプをしているのでしょうか?
RVの極寒対策ってどんなことするの?
カナダの車はRVのみならず、基本寒冷地仕様となっています。シートヒーターは大抵の車についていますし、ハンドルにも付いている車があります。冬になる前にはスノータイヤに交換し、ウィンドウウォッシャー液も凍らない仕様のものを使います。さらに雪落とし用のブラシ/アイススクレーパーは必須用品です。余談ですが、積雪を車の上に残して走らせると後続車に落ちて事故の元になります。とても危険ですので、必ず落として走行してください。冬にRVキャンプをする人は、RV車の購入時に冬対策のアップグレードとして、暖炉を付けるなど暖房システムの強化や二重ガラス窓の変更、断熱材の追加をしているそうです。
凍らない対策
RVは車内にシンクやトイレなどで使う水のタンクとその上下水道パイプがあります。これが凍って破裂すると大変なので、アンチフリーズ剤(無毒)を入れます。そのため、飲み水は別でガロン単位(1ガロン=約3.78リットル)で用意することになります。水は本当にいくらあってもいいぐらい用意した方が良いそうです。車内の各蛇口は完全に閉めず、少しだけ流れるようにもしておいたりするため、万が一の為にこれ用にも追加で用意しておく必要があります。水タンク(上下水)にはヒーターを付けたり、断熱材でしっかり囲って凍るのを防ぎます。もしくは、冬の間は車内の水道を使用しないようにします。RVに付いているシャワーは、キッチンの水は使ってもこの時期は使わないようにしている人も多いみたいです。あと、忘れずにプロパンガスのパイプも断熱材で巻きます。外装にある金属物は結露や霜が凍って亀裂することもありますし、素手で触ると引っ付いてしまいますので、気を付けなければなりません。
冷えない対策
ドアから隙間風が入ってきたり、せっかくの暖かい空気が出ていってしまいますので、毛布などで隙間をふさいでおきます。窓も厚めのカーテンやブラインドでしっかり閉められるようにしておきます。トレーラーの場合、地面とトレーラ下の間に冷たい空気が通過することで床冷えしてします。それを防ぐために「スカート」を巻きます。名前どおり、ロングスカートのようにビニールシートなどを地面まで全面にぐるりと巻き、空気が通り抜けないように、また雪が吹き込まないようにしておきます。そうすることで、車内の床冷えを防ぎ、暖房費用を抑え、バッテリーの保護にもなります。
キャンプの対策
冬にオープンしているキャンプ場には、大抵「Confort station」があります。トイレ、シャワー、簡易キッチンやコインランドリーなどがある建物です。なるべくこの建物に近い場所でキャンプすることをお薦めします。冬キャンプの持ち物は、寒さ対策の防寒着や毛布はもちろんですが、雪対策に雪かき用ショベル、タイヤチェーンなどを用意します。万が一の予備には、発電機、アルコールストーブ、予備の食料や水(ガロンで)などを持っていきます。日本の雪の少ない地域でも冬キャンプの対策品として、スノーブラシ、スコップ、脱出用タイヤマットなど、これぐらいは準備しておいた方が良いかと思います。
「車用 スノーブラシ、アイススクレーパ付き 雪かきスコップ スノーシャベル」
連結&伸縮式なので邪魔にならないサイズが良いと思います。
「タイヤ滑り止めマット」
雪だけでなく泥などぬかるみからの脱出でも使えるので、万が一に備えておくと良いと思います。
寒いからと言って、絶対に車内で燃料系の物を燃やさないようにしてください。一酸化炭素中毒は本当に危険です。また、天気予報を聞くことも大事なことになります。Wi-Fiが届かないところも多いかと思いますので、ラジオ局は抑えておくとよいでしょう。
冬もオープンしているキャンプ場
以前紹介させていただいたカナダのキャンプ場のうち、冬もオープンしているキャンプ場を紹介しておきます。公園内の一部のキャンプ場のみオープンしています。詳細は各公園のウェブサイトで確認してください。
いかがだったでしょうか?日本での冬キャンプにも参考になる対策があったら幸いです。かなりハードルが高そうな気がしますが、静寂な白い世界でのRVキャンプをいつかチャレンジしてみたいですね。
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